外貨建保険についてざっくりまとめてみます。
こんにちは、ザイコムユナイトnote担当です。(2022.7.1に社名変更しました。)
保険には円建てと外貨建てがあります。
外貨建ては苦情が多い、ということで新聞や雑誌でも時折話題になっています。
保険業界も対策をしており、試験制度を導入しています。
2022年4月からは試験合格者しか販売できない保険になります。
そんな外貨建保険をざっくりですが、整理してみます。
ポイントは以下の3つです。
外貨建保険の方が円建保険(通常の保険)より運用に有利な現状があります。
為替レートによって保険料や保険金が変動します。
保険は保険であって決して貯金ではありません。
1.外貨建保険の方が円建保険(通常の保険)より運用に有利な現状がある。
▼外貨建生命保険とはどういうものか?
運用を外国債券で行う生命保険のことです。
通常、保険会社は預かった保険料をなるべく確実に安定して増やそうとしています。
増やす手法として主に債券が利用されています。
通常の保険では日本国債が利用されますが、外貨建保険では外国債券が利用されます。
▼なぜ日本国債ではなく外国債券なのか?
お金をより増やせる可能性があるためです。増減は保険料や解約返戻金の金額に反映されます。
国債とは、国が債券保有者に借金をしていることです。
借金をした場合、利子をつけて返さなければなりません。
現在の日本は低金利です。
借りた側が支払う利子は少額で済みます。
逆に貸した側が受け取る利息も少額になります。
(利息と利子は同じものです。お金を借りた時の利用料です。
慣習的には、受け取り側は利息、払う側は利子、と呼ぶことが多いようなのでこちらを採用します。)
アメリカなどは、日本と比べて金利が高い現状があります。
利息を多く得られる外国債券を使った保険=外貨建保険です。
2.為替レートによって保険料や保険金が変動する。
▼外国債券と外貨の関係は?
基本的に債券の購入はその国の通貨で行います。
通貨を交換する時には為替レートに合わせて交換します。
▼為替レートとは?
為替レートとはお金の値段です。
個人的にはお金で考えると混乱するのでモノで考えます。そうではない人にはものすごい婉曲的になると思いますので飛ばしてください。
さて、いったんハンバーガーの値段で考えます。
外貨が安い時の方が、円での保険料は低くなります。
▼安い時に買うにはどうすればよいのでしょうか?
誰もがそう思いますが、短期でこれを予測することは不可能と言われています。(中長期ならある程度予測できるという声も聞こえますが、私の能力を超えたお話です。)
そこで為替レートを平準化するという方法があります。買うタイミングを一定にして、最高値でも最安値でもない平均で購入しようという方法です。
保険はこの方法に合致します。
以下説明ですので、不要な場合は飛ばしてください。
保険では、月ごと・半年ごと・年ごと・一時払いなど、支払回数が選択できることがあります。
支払回数が細かくなるほど、より平準化されると考えられます。
▼保険金や解約返戻金をもらう時はどうなるのか?
円でもらう場合は、その時の為替レートによって変動します。
保険料支払い時とは逆で、円高だと交換できる円が少なくなります。
そのため、受け取るタイミングが選べるものだとリスクを避けやすくなります。
他に受け取り時の為替を平準化するために年金受取も考えられます。
また外貨のまま受け取れる商品もあります。その場合には、受け取り時の為替変動のリスクはありません。(手数料等はかかるかもしれません。)
すでに外貨の口座をお持ちであったり、将来お子様の留学を検討されていたりする場合には利用できるかもしれません。
3.保険は保険であって決して貯金ではありません。
苦情の原因の一つがここにあるようです。
確かに保険には貯蓄性のあるものがあります。
支払った保険料を超えて戻ってくるものもあります。
その場合に必要になるのは、時間や運です。
預貯金のように、入れた分がいつでもそのまま手に入るものではありません。
「増減するもの」という点は押さえておく必要があります。
■まとめ
外貨建保険は、円建ての保険とは異なり、金額が変動するという特徴があります。
メリット・デメリットを知った上で活用していただければと思います。
■担当のつぶやき
結局、最も恐ろしいのは人間。
そんなことを考えさせられますね。
保険の試験についてまとめた記事ですのでよろしければご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
気にったらスキやフォローを頂けると担当のテンションが上がります。