真夜中に補充するナニカ
ぽかんと空いた時間ができてしまったとき、何をしますか?
眠れない夜や寝てはいけない時間、半端な待ち時間…
いまのわたしならこうやってnoteや投稿用のテキストをぽちぽちしたり読みたい本を読んだりするのですけど、そういうことができるほど脳みそが元気じゃないときって、もっとずっと、ダラダラと、ロクでもないこと考えたりしてたりするようにおもいます。なにかしようとおもってもできないから、それくらいしかしようがないともういうのですけど……
たとえば、昔した失敗のことを思い出してあああってなってたり、昔の最悪の恋愛のことを思い返してしまったり、あとは鬼女板のまとめ読んじゃうとか、ピッコマとか読み耽っちゃうとか パズルゲーにどしどし課金しちゃうとか、なろうやナゾロジーをガンガン読んじゃうとかそういうやつ…って書いたらURL調べたついでに読んじゃったじゃんだめだこりゃ。いくない。
昼間の育児と家事に追われているときにはアレほど時間が欲しくて、アレほどやりたいことが溜まってると焦ってジリジリしてるのに、やっと時間を作ったにもかかわらずどうしてもなんだかできなくて、他のことしちゃうけどしたくてやってる訳じゃなくて…ってなってしまうとき、ありますよね。
なんだか頭が動かないし、覇気も出ないし、やる気も発想もなんも出ない。
あれやろう、と思っても体も気持ちも動かない…
いや、今その時なんですけどね。
深夜1時半過ぎ。子供も寝静まって、家事の残務もあらかた片付け終わり(めっちゃ削減してるくせに終わらないんだこれが)エアコンのない寝室は真っ暗で居間と繋げてないと灼熱なので居間も真っ暗。わたしのお友達はネックを動かすとギコギコ鳴る安定性の乏しい激安LED読書灯(タイムセールありがとう)だ。食卓に座ってこいつをつける。子らが起きないように、気をつけて。ギコギコ、ギシギシ。
iPadを立ち上げる。
これがノートパソコンだったらたぶん、立ち上げるのも諦めてしまうだろう、この倦怠ですらないフラットな無よ。
すっごい書きたかったのに、書くネタもいろいろ考えてたのに
ほんのちょっと画面をいじれば満載のネタ帳も見れるのに
そんなん見る気も起きないー、書く気もそぞろーでふわふわするし、
なんもしたくないー。
けど寝たくないー
あー、キチママまとめ面白いなー。
おもしろいほどおもしろくないけどよんじゃうなー
あー、すんごい読みたくてようやく買ったあの本、一箇所引っかかって調べてる途中だっt…まいっか、こんどにしよ
あーーーーーだりぃーーーーー ←イマココ ←そしてもう2時すぎ
とてもいくない。
いくないのがわかったら、さっさと寝るなり仕事するなりなんかすりゃいいのに
それでもほんのりとなんかやりたい気持ちが残ってるからかもったいなくて寝れません。
もうちょっと、もうちょっとだらだらしたらたちあげようかなー、
ワードかなー、アイビスかなー……ほう、本好きがアンリミに入ったと…読んでみようかなー、でもなー
あ、いかんやらないと、うーん、お、漫画版もあるじゃん ←気がついたら2時半
ほんきでいくない。
これ、体力自ら削ってるだけです。
わかってるんです。でも、どうしても、なんもできる気がしない……
結局、前から買ってあったコレを読んで寝てしまいました。←たぶん3時半
「“読みたい‘の優先順位」もかなり低かったはずなのに、なぜか、これ。
朝、ひととおりこなしてヒトイキついた今考えるととても不思議な選択…
どうしてこれ選んだし。いや、面白かったけども。
やっぱりいくない……
この「いくない」感は寝ても起きてもまだ続きます。
当然です。
だってこれ、寝て大幅に回復できるようなしろもんじゃないんですもの。
よーく寝たって、回復量は微々たるモノで、寝るだけで治そうとしたって1−3週間くらいかかってしまいます。寝るだけで治そうとしたら特別な工夫がいる……これはそういう類のエネルギー切れの症状なのです。
そういう時に減っているもの
こういうときは体力や眠さじゃないもうひとつのゲージが赤くピコンピコンしている時が大半なのです。生産的or精力的になんて動けるわけがありません。当然です。それは、創造や気力に直結するエネルギーの枯渇の症状なのですから……ゲームで言うならそのエネルギーが減りすぎて危険! 残量僅少で赤くなって点滅しているような状態なのですから。
そのエネルギーとは、MPです!!
MP(マジックポイント/マジックパワー)
ゲームなどでよく使われる、魔法を使う時に消費されれう「魔力」の所有量/残量を示す値である。
こいつ、現実世界の中にもあるんですよ絶対。確実に。
もう、ほんと実感しますもん。
あ、いまこれMP切れてない?って。
知る前には気にしたことはなかったのですが、一度知ってしまうとそうとしか思えなくなってしまいます。
減る時ってどんなとき?
どんなときに足りなくなったことに気づくかといえば、たとえば今こうしているように文章を書くときや、趣味などの楽しくてもちょっと精神力を使うような活動をするときや誰かに訴えたりするようなとき……そんなときに足りないとか枯渇していると気づくことが多いように思えます。しかし、実際はそのようなもののうちで楽しい充実したものではエネルギーを消費しつつも補充していくことができるので純粋な「MP過大消費の原因」にはなりません。ガッツリ減ってしまうのはもうちょっと別の原因によることが多いようです。
ようするにMPは「精神力を使うと消費される」ようなイメージなのですが、なんとなくわかりませんか?
めっちゃ怒ったあとってしばらくちょっとした虚脱感がありません?
めっちゃシリアスで重い映画見た後って気分だけじゃなくて体もドーンと重くなりませんか?
大失敗してして怒られた後って、お腹は空いてなくてもなにかが足りないような気分になりませんか?
あれ、たぶん一気にMPつかいすぎて回復するまで時間かかっちゃってる状態なんですよ、たぶん。
MPを超がっつり消費してしまうような出来事は、言い換えると「強いストレス」ということができます。精神力を削る……SAN値減るわみたいな出来事です。
もちろん継続的な小さいストレスで補充が追いついていないようなときにも残少になってしまいますし、人間関係や金策のストレスを抱えていると日常の可処分MPのうちの少なくない部分が持っていかれてしまうようなこともあるかと思います。汚部屋などの情報過多などにも奪われるでしょうし、突然嫌な人を見かけただけですべて持っていかれるようなこともあり、そのヒトその生活環境により消費理由はさまざまです。
でもまあ、それも当然ですよね
HPと同じように、ヒトの活動に必要な根源的エネルギーのことなのですもの。日常でコマコマ使ってしまうのは体力と全く同じです。
たとえば、このカボチャ皮剥くのめっちゃ硬い腹立つうあああ!! 剥けねえええ!!!クッソ時間かかるあああ!! ってなれば減っていくでしょうし、あれ?カボチャこの剥き方したらめっちゃすんなりいった…え?まじで?超楽しいんだけど!!! となれば、もりもり溜まっていくこともあり得るでしょう。
カボチャに罪はないけど
つまり、MPの溜まる減るはヒトそれぞれの感じたことや思ったこと、その状況による消耗具合や嬉しさなどといったその人個人個人の感情によって左右されるものだ、ということなのです。
楽しかったり嬉しかったり気持ち良かったり知的好奇心や創作意欲をもりもり刺激されたりするとMPはもりもりたまりますし、同じことをしていたとしてもストレスが貯まるような状態なのであればゴリゴリと削れていくことでしょう……まあ、感情や気持ち、精神力に関する量なので当然といえば当然なのですが、感情/感覚的なプラスの力がそのままプラスになり、マイナスの部分はそのままマイナスになるイメージです。
じゃあ、今わたしがMP枯渇してる理由に心当たりはあるかって?
ええ、めっちゃあるます…(・ω・;) あわわあわわ。
むちゃくちゃ怒ると、数日は文章まともにかけないよね、うん。
怒るって人生の浪費に他ならないよね……ってこれはまたの機会に書くとして
まあ、0歳児と2歳児の育児中なので、ほとんど休みなんか取れずに疲れがたまりまくってるというのもあるんですけど。
補充はどうすれば早くできるの?
この、減りまくっちゃってなかなか溜まってくれないMPはどうしたら早く補充できるんだろう? のこたえはカンタン。
好きなところに行って好きなものを食べたりすればいいだけっす。
好きな状況で好きなことをしたりすればいいだけなんす。
そうすれば、すんごく元気になり、もちろんMPもごんごん溜まるはずなんす。
推しのライブ動画を見て興奮したり、ずっと読みたかった本を読んだり
好きな服を手に入れたり、お気に入りのお菓子とお茶を楽しんだり
趣味の武道で試合に出たり、首都高の夜ドライブを楽しんだり、
歌ったり踊ったり楽器にふれたりクラブに出かけたり…
この貯め方こそ、ヒトそれぞれです。
つまり、好きなことを好きなようにして自分を喜ばせるコトをすればよい……いつものわたしなら好みの雰囲気の喫茶店でゆっくりコーヒーをいただけばすんでいた話なんですが、いまそういう意味で好きなお店は近所にないんですよね…
喫茶店が使えなくても、子供が生まれる前はお風呂をピッカピカにしてお気に入りの入浴剤とかで長風呂するとか手の込んだ料理やお菓子を作るなんてのがテッパンだったのですが、まあ、お察しの通り0歳と2歳を抱えていてはそんなことは不可能でして。本を読むにはMPが足りないし、足りないからって何もしないと枯渇して永遠に補充できなくなっちゃうだろうしで外からは見えない形のボロボロさを日々増しています。
このMPシステムの厄介なところは
ゲージが赤くなってしまうほどMPが枯渇してしまうと、MPを効率よく回復させるような行動がとりにくくなることです。好きなこと、楽しいことのような精神的活動には当然のようにMPの消費が必要なのです。効率的補充ができるまでの立ち上がりに時間がかかってしまうようだとMPがゼロになってしまいかねないのです……そうすると、尚更なにもできなくなり、日にちぐすりによる地味な地味な回復を待つ以外に方法が無くなってしまいます。
ほんなこつ、いくない
マジでいくないっす。
いまあんまりにカッスカスすぎてもうわたしのMP袋が乾いて穴が開いてしまいそうです。どうせなら詰め込みすぎで破きたいのに。まったくもう…
しかたないので
こんなときのためにとってある最終兵器の投入です。
こんな時のために常に冷凍庫の片隅に自分のとっておきを死守しているのです
「これさえあればいつでもMPを充電できるハズ!」と設定しているものたち…
そんなに気に入ってるものじゃなくてもいいんです。
「それで確実に回復できる」と自分で設定して信じられるならいいのです。
そんな “いわゆるポーションがわりのなにか” が冷凍庫に眠っていると思うだけでも十分な効果があります。いざとなったらアレがある! の威力は侮れませんからね。
いまのわたしにとってのとっておきの手段は「とっておきのコーヒーを入れて、とっておきのパンを解凍しての、とっておきの真夜中のティータイム」なのです。
家がめっちゃ荒れてるのも、ちっちゃい読書灯しかつけなければ無問題!!
見えないものはそこにないものとみなす!!
ここは真夜中のお茶会、お茶会なのだ!!!
わたしにはこういう無駄こそが、ごまかしこそが超有効なのです。
優雅な気分を少しだけでも味わうことができればかなり回復してくれるのです。
単純です。
単純ですが、わたしの大切な時間です。
できれば、軽く読める気持ちがきれいになるような何かもおともに用意します。
異国の食と生活の本なんかが今日は適任。
素敵なおばあちゃんのフレンチの本なんかがいいでしょう。
今日のお茶請けは美味しいライ麦パンだから、ターシャもいいですね
短い時間だからこそ、好きなものを詰め込んで、都合の良い妄想に浸ります
ここは異国の、うっとりするような、コージーテーブル。
妄想の力は自分の住むべき世界を形作り、引き上げてくる力すら持ちうるのだとセーラ・クルーにおそわりました。
いやちょっと、カッコつけましたすんません。
実際この方法が一番きくっちゃきくんですけど
えっとほんとはいつもお茶会なわけじゃなくて、
現実はがっつり豚骨ラーメンの方が回数が多いっす。
仕事帰りにちょこっと寄って食ってきちゃうニンニクましましコッテリ豚骨とかめっちゃウマいしMPたまります。はい。コンビニのマーガリンとメープル挟んであるカロリー爆弾みたいなパンケーキとかも良いです。とてもよいです。家族に内緒でこっそりいっちゃう1人カラオケとか、ガンガンにダヴステップかけながら娘たちと半狂乱でおうちクラブと称して踊り狂うのも良いです。とてもよいです。美術館や博物館に行くのも、素敵な映画や番組をプライムビデオで見るとかいうのでも良いんです。好きなことを、好きなように、自分自身のためにやると、自分の心に栄養がたまります。この栄養が、あなたのMPポーションになるのです。
まあ、お茶会じゃ不十分だった時のために冷凍庫に大抵宅麺かコンビニ冷凍つけ麺が備蓄されてるんですけどね! カロリー? 知ったこっちゃなーい!!の精神も大事ですYO!!
きみたちへ
君たち、ほんのりと気付いてると思う。
かーさんが1人でひそかに自分の楽しみを遂行しているということに。
ほんのりと気付いてるけど、わたしが隠すもんだから見て見ぬ振りをしてくれているんじゃないかとも思う(だといいな)
今はまだ君たちは小さいから冷凍庫までは開けないけれど、これも時間の問題だろうね
そんなに遠くない未来に絶対に見つかってしまうのはわかってる
「ねー!!! おかーちゃんこれなに!?」
きっと2人してキラッキラした目で見ながらそういってくるだろうね。
きっとその時が来たらわたしも「いいお母さん」しようとして「あーそれ? みんなで食べようと思ってかっといたやつだよー?」とか言いそうになるだろう。そして、今食べようすぐ食べようみたいな流れになって、チッ! て思うに決まってるんだ。うん、絶対そうだ。みえる。みえるよ!
でも、でもだよわたしよ。
それは子らに譲っていいもんじゃないんじゃねーの? と、あえて言っておくぞ
そいつはお前さんの大切な持病の薬とおんなじなんじゃねーのかと。
奴さんたちには「なんだか美味しそうなもの」にすぎないが、お前さんには「特別なもの」なんじゃねーの? と。
それをサクサク譲っていいんかい?と
たまには特権振りかざすのも忘れちゃなんねーぞと
かーさんは、君たちにとっては、馬車馬みたいなもんなんだよ。
まだまだ小さい君たちは外を歩くのは危険すぎるから、快適な馬車に乗っけて、それをかーさんが引いているんだ。安全な道を、できるだけいい景色を見れるようにして、解説しながら。かーさんウマは優秀だからご飯も持ってくるし作るし、お着替えとかもしてあげられるけどね。
いつか、君たちがそんな優秀な馬として次のプリンセスを運べるようになるまでは、母が一生懸命馬車を引くのだ。
でもさ、そんなかーさんなんだからさ
道端の草食うように見せかけて大人の楽しみを味わってもいいと思うんだよね。
っていうか、するべきだと思うんだよね!!
もっともっと楽しいお話と景色を見せてあげるために、さ
でもね、きみたちがMP不足に陥ってたとしたら、全力で回復させようとするよ
夜のお茶会のご相伴をさせてあげてもいいし、1人だけ連れ出してデートしたっていい
でもね、かーさんの「とっておき」は、「かーさんのとっておき」なんだわ
かーさんがこれをたべればMPは一気に満タンくらいにたまること請け合いなんだが
君たちが食べても「わーい」とか「ふーん」で終わると思うんだよね
だってこれは、きみらにとっての「とっておき」ではないのだから、MPもちょっとしか回服しないよ、残念ながら。
そもそもきみたちはまだまだ子供だから、多分こんなに、枯渇しかけるほどにMPがなくなることもあまりないのではないかと思うし。そんなことがあったのなら気軽に話せるような母でいたいなと思っているけどさ。
だから、ときどき、ほんのときどきだとおもうけど
かーさんは君たちに嘘をつくと思うよ、覚悟しといてw
死守していいんだ、すべきなんだと、むしろ自分に言い聞かせつつ
「これもう古くなってるから!」とか「預かり物だから!」とかいうとおもうよw
そういう時は、わかっていても、察して欲しいなぁ
無理かなぁ
とかいいながらも、分けちゃうんだろうけどね。
君たちがそれを食べた時の驚きとか、かーさんの特別をもらえた喜びとかをみてれば、きっとノンカロリーでMPなんか全回復しちゃいそうだしね。
いいよ。
いいんだよ
きみたちは、かーさんにとって、そういう存在だ。
そうおもえることを
かーさんは、心から幸せなことだと、おもえているのだから
あ、でも、みつからなければ隠れて食べるけどね
アタリマエダノタメゴロー!(なんか混ざった