俯瞰•全自己紹介
さて、いい加減書かないといけないでしょうから、腹を括ることとしましょうか
書こう書こうと思って延び延びになっていた「自己紹介記事」です。
「自己紹介」
自分を紹介する記事。
自分自身をじぶんでしらせること。
相手にとって未知なものである自分を知らせる……普段やってるはずのことなのに、こう書くとなんだかたいそう難しそうです。いや、書きたくないとか、かけないとかではなかったんですけど、なんか、こう、食指が動かないというかなんというか…
「自己紹介」って、自分とか、リアルに近い人間だけが楽しくなる内輪受けっぽくなること、多くありませんか?
だから、なんとなく、こう、やる気が起きなかったんですよね。
わたしいまリアルで仲間いないし!(関係ない)
正直、イイトシになると、自己紹介と言われて出てくる言い慣れた定型文のようなものがいくつか出来上がっているのも確かです。転職なんかすると、ああこれもう言い飽きたなぁ何度目だよとか思いながら同じコト言い続ける羽目になりますもんね。いまの職場に入ったときも「ああはい、自家用車が軽トラなんですよー、ええ、バイクで東京から4週間かけてきました。途中禅寺に修行に入ったりお遍路したりしながら…ええ、品川ナンバーの軽トラでしたらそれがわたしのです」って、2桁以上は口にしていたはずです。おかげで軽トラを手放した今でも一部ではいまだに「あの軽トラでバイクの子」で通ってしまっています。おそらくその人たちの中ではずっとそのままで行ってしまうでしょうし、10年以上そのままでもおかしくありません。そういう意味ではわりと危険ですリアル自己紹介。いつまでわたしは軽トラバイクのままなんでしょうか。もう8年は経っています。忘れろよいい加減におっさんども!!ほかでも充分にキャラ濃いだろ俺様!!!
そうです。
わたし最近まで自覚なかったけどけっこう激し目にキャラが濃いはずなんです。
そこをセルフで推したらそこそこ面白い記事が書けるんじゃないでしょうか。
よし。
まずは今使ってる自己紹介テンプレを書き出してみればいいんだな!!
主な自己紹介テンプレ
実際にいつも使ってる自己紹介にはいくつくらいのバリエーションがあるのか数えてみました。
1)仕事をしているとき(職場内向け、取引先向け)
2)ネット上で遊んでるとき(各種SNS、ママアカ、プライベートアカ等複数あり)
3)プライベート(呑助モードと真面目モード等いくつか亜種あり)
4)書き物をしているとき
5)家族の知り合いの前
6)ムスメズの母として
ぱっと考えただけでこれだけありますね
意外と数がある印象です。
これだけの種類を、日ごろからなんとなく作成して更新して、なんとなく使い分けをしていることになります。必要な時に必要そうな情報を相手に与えるようにしているわけですが、何せ自己紹介は通常、初対面の相手に行うものなので「必要そうな」も、探り探りになる……そのために「最低限言っとかなきゃいけないこと」と、「いえたら言っとくこと」がなんとなくではあるけれども、脳内に整理されている、ということなのかもしれません。うーん、思ったよりたくさんあるから、頭の中だけではわからないぞこれは。
なら書いてそのまま乗っけてやればいいんじゃね?
よし、やってみよー、と、軽い気持ちで全部書き出してみました(笑
いや、最初は全部載せてやれって気持ちで書いたんですよ、面白いかな?って。ヤバいところはちゃんとぼかしたり加工したら楽しく読めるんじゃね?って。
わたし、甘かった。
とんでもありませんでした。
これ、結構な危険物っていうか、恥ずかしいっていうか、うん、ダメだこれ丸裸や
ヤバイ、人間の記憶力が正確じゃなくてよかった。
人が人にそれほど興味持ってない生き物でよかった……
恥ずか死にしそうになりましたよちょっと。
こんな気持ちは久方ぶり過ぎるYO!!
自己紹介を集約してみえたもの
かきあげてみたものはいろいろな場で、いろいろな形で自分が使っている/使ってきた、なんどもひとに伝えている自己紹介です。ほぼテンプレのようなものにああ、こんなことも言ってたなーとか、いろいろ記憶から足したものをまとめてみたものです。そんな、人に話してきたものをさらっと書いて、なんのきなしに俯瞰してみただけです。
なのに、全部並べて俯瞰してみたら自分の自慢したいところ、存在表現の核、現在の悩みや問題点、不満などがビックリするくらい露骨に明るみに出てしまっていました(苦笑しかでません)
考えてみたら当たり前のことなんですけどね。
『人間はその場その場に応じて別のペルソナを使い分けている』みたいな考え方がありますが、まさにその通りな感じで、こちらの場ではこのような面を見せて、こちらではまた別の面を見せてというような使い分けをしているので、総合して俯瞰してしまうと、多面的な存在である自分自身がそれこそ多面的に表現されてしまってあれれれれ、って、なりました。要するにわたし、そのつもりなく『自分自身を多角的に描写してみたものをまとめて俯瞰してしまった』わけです。そりゃそうだよ……そのまんまやん…乗っけられるはずなんかないやん!! やり始める前に気付けよ、俺!! モッタイナイ カラ カク ケド ネ!!
かいてみた自己紹介すべてを俯瞰してみよう!!
まずですよ
ものによって文章量が明らかに違うんですよ
・親戚向け、ママ友向けが短い!!
まあ、短いこと短いこと。
1行。頑張って書いても2行。
まぁ、ママ友系は最初に情報を開示し合わないほうが後々平和なのであまり言わないようにしているもあるのですが(変にバレるとめんどくさい事柄も多いので)そういう場があまり好きではなくて無言になりがちというのがとてもよくみて取れました(苦笑)
•反対に、仕事関係は文章が長くなっています。
仕事に関してはちょっと経歴が変わっているので、話すことが必要な情報が多いのですが、それだけではなく経験不足を前もって宣言したいという意思が容易に掬い取れます! ほんと、いまの仕事向いてないのか、できないヤツなんですよね…わたし。はい。わかってます。基本、ダメです。
師業の者としての紹介文もやはり長くなります。仕事につながるんだから当たり前といえば当たり前ですけどね。特にわたしの資格では個人個人の専門が皆違うので、どうしても長くなる傾向はあるかもしれません。
•遊び関係
趣味や遊び関係では真面目な場面や、書き物関連では「科学の子」「医療情報」「薬」というフレーズが必ず現れます。ここ何年もずっと、エセ医療や似非科学に心を痛めるようなことが多く、自身の中の大きなトピックとして存在しているのがこれらの話題だからでしょう。持っている資格の内容からも、こういうことに言及することが多いのも事実で(資格があるからこそ気軽に発信できないところももちろんありますが)この3つのフレーズは自分の人生に関わる大きな柱であると考えていることがわかります。相手を見て、ではありますが発達障害に関しても自分自身がADHD当事者であるため興味深く追っているトピックとして挙げられがちです。
・その他
ひんぱんに挙げているのは「中東文化」「クラフトビア」「日本酒」「珈琲紅茶ハーブティー」「異国料理」「スパイス」「ハーブ」「魔術」などのワードです。やはりプライベートやSNSでこのへんをあげることが多いのですが、スパイスや異国料理に関しては仕事関係でも話題にあげることが多いです。これは明らかに下心からです。この地方ではあまり情報がない分野なので、何かに繋げられれば!! っていうか食いたい書いたいよこせ情報!! みたいな感覚です。そこからコーラを自作したりするんですよ、とか話を繋げて持って行きやすいので便利なのもあります。自作コーラ楽しいよ!!
・共通項目
ほぼ必ずどの紹介でも書かれるのは「二児の母」であることと、猫が2匹いること(砕けた場であれば、猫たちの名前も)、獣医師であることが書かれています。職場で取引先にお話しするときはさすがに子供や猫のことは話しませんが、それ以外の場では絶対話します。はなさせない気か!? くらいの勢いかもしれません。それくらいに、猫も子供も面白いと思っているから、というのと、いまの自分の考え方の前提に子供と猫の存在が大きく関わっているので、こやつらの存在をちゃんと前提として共有したいという思いがあります。それを最初に告げてある人とそうでない人とでは、話せる内容の幅が違ってきてしまいますから。「彼らのことを話したいから自己紹介で話したい」のではなくて「彼らがいることを知ってもらっていると相互理解が早い」から話したいのです。これってとっても大事なことだと、わたしは思っています。
・そしてレア項目
「歌を歌う人だ」というのと「文章を書く人間だ」「絵を描くのが好き」ということは、取扱注意の情報として扱われているように見えたことに1番驚きました。たしかにそうです。両方、『知られない方がいい相手』が存在します。歌をうたうことが職場までならまだマシですが、その上や取引先に知られてしまうと面倒なことが起こり兼ねませんし、人によってはイジってきたりするかもしれませんし、飲み会で歌わされるかもしれません(いや、これは別にいいんだけど)。文を書いていることは特に、知られたい相手とそうでない相手が厳密に分かれてきます。下手な形で職場に知られたらめんどくさいことこの上ありませんし、また、いろいろ書きにくくなったりするなどの実害がそこそこ出てくることが予測されます。でも、これこそがたぶん「わたし」の核。言葉を紡がずにはいられませんし、歌わずにはいられない、だから歌うし、書くし描くしかないという呪いにかかっているような存在です。甚だめんどくさい。ぶっちゃけいらないでしょこんな機能。でも、そうやって生まれてきちゃったからには、仕方ないんですよ。ご飯と一緒。なかったら生きていけない。食べ物と呼吸だけじゃ生命を維持できないような贅沢体質わがままブレインに生まれついちゃったの。しかたない。遊ぶしかない。諦めろ俺。本来ならば「見て!知って!! もっと読んで!聴いて!!」ってすべきところがこうなってるのはちょっと問題です。もっと図太く大胆に、雷太鼓ドコドコドコドコドコドコドコドコしまくるのがわたしのはずです。いかん、いかんぞ。
・おそらく1番大切にしている項目
これだけいろいろ考えて話している(一般的には)趣味と言われている歌や文についてなのに、本来は1番扱いが難しいであろう、自分が持っている資格である「獣医師」については、気軽に話してしまっています。それを見ると、おそらく自分は獣医であることにちょっとした自慢や高揚感を感じてしまっているのかもしれません。現在が自身が望んだものとは全く違う形での就職状況になってしまっているのも影響しているのではないかと思われます。つまり、職業人としての自己の確立があまりできていない印象です! 苦笑しか出ませんね。こんなこと書かなくてもいいはずなのに書いてますけど!! でも、だからこそ、医療情報に関しては真摯でありたいと思っている部分もあり、ペーパー獣医と名乗ったりしているのも同じ部分への葛藤からの行動なんだろうなっていうのが見て取れましてですね、ああ恥ずかしい! 小動物にも、家畜にも、衛生にも知識が半端すぎて〇〇獣医です、って名乗れないこの感じが俯瞰したらめっちゃ見えちゃったんだようあああああ!! ってやつです(恥部も載っけるタイプ)。強く生きるんだ! 君の人生のこれから先でいまの自分が1番若いんだよ! 若いんだからねうああああ!!!! あれほど苦労してとって、大好きな学問なのに生かしきれてない葛藤てんこ盛りなんだよ!わかってるんだよ!うあああああぁ
……はぁああああああぁ
やっぱりこれ、危険物です。
相当な危険物です。
これを公開しようとしてるわたしはたぶん相当なアホタレです。
いいもん、あっぷするもん。
かいちゃったし!
きみたちへ
ぽんちゃん、ぽこちゃん。
にんげんはね、矛盾に満ちた生き物であるということからは逃れられないのだと、かーさんは思ってる。うん、どういうことかというとね
「わざわざみなくていいことも、しなくていいこともある」ってことと**
「おもいつきでやってみたら藪から蛇が出ることはままある」**ってことだ
君たちはね、いまきっと、頭の中が自分自身のことでいっぱいなんだと思う。うん。それが普通。それが君たちの発達に必要なことだし、みんなが通る道だ。おかーさんたちの時代には「中二病」とかって言ってたやつだよ。君たちの時代にも残るのかな、この言葉。
そういう、自分のことでいっぱいの時期に、いまかーさんがやったような、自己紹介を並べて分析するなんてアホな真似はしてはいけないよ。たぶん、かーさんのこれより相当惨憺たる有様になってしまうはずだ。
こんかい、かーさんは、『ママ友親戚メンドクサイヨ!!』とか『俺様ちゃん獣医ちゃん。ペーパーだけど獣医ちゃんえへへ』って思ってることが判明しちゃったり、物書きしてても胸が張れてないことが露呈したりして充分ひどい目にあってますが、人格的な欠陥ゆえにこれを募集中ハッシュタグ付きの記事として載せようとしています。いいんです、もうその辺は受け入れましたから。今まで散々馬鹿なこともしてきたけど、このバカはじぶんで嫌いじゃないと思えるからいいんです。自分を自分として受け入れることができているから、まあいいじゃんあっはっはーができるんです。
ところが、ぽんちゃん、ぽこちゃん。
君たちは、まだ若い。
痛い目も苦しい目も、恥ずかしい目も、まだあいなれてないから、相当強く感じるはずだ。そんななかでこんなことをしてしまうと、藪から蛇どころかいろんなものが湧いてのたうちまわる事必至です。しかもそれ、たぶんまだザコたちだから決してお勧めできない。君たちがこういうことをしようとしてみてしまう脅威は、あとからみたら有毒なのにレベル1のスライムみたいなもんだとわかるヤツだ。対峙すべき存在ではない可能性がかなり高い。わるいことはいわない、やめておけ。きみたちはむしろ自分を冷静に分析できずに自意識に振り回されるべきときなんだ。
なんでこんなこというかってさ
かーさんが、本当に自意識とめっちゃ戦ってめっちゃ戦って、戦わんでもいいザコ以前のキャラとも真面目に戦い尽くして、戦いから抜けるまでにめっちゃ時間を食った人だからなのさ。いやー、浪費した浪費した。渦中にいるときはそんなこともわからなかった。でもね、ちゃんとひとつひとつ大人になって行けば、いつか霧は晴れて、肥大しまくったモンスターみたいな自意識もきちんと自分自身と調和したサイズになって落ち着くはずなんだ。かーさんですらこの記事を後から読んでものたうちまわったり、人にどう思われるかとか要らん推測みたいのをしまくったり全くしなくなるくらいには、落ち着くけたんだ。だから、だいじょうぶ君たちは安心してのたうちまわれ。暴れろ。きみらにはそれが必要だし、それを自分で乗り越える過程で、きみらはきみらの美意識を身につけて行くはずだから。
あの頃の感覚を思い出せばもちろんかーさんもうああああってなりそうになるよ。でもね、良くも悪くも、その時代は終わるし、その頃には戻れなくなるんだ。
ねえ、ぽこちゃん、ぽんちゃん。
君たちはいまどんな漫画やアニメが好きかなぁ
かーさんおもうんだ。あのころ「ばっかじゃないの、はずかしくないのかなぁ」て同い年くらいの子たちに言われたのを本気にしちゃったの、勿体無かったな、って。いまみるとわかるよ。君達くらいの歳の頃の妄想を形にしたものこそが、世界中の人たちを楽しませているものなんだよ。中二病、上等。あれはそのまま突き進んでいいものだったんだよ。きちんと軌道修正しながら、学びながら、その炎を消さなければ、きっと君たちはその大きな力を手に入れられるはずなんだ。
かーさんはね、逆に、今からあの燃え滾る中2マインドを呼び起こそうと躍起になってるよ。うん、今君たちが見てるかーさんはどんななんだろうね。この10年計画の夢は、どれくらい叶えられているのかな。かーさんはそれをとても楽しみにしながら、ちょっと怖いなと思いながら、この記事を書いているんだ。失った何十年もを後悔しながらも、あのころに描いたものを取り返そうと、頑張ってるよ。
だからね、ぽんちゃん
だけどね、ぽこちゃん
藪から蛇は出そう。のたうちまわろう。そしてそんなものには負けない妄想をぞんぶんにして、もっともっと遠くへとぼう。それこそが、きっときみらを強く素敵にしてくれるから。それらのすべてが、きみらを美しくしてくれるだろうから。
それにね、かーさんは今回こうやってうっかり自己分析をする羽目に陥ってしまったけれど
ある程度大人になってしまうと、こういう機会はものすごい貴重なものになるんだ
そして、積み重ねた時間と経験の分だけ、辛辣さを含んだものに、なってしまっているんだよ
うん、おかーさん正直吐血しそうな気分なので今。
大人になってからのこういうのって「後悔」やら「やっちまった感」でかなりキツイ
だから、そんなに気軽にできることでもなくなるんだ
でも、君たちは、もっと軽やかに、常日頃から見直しなんてできるはずだし
むしろ、まだそんなもんしなくても好き放題走って飛んで暴れていい時期だ
うん、かーさんはそのために、きみらの近くにいるんだよ
いつか、きみらが自分で歩いて
歩いてるだけじゃ物足りなくて走って、飛んでいく、その日は来る
そしてわたしは、そのための整備調整/燃料調達/マシン製作・調達の手助けをしてきたはずだ
君たちに合うようなマシンを一緒に考えて、投資をしてきているはずだ
お金に関する才能が全くないかーさんだから、どこまでできているのか怪しいものだけれど
ああ、でも、そのひがいまから楽しみなんだよ
きみたちは、どんな妄想を広げてくれるのかな
その日までに、わたしはどこまで成し遂げられるかな
その日がきたら、もう一度この全自己紹介の俯瞰をしてみたいな
そんなふうにここからのことを、わくわくゾクゾクかんがえながら、かーさんは出がらしのほうじ茶を啜るのでした
うん、きみ夜に飲みすぎてシッコめっちゃしたよね、ぽんちゃん。
なにごともほどほどがいいよ、ほどほどがね…