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掌編小説

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僕の書いた掌編のお話。なかなか明るいお話がないのはそれが書けないからです。それでも面白いと思ったらフォローお願します。随時更新されていくのでよろしく。
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2020年9月の記事一覧

平和

平和

今日もこの国は平和だ。争いも起きなければ、格差も存在しない。なのにどうしてここで生きるのは苦しいのか、それはもう死んでしまいたいくらいに。それでも生に縋りたい、いや縋らなければならない。なぜなら約束の期限はまだ過ぎていないから。少なくともあと100日は生きなければ。。。

今でもあの瞬間は現代映画のようなグラフィックを保ちながら、僕の脳裏から消えることはない。ここにも技術革新が存在するのだろうか。

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おいしかった

僕は大食漢なんて言われている。それもそうだ、僕は食べることが大好きなんだから。よくスイーツは別腹なんて言っている人がいるがとんでもない僕には別腹なんて必要ない。なんていったって僕は満腹を感じたことがないのだから。だから僕は今日も昨日も一昨日も、明日も明後日も食べる。

というかそもそも別腹なんてものは存在していないだろう?そもそも人間には本当の意味での満腹は存在しないらしい。脳が満腹と感じるのは胃

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