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[9合目:外伝シャークマジュ]ドラクエ8 (PS2版) 制限4種

このページについて

 解説の一部です。長くなったので分けました。
本体:【9合目】ベルガラック(オーブ集め直前)
→[解説] https://note.com/uniright2/n/n7d26f078c538
→[動画] https://youtu.be/Pckja60RAZk&t=1h30m44s

 シャークマジュ戦に限定して「戦術の解説」と、「それで勝てるのか」を考察したものです。後半は「詰将棋」ならぬ「詰めシャークマジュ」です。
 こちらの記事だけを読んでも、意味が通るようにするため、本体と一部重複があります。

固定戦闘6:シャークマジュ✕2

■ この戦闘の総括
 少なくとも今回の戦力では「脱出4連戦のボスはシャークマジュ」といえます。油断すると全滅もありえ、全員生存で普通に戦闘を進める考えは、最初から捨てたほうが良いです。
戦闘の方針は3点です:
・まずはピオリム最優先
・1匹倒すことを優先する
・主人公だけは死なせない。スクルト1回以上をキープ
これだと最悪の場合でも「ピオリムのかかった主人公と、残り1匹の勝負」という形に持ち込める可能性が高く、その形ならほぼ必勝です。 

■ なぜ主人公か
 痛恨があるため、この戦闘は死者が出やすいです。また、世界樹の葉は、ラプソーンですべて消費している前提です。このため、「主人公、または、ククール」の、少なくともどちらかは、生きて戦闘を終える必要があります。ザオラルを持っているためです。
 とはいえ、ククールを生かしておくのは大変です。Lv30では痛恨で1撃死するため、すべて防御するしかなく非効率です。仮に彼を生かすと決めたとしても、主人公が倒されてしまうとベホマなどするのは彼しかいないので、動いて倒される可能性が生じてしまいます。
 その点、主人公は防具を固めてスクルトが1回でも入っていれば「痛恨+打撃」すら耐えます。これならずっと防御でなく、動くことも可能です。
 以上より「主人公を死なせない」方針で考えます。

■ この戦闘に関係する装備品と所持品
・ヤンガス:
 装備 :覇王のオノ、闇の衣、ドラゴンシールド、鉄仮面、命ブレ
 交換用:騎士団長の指輪
 使用 :ルーンスタッフ
・主人公:
 装備 :吹雪の剣、神秘の鎧、力の盾、メタルキングヘルム、命ブレ
 交換用:はやてのリング、しっぷうのバンダナ
 使用 :かちかちチーズ
・ククール:
 装備 :疾風レイピア、ダンシング、水鏡の盾、ファントム、はやて
・ゼシカ:
 装備 :バスターウイップ、水の羽衣、炎の盾、銀の髪飾、星降る腕輪
 交換用:豪傑の腕輪
 使用 :賢者の石、せかいじゅのしずく

■ 戦闘のおおまかな流れ
 主人公が主役です。2回ためて吹雪の剣で打撃し、1匹を倒します。そうなれば敗北の危険はほぼなくなるので、残りは皆で倒すなり、死んだ仲間をザオラルしてから倒すなりが可能となります。
 1匹倒すまでに、主人公をスカラ、ルーンスタッフ、バイキルト、ピオリムで支援していきます。やることがないときは防御しておきます。
 と書くと簡単そうでが、シャークマジュは素早さも高いので、支援する前に痛恨で倒されるケースが無視できません。そのため、最悪の場合を想定して動く必要があります。とはいえ、まずは「温厚な場合」の流れを把握しておきましょう。

 まず1ターン目の行動は、次のようにしています。
・ヤンガス:ルーンスタッフ
・主人公 :大防御
・ククール:スカラ(主)
・ゼシカ :ピオリム
主人公には、スクルトが3枚分かかり、少々余裕があります。

2ターン目以降は、次のように動きます
・ヤンガス:ルーンスタッフ>防御
・主人公 :ためる2回→打撃
・ククール:スカラ(主) > 回復 > バイキルト(主) > 防御
・ゼシカ :回復 > バイキルト(主) > ピオリム2回目 > 防御

 ルーンスタッフ/スカラは、必要が生じたら使います。回復は「主人公」を重視し全快付近に保つ一方で、他のキャラは手薄で構いません。痛恨がくると倒されるので、回復より防御が良いことも多いです。
 さらにいえば前のほうが「痛恨」の確率が高いため、回復の際も「ククールは防御、ゼシカ賢者の石」の組み合わせを優先します。

 さて、以上が「温厚な場合」の戦い方ですが、この記事のここから先はそうではない、「最悪の場合」にあたる対処が成り立つかを検討していきます。そのため、2ターン目以降、ここに書いた流れから外れていきます。

■ ピオリムは譲れない
 ククール同様、ゼシカも痛恨で即死です。別にそれは問題ないのですが、ピオリムが入らず倒されるとまずい状況となります。
 したがって、「ほしふるうでわ」はゼシカが装備、ムチも外して、合計で素早さ+60となった状態で1ターン目にピオリムを使います。これでも未遂で倒される確率は0.3%程度あると思われますが、さすがにその場合はアドリブで対処します。

■ シャークマジュの行動:4種類
 「痛恨」「打撃」「激しい炎」「ルカナン」です。このうち、「痛恨」と「ルカナン」が厄介です。
 ダメージで最大なのは「痛恨」+「打撃」の組み合わせで、基本的に主人公以外は耐えません。また、うしろ2人は「痛恨」だけで即死です。
 なお「ルカナン」+「ルカナン」という組み合わせもありえます。

■ 嫌なのは「死者発生」と「ルカナン」
 たとえばシャークマジュ2匹が「ルカナンがなく、死者の出ない行動」をした後は、主人公のベホマズン一手で相殺です。他のキャラが生きていれば、その分動けるため単に有利です。考慮の必要はありません。したがって、このあとは「ルカナン」または「死者発生」のある場合のみ考慮すれば良いことになります。
 とはいえ、ピオリム済の主人公の後攻はありえ、また何度も来ると主人公のMP切れもありえますが、ここではそうした可能性は無視します。

■ ククールが優秀
 ククールはシャークマジュの行動に相性が良いです。生かしておきたい主人公に限定すれば、ルカナン2回はスカラ1回で相殺できます。痛恨は(受けた人が生きていれば)ベホマで回復でき、激しい炎はベホマラーで相殺です。
 主人公はこれを上回るベホマズンを持っているため、ククールより比較優位になる場面はあります。
 しかし残りの2人、ヤンガスとゼシカは、この戦闘ではククールの下位互換です。少なくとも2ターン目以降、「勝率を重視して」考えると、そう言えます。ヤンガスにはルーンスタッフと賢者の石がありますが先攻をあてにはできず、ゼシカには賢者の石しかないためです。

■ 真っ先にククールが倒される
 主人公以外の3人は、すべて1ターン目に倒される可能性があります。このうち、優秀なククールが倒されるパターンが最も危険といえるため、まずはこの場合に勝てるかを見ていきましょう。
 徐々に危険度を上げつつ、5パターンを見ていきます。

[シャークその1:ククール痛恨→ルカナン連打]
 ククールは「しっぷうのレイピア」「はやてのリング」装備で、素早さの種も投与しているため、たいてい先攻できます。そのためスカラを使えた後に、痛恨で倒される場合を見ていきます。
 1ターン目のもうひとつの行動が「ルカナン」だった場合でも、2ターン目の冒頭で主人公には「スクルトが2回分」かかっています。ここからの敵の行動が仮にずっと「ルカナン」2回だったとしても、ヤンガスがルーンスタッフを使い続けていれば差し引き1回の効果です。このため、3ターン目の冒頭は「スクルトが1回分」がかかっており、4ターン目で主人公が危なくなります。
 ただし、ちょうど2〜4ターンの間の3手で、主人公が「ためる→ためる→打撃」と行動し、バイキルトがかかっていれば1匹を倒すことが可能です。1匹倒してしまえば単純に「痛恨」だけが脅威となり、スクルトもルカナンも関係なくなるので、ギリギリ間に合っているといえます。

シャークその1:ククール痛恨→ルカナン連打

 実際は「ルカナン」2回ばかり連続することはないのですが、むしろそれは好都合です。「ルカナン」1回ならばルーンスタッフで完全に相殺でき、「痛恨/打撃/炎」は、ベホマズン、ベホマ、賢者の石のいずれかで、やはり相殺できます。つまり、ヤンガス、主人公の2人が動ければ、局面は悪化せず、ゼシカが生きていればその分何かできます。
 この「ルカナン+何かは、局面が悪化しない」というのは、この後の他のパターンでも共通となる基本的な考え方で、ヤンガスと主人公がいる限りはこの行動の組み合わせは考慮する必要はありません。
 また、バイキルトは2ターン目にゼシカが唱えておけば、そのターンで倒されても問題はなく、ルカナンを撃たれなかった分だけ余裕が生まれます。

[シャークその2:ククール痛恨→ピオリム済ヤンガスが先制でやられる]
 さて、上のような「ルーン+回復」のヤンガス+主人公コンビは崩されることがあります。2ターン目にヤンガスが「痛恨+打撃」で倒されルーンスタッフが撃てなくなったあと、「痛恨→主人公」「ルカナン」のターンが続くことです。主人公がベホマで回しているうちに、どんどん守備力が減っていき危なくなります。ゼシカは動けますが、削りきることはできません。
 これを避けるため、ゼシカに「世界樹のしずく」または「万能ぐすり」をもたせておき、主人公のベホマの手を1回浮かせて、攻撃できるようにしています。

シャークその2:ククール痛恨→ピオリムヤンガス先制されやられる

 上の表では、4ターン目にベホマで回復アイテム温存を狙った場合です。しかし、4ターン目も痛恨+ルカナンで、守備力が落ちきり後がなくなったので5ターン目にアイテムを使用しています。もちろん、4ターン目に回復アイテム使用のほうがタイムは早くなります。

[シャークその3:ククールが後行し、スカラ未遂で痛恨]
 ここまで、ククールは1ターン目に先制できる前提でしたが、これは確定ではありません。後行し、スカラが未遂で倒された場合を見ていきます。
 ルカナンが来ているときは、2ターン目の冒頭に主人公にスクルトがかかってないため、道中で拾った「かちかちチーズ」を使い様子を見ます。さらに次の行動がルカナン2回だったらもう「かちかちチーズ」はないので、ピオリムのかかったヤンガスが先行できることに期待しつつ攻撃に移ります。

シャークその3:ククールが後行し、スカラ未遂で痛恨

 主人公打撃180×2+マヒャド70×2=500で、すこし足りませんが、4ターン目のヤンガスの真空波が先行すれば1匹を倒せます。
 まとめると、ピオリムのかかったヤンガスが先行できるなら、この分岐でも安定して倒せることになります。

[シャークその4:ククールが後行し、さらにヤンガスも倒される]
 さて、上の例でヤンガスが倒されるパターンです。2ターン目で「かちかちチーズ」を撃つところまでは同じですが、先ほどあてにした4ターン目の真空波が撃てないので、ダメージが足りません。そこで、3ターン目は主人公「ためる」、ゼシカ「双竜打ち」とします。

シャークその4:ククールが後行し、さらにヤンガスも倒される

 双竜打ちが片方に集中すれば80×2=160与え、主人公の1ため打撃は300程出ます。これにマヒャドをあわせて、ギリギリ1匹倒せる可能性を狙いに行きます。

[シャークその5:ククールが後行し、さらにヤンガスも倒され、次ゼシカ]
 すでにお気づきの方もいると思いますが、上の3ターン目は緩いです。ヤンガスが倒されているので、ルカナンは1回で十分に危険となるため、3ターン目は痛恨でゼシカが倒される方が危険です。

シャークその5:ククールが後行し、さらにヤンガスも倒され、次ゼシカ

 3ターン目の動きは上の例と同じですが、4ターン目にゼシカがいないのでダメージが届きません。4ターン目に主人公が「痛恨+打撃」で倒される可能性が残ります。

[まとめ:ククールが1ターン目で倒されるパターン]
 ここまで危険度を上げつつ5つ見てきました。結局「スカラ」が先行している限りは大丈夫で、後行してスカラ未遂で倒されると負けパターンが存在することがわかります。ただそのときも最善を尽くせばそうそう負けないこともわかります。

■ 最初に倒されるのが、ゼシカ、ヤンガスのとき
 同じように「1ターン目に、ゼシカが倒される」「ヤンガスが倒される」という2つの場合があります。
 このうち、ゼシカが倒されるパターンは、ククールの場合よりも易しい状況であることは、すぐにわかります。この段階のククールはバイキルトも使えるようになっており、先にみたように「ゼシカの上位互換」といえるためです。
 ヤンガスが倒されるパターンは少し違い、「痛恨+打撃」と、敵の2手がヤンガスに使われています。このため2ターン目の冒頭で主人公に「スクルト2回分」はかかっており、さらに2ターン目にククールが「スカラ」をかけておけば、その時点で4回分となります(正確には+200が上限のため、3.3回程度) 。こうすると、仮に2ターン目にククールが痛恨で倒されても、主人公の守備力の落ちきる前に「ため→ため→攻撃」を入れることが可能です。したがって、このパターンで危ないのはルカナンではなく、痛恨でどんどん倒されていく展開です。

シャークその6:ヤンガス→ククール→ゼシカ

 2ターン目に主人公が打撃を受けていても、ゼシカの賢者の石で回復できます。4ターン目には1匹を先手で倒せるので、3ターン目に受けた打撃のダメージは回復する必要はありません。
 なお、表は3ターン目にゼシカに痛恨が来るパターンですが、痛恨が主人公にきた場合は、4ターン目ゼシカが生きているので「万能薬」で問題ありません。先に見た「その2」と同じ話です。

■ 敗北のある展開と、その確率
結局、次の2つだと思います:
1.開幕ゼシカ痛恨かつピオリム未遂 推定で0.3%
2.開幕ククール痛恨かつスカラ未遂 推定で2%
 ただし、これが発生したら直ちに負けるわけではありません。とくに2は上で見てきたように、めったに負けないはずです。
 このため現実的な敗北率は0.2%程度と考えており、逆にいえば99.8%程度は「主人公生存での勝率」を確保できると考えています。

■ なんでここまでやったのか
 ラプソーン(1回目)が激戦となる以上、その後に控える4連戦で万が一にも負ける可能性があると、精神的にしんどいためです。本攻略を成立させるために、個人的にここの検討は避けて通れませんでした。
 とはいえ結局、万が一どころか1/500くらい負けるようですが、この程度ならば個人的には許容でき、逆にその負けパターンを引いてみたいと思える程度には収まりました。
 もちろん考慮もれの可能性、よりよい戦術が存在する可能性はあると思われますので、見つけたら教えていただけると嬉しいです。

[9合目:外伝シャークマジュ]は、以上でおしまいです。
本体:【9合目】ベルガラック(オーブ集め直前)
→[本体解説へ戻る] https://note.com/uniright2/n/n7d26f078c538
→[動画を見てみる] https://youtu.be/Pckja60RAZk&t=1h30m44s

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