きゅうてんちょっかのとりのこえ #7 急転直下
窮していた。
自分にとってだけだが、あまりにも明確に出口が見えなかった
いくつもの分岐が目のまえにあるのはたしかなのだが
どうしても
どれもに難があり、どれもが素晴らしいようにも見えてしまい
そして、どれもが実現不可能なようにも見えて
まったくもって答えにならなかったからだ。
完全に
窮していた
転職をしようと考えていたのは入社した時からだったかもしれない
いや、もしかしたらそれよりも前だったかもしれない。
そう、わかっているのに
決断からは程遠い情報がどかどかと自分の中に