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グレていたのはまさかのそれでで ででん #8 ぐれる

完全に誤解していた

「グレる」って言葉は「愚連隊」から来てるんだと

まさかの逆だった。
ぐれてる人たちが集まったのが愚連隊だった。
「グレる」のほうが古い言葉だった。

今回のお題に関して何気なく調べてみたら判明したのだが
結構なショックを受けている。
なんてこった…全く疑問を持ってなかった……


そういうのって、気づいてないだけでたくさんあるのかもしれない


「鶏が先か、卵が先か」
最近とてもよく口にしてしまう言葉だけれど
ニワトリタマゴ、なんて耳馴染みのよい言葉達の癖に
その意味や重さって、思いの外大きいし深い。


じゃあ「グレる」
おまえはいったいなんなのさ。
と、問えば、きっちり教えてくれるのがインターネット

ハマグリはひっくり返すと合わなくなるから、ぐりはま→合わないの意味で
ぐりはま→ぐれはま→グレる、ってなったと。 from 語源由来辞典

しかも、よくよく調べると「道から外れること」とか「合わなくなること」とかがメインで、不良化するっていうのはあんまりメインの意味ではなかったというさらなるこの驚き。


全くイメージになかったよ「グレる」=道に外れる、なんて


「グレる」は、辞書的にはこんな意味↓

ぐ・れる の解説
[動ラ下一]
1 正しい道をふみはずす。不良化する。「若い時には―・れたこともあった」
2 予期した事が食い違う。見込みが外れる。

「こう毎月―・れる様では、それが為めに雇うて置く職工が動きませんで」〈泡鳴・断橋〉
                                                                                                goo 国語辞典


不良になる、悪いことをし始める
周りの言うことを聞かなくなる
そういう感じの意味だけではなかったのです

もしかしたらこの思い違いのおかげで、作者本来の意図と違う風に読んでしまっていた作品もあるのかもしれない。いや、ありそう。おそらく絶対にあるだろう。


あれが「期待通りに育たなかった」という意味だったなら
きっとそのシーンの印象がかなり変わったのではないかと
そう思えるようなシーンの記憶はいくつも出てきた


言葉を紡ぐことの恐ろしさの一つは
こういう
「受け手の思い違いで自分の思っているのと全く違うことを読み取られてしまう」ことにあると、おもっている。
軽微な印象の違いならよいのだろうけれども
おおきな思い違いをされて炎上することだってあり得る


ただでさえ、会話でさえそんなことはよく起こるのだから。


そう思うと書く手がどうしても止まってしまうこともある
これで伝わるかな、通じるかな、誤解はないかな
そう、考えて考えて物語をこねこねこねこね

でもきっと、それはどこまで行っても、どれほど練っても
人がいる限り、人が読むものである限り同じ

言葉は、その人個人の理解の元に使われているのだからその解釈は千差万別になってしまうのは当然なので
結局そのリスクは永遠に取り除かれることはない


子供を育てていてもそれは同じで
どれほど頑張っても結局どこかしらの食い違いでうまくいかなくなってしまい得る
そのリスクを抱えて、今日もわたしは暴走する1歳児を荷物のように抱え運び
踊り狂う3歳児をなだめたりしているのだ


ハマグリなんて可愛いもんじゃん


そう思えば、某ライティングスクールが言うように、もっともっと軽く文章が書けるようになるのかもしれないけれど。


だけれどやっぱり
わたしは
自分の文章が思惑から外れてしまうことを怖がっている

自分の書いた言葉がグレてしまうことを恐れている、といってもいいだろう


ああそうか
「グレる」ってただ単に「見込みが外れる」って意味だけかもしれないんだっけ



ならばそんなに、怖くないかな?


ニワトリタマゴ
タマゴニワトリ


ぐるりと回せよ
コペルニクせ


それならそんなに、怖くないかも。


それにさ、文章なら簡単にコウセイを重ねられるからね
構成にまで校正をしっかり公正に較正すれば、鋼製の向性を後世まで厚生させるために使うこともできるだろう、って正しいのが一つも出てきてないよ!


こう‐せい〔カウ‐〕【更生】 の解説
[名](スル)
1 生き返ること。よみがえること。蘇生 (そせい) 。「荒れ果てた休耕田を更生させる」

2 精神的、社会的に、また物質的に立ち直ること。好ましくない生活態度が改まること。「自力で更生する」

「彼女の為めに適所を供さば、単に心身の―を僥倖し得るのみならず」〈有島・星座〉

3 不用品に手を加えてもう一度使えるようにすること。「廃品の更生」「更生紙」

[補説]「甦生」とも書くが、「こうせい」は「そせい(甦生)」の慣用読み。


あらやだ。
見事に性善説。
そういや、グレるも性善説か。

これも、この言葉ももっともっと堅苦しい「矯正」みたいなニュアンスに捉えてしまっていたので、私の語彙力理解力に巨大な疑問符が思いっきりぶっ刺さってしまう結果となってしまいまし…


はー、まさに
私の語彙力、グレまくり。


やってらんねーよ
っざけんなよ!!!!


とりあえず明日は
くるぶしが見えないくらいのロングスカートで
赤い口紅、まぶしておきます



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