ドラクエ8 (PS2版) RTA 制限4種(メタル、チーム、くちぶえ、リセット)記録15時間1分10秒(2022/4/30 )
1.はじめに
こちらのページでは、youtube にてライブ配信していたRTA攻略について、動画からは伝わりづらい情報を中心に(忘れないうちに)書き残しています。戦略を考える過程から、実プレイに至るまでを書いています。最後に、なぜ、この4つの制限でプレイしたかも書いています。
ドラクエ8に関する、すべてのネタバレ情報を含みますので、ご注意ください。また、このプレイの後も戦略の改良をつづけており、そのまとめはこちらです→https://note.com/uniright2/n/nb34178cd600c
自己紹介 : 右弐(よみかた うに)
簡単な説明 「PS2版 ドラクエ8」の制限つきRTAです。次の4つを禁止してプレイします。
1.メタル系からの経験値獲得*
2.チーム呼びの使用
3.くちぶえの使用
4.リセットボタンの使用
*メタルスライム(1350)、はぐれメタル(10050)、メタルキング(30010)の3種
なお、ゲームのストーリー進行を破壊しうるバグを利用した技は使いません
簡単な戦略のまとめは、下の動画の詳細欄にあります。そちらからご確認ください。
2.戦略を練る
今回はゼロから戦略を構築しています。一応、17年前に通常RTAの経験がありますが、さすがにRTAの戦略のみならず、ゲームそのものをほとんど忘れている状態からのスタートです。
まず準備として、いちど通常プレイのつもりで最後まで通してプレイしました。そのあと、むかし自分の書いたレポートを読みながら、今でいう槍チャートに近い戦略で通してプレイしました。この2周で、ゲームそのものとRTAをざっくり思い出してから、戦略を考え始めています。
区間に分割したいのですが
ドラクエ8で新登場したシステムは「スキル」「錬金」の2つです。どちらも、味方側の戦力を決める重要なシステムで、プレイヤーの選択の余地が大きいです。そして、そのプレイヤーの選択は、時間的に数時間以上も離れたプレイの別の部分に影響を及ぼします。
たとえばLv4に上がるときにスキルをどうするかは、Lv30のときのことを考えた上で決めねばなりません。種/木の実の配分と似てはいますが、進行にともないステータスそのものが上昇するため価値が逓減していく種/木の実と異なり、スキルポイントは獲得量が終盤に増えるわけではないため、序盤の選択の影響はより強く残り続けるといえます。
また、錬金は素材の利用がトレードオフになりやすいです。さらに「金塊」と「オリハルコン」のように、素材の入手時期が数時間も離れる場合があり、その期間全体に影響が出ます。また、そもそも錬金せず売却して換金する選択や、装備品として使う選択まであるためここもトレードオフになります。スライムの冠をイメージするとわかりやすと思います。
そして錬金は、移動距離も資源としており、それは終盤になっても変化しないのもポイントです。たとえば「上薬草」は、序盤でも終盤でも同じ距離を必要とするため、ふつう終盤に錬金することはまずありません。終盤はもっと価値の高いものが錬金できるからです。べつに終盤までいかなくとも、進行にともないどんどん価値の高いものが錬金できるようになります。つまり、いつでも良いような移動ならば、なるべく後に回すのが正解になりやすいといえます。
以上から、「スキル」「錬金」の存在により、序盤/中盤/…などと切り分けて検討し、戦略を固めることが難しくなっています。ただし、逆にいえばこの2つの軸さえ固まれば、区間に切り分けての検討も可能と考えました。
難所の把握と、検討
さて、まず決めるべき2つの軸がわかったので、次は難所の把握です。
絞ったのは次の6か所です。ここが通過できるように2つの軸を定めます。★の数は主観的難易度です。
ドルマゲス ★★
レティス ★★
妖魔ゲモン ★
ラプソーン(1回目) ★★★
ラプソーン(杖祈り) ★
ラプソーン(ラスト) ★★
検討は逆順、つまり6から見ていきました。スキルと錬金のみに絞って、必要なものを挙げてきます。ただし、かぶとわり、ピオリムのような前提となるものは外します。
まず後半の4つ、6~3でほしいものです。
・スキル:主人公のベホマズン(必須)
・スキル:ゼシカの双竜打ち(ほぼ必須)
・スキル:ククールのバイキルト(ほぼ必須)
・錬金:メタルキングの盾(とてもほしい)
・錬金:バスターウイップ(とてもほしい)
・錬金:ファントムマスク(まあまあほしい)
・錬金:命のブレスレット(1個目必須、2個目ほぼ必須、3個目まあまあほしい)
この4つの戦いは、練りきってもどれも必勝といえるまでには至れないだろうという感覚をもちました。よって、この段階で深入りしても答えにたどり着く可能性が低いとみて、「戦術」面を考えるところまでは踏み込んでいません。
次に2.レティスです。
・スキル:ククールのマホカンタ(必須)
・スキル:大魔神ぎり、または、雷光一閃突き(必須)
・錬金:賢者の石(必須)
・錬金:やみのころも(とてもほしい)
・錬金:やいばのよろい(とてもほしい)
・錬金:光のドレス(あると楽しい)
・錬金:世界樹の雫(1個目必須、2個目まあまあほしい)
この戦闘は、戦術を考えたうえで、近い戦力を作り実際にプレイして試しています。
最後に、1.ドルマゲスです。
・スキル:ゼシカのマジックバリア(ほぼ必須)
・スキル:主人公の大防御(まあまあほしい)
・スキル:主人公のライデイン(とてもほしい)または、錬金:超辛チーズ(まあまあほしい)
・錬金:疾風のレイピア(ほぼ必須)
・錬金:やみのころも(とてもほしい)
・錬金:キングアックス(とてもほしい)、または、山賊の斧(ほぼ必須)
・錬金:ドラゴンシールド(まあまあほしい)
・錬金:ドラゴンテイル(なくてもいいかな、後の換金が魅力)
・錬金:ホワイトシールド(まあまあほしい)
・錬金:ケイロンの弓(とてもほしい)
・錬金:世界樹の雫(2個は必須、3個目とてもほしい、4個目まあまあ)
・錬金:はりきりチーズ(まあまあほしい)
この戦闘も、戦術を考え実プレイで試しています。
さて、ここまできて、すでに「両立しえない」要求がいくつか上がっています。ただし、それらはタイプが2つに分かれます。
A 別の難関に属するもの(例:1のキングアックスと、2の賢者の石)
B 同じ難関に属するもの(例:1の疾風のレイピアと、1のやみのころも)
先に解消すべきはAです。そのうち、もっとも複雑そうなのは「スキル、主人公」です。みていくと、勇気を優先してベホマズンをとる要請が3~6で必須のためこれが確定。この時点で2.レティスでの雷光一閃突きは難しくなります。とすると残りのスキルポイントは大防御に振り分けることができ、また、勇気を優先しているのでライデインはあります。こうして、1.ドルマゲスの主人公のスキル要求は2つとも満たされ、錬金:超辛チーズは比較的どうでもよく(≒あると楽しいレベルに)なります。
このようにして検討すると、錬金で賢者の石が生き残り、キングアックスが消え、山賊の斧のほぼ必須が残ります。スキルでは、ヤンガスに斧、ゼシカにムチ、ククールに杖を振り分けていれば、おのずと到達する水準なので、特に問題はありません。
さて、Aが解消したのでBに進む…かに思えますが、実はこの段階ですでに当初の目的は達しています。「区間に分割する」ことが目的だったためです。残りは区間ごとの検討で、他の事項とあわせて確定させていきました。
…というのは半分ウソで、いったんこの段階で全部考えてみたものの、いざやってみると何度も変更を強いられ、最終的には全然違うものとなりました。その過程は楽しくはありましたが、労力的にはロスになっています。
区間はどこで分けるのか
こうして区間に分割できるようになりました。ところでこのゲームはどこで分割するのが良いのでしょうか。ドラクエ8のゲームシステムを見直したところ、RTA視点では10の区間(ルールチェンジが9回)あるようです。
ゲーム開始から
ゼシカ加入から(ゼシカが加入、錬金釜が使える)
ククール加入から(ククールが加入)
ポルトリンクの西側開通から(大錬金釜が使える)
船入手から(移動範囲が大幅に広がり、かつ、自由度も高い)
不思議な泉のイベントから(宿に宿泊する時間的コストが上がる)
ドルマゲス撃破から(ゼシカが離脱する)
ゼシカ再加入から(ゼシカが再加入する)
神鳥のたましい入手から(移動コストが大幅に下がる)
暗黒魔城都市の撃破から(フィールドの敵が変化する)
さすがに細かすぎるので、戦略の検討は4つの区間にまとめて行いました。
1-4がひとまとめ、あとは2つずつまとめて、合計4区間です。これでも1区間で数時間のプレイに相当するので、検討はそれなりに大変ではありますが、全体をまとめて検討するよりも格段に楽になります。
なお、実際にやってみると、前の区間での仕込み(スキル配分、錬金、回収等)の改善点に気づき、やり直したくなることは多いですが、必須な軸は押さえてあるためプレイが行き詰るということはありません。改善した場合の変化を想定しつつ、検討を進めることは可能でした。
3.重要な戦略
今回の戦略について、いくつか記します。
ピオリムに頼らない行動順序の安定
このゲームではピオリムが非常に優秀で、これを使った行動順序の安定が容易です。しかし、凍てつく波動の前後で、この安定は崩されます。
該当する主なボス戦は、ドルマゲス変身後、レティス、ラプソーンです。
まず、ドルマゲスについては、全体攻撃+波動、の組み合わせがあるため、「波動の後に、先行で、できれば全体回復」が望まれます。
ここで回復役の候補を見ていくと、素早さが低いヤンガスが脱落、波動の直後にピオリムを使うべきゼシカは無理、残るは主人公かククールですが、この時点では「ほしふる腕輪」が入手できない関係で、どちらも100%の先行は確保できません。仕方ないので、どちらが優位かという比較でククールとなりました。
ククールのほうが、そもそもの素早さが高い上に、装備品の上乗せが+35まで可能です(主人公は+30)。さらに使用可能な素早さの種を全部投与すると、今回のプレイでは素早さ120となっていたようです。これでも5%くらいは後行する体感はありますが、世界樹の雫を使う2,3ターンだけ賭けに出るのなら、個人的には許容できる範囲です。
次にレティス戦ですが、この戦いはそもそもピオリムを使っていません。全体の耐久力がギリギリのため、特に倒されやすいゼシカを防御のみとして先頭におき、その分ヤンガス、ククールを後ろに下げたためです。
このため、波動など関係なく、全体攻撃+単体攻撃、または単体攻撃2発を回復していく必要があります。ここでも先行の適任はククールに限られますが、彼だけでは手が足りません。よって、後行を期待できるキャラに、毎ターン「賢者の石」をつかわせることで対処します。
レティスの攻撃が全体+単体だったなら、次のターンにククールがベホマ、また単体攻撃2発だったら、ククールが「ケイロンの弓」を使うことで、だいたい相殺できます。
なお、今回の戦略で、賢者の石は主人公としていますが、防御面だけを考えるなら、より素早さの低いヤンガスが適任です。主人公は1割程度は先行してしまう体感があり、このときのレティスの攻撃がきついと次のターンに危険な状態となります。その場合はククールが先行で世界樹の雫を使い急場をしのぎます。
1割というとそれなりに高い数値ですが、賢者の石が先行してもそれで即壊滅するわけではないため、個人的には許容できる範囲です。
ラプソーンについては、どの形態も素早さが高く、主人公では「ほしふる腕輪」「疾風のバンダナ」装備であっても先行は怪しくなります。通常のRTAよりもレベルが低く、また素早さの種もひとつも投与していないので当然と言え、ここは通常RTAと異なる点だと思われます。そして、主人公が撃つのはベホマズンであり、先行に期待し裏切られたら、たいていは壊滅します。
このため、主人公の先行への期待を一切捨てて戦術を考えています。波動の直後のターンの回復は、「ほしふる腕輪」を装備したククールのベホマラーでごまかすか、世界樹の雫で立て直します。
ラプソーン(1回目)では、世界樹の雫が必要な場面はそう多くなく、防御を併用すれば特に問題は起きません。ラプソーン(杖祈り)も同様です。
問題なのはラプソーン(ラスト)で、「たたきつけ+何か」、の行動パターンに入っている間は、ククールが「命のブレスレット」を外して「星降る腕輪」に装備変更すること自体を極力避けたい状態です。また、波動が来てもゼシカが動いてピオリムをかけるとその前に倒されることも多く、死者が出たうえピオリムが未遂となり一気に苦しくなることがあります。
よって、「たたきつけ+何か」に入っている間は回復は基本、主人公のベホマズンで行い、波動が来てもベホマズンが後行期待に切り変わるだけで、ピオリムは打ちません。回復を免れたククールはバイキルト、炎の盾、もしくは防御、ゼシカは双竜打ちや防御で戦っていきます。
長々と書きましたが、要約すると3点となります
先行回復への期待は、それが裏切られるとシビア。回復が必要な状況のまま、次に敵が動くことが確定してしまう。
いっぽう、後行回復への期待は裏切られてもなんとかできる場合が多い。敵の攻撃がゆるければそもそも回復が必要にならず、敵の攻撃が強くても、次の攻撃の間にこちらの行動が一度回ってくる。そこで先行できるキャラがいれば立て直せる。
今回の攻略では、先行にククール、後行に主人公を選んでいます。
敗北のタイムロスと、貴重な消耗品の関係
難関とした6つのボス戦を、2つの軸で、合計4つに分類してみます
・A 負けるとタイムロスが大きい / a タイムロスは小さい
・B 貴重な消耗品*を使う前提 / b 使わない前提
*3枚目以降の世界樹の葉、世界樹の雫、ベホマラチーズ
ドルマゲス ★★ aB
レティス ★★ Ab
妖魔ゲモン ★ Ab
ラプソーン(1回目) ★★★ AB
ラプソーン(杖祈り) ★ aB
ラプソーン(ラスト) ★★ ab
ヤバいほうのA,Bは、ともに3つずつです。そして、AB、つまり、もっともヤバい組み合わせを持つのは、4.ラプソーン(1回目)となります。したがって、ここを少ない回数で突破することを中心に、消耗品の扱いを決めています。
ラプソーン(1回目)に関しては、雫よりも、世界樹の葉のほうが大事です。よって、まずは葉について考えます。なお、結論としては4枚をもって戦いに挑んでいます。
「世界樹の葉」の調達
このゲームの世界樹の葉の調達ルールは、実質的に次のようになります。
「2枚までは何度でも調達でき、3枚以上の上乗せは合計で4回まで可能」
このルールが調達の最適化問題を難しくしています。
まず、最大6枚を同時に持つ場合を考えます。
6枚をすべて使って負けたとすると、次は2枚です。仮に6枚が必要な戦術なら再戦の勝率は大幅に下がるでしょう。
また、結果として4枚使って残り2枚だったとしても、もうこの2枚以上には増やせません。つまり(補充のタイムロスを無視するのであれば)4枚使おうが6枚全部使おうが、その後の進行は2枚で同じとなるわけです。
こうしてみると、「つかいそうな枚数だけ、ギリギリ調達する」というのが正しい判断といえそうです。ここで、そんな枚数がわかるのか?と思いますが、ラプソーン(1回目)に関していうと、今回の戦術では2枚だとかなりきついですが、4枚と6枚では勝率に大差はなさそうな気がしています。あくまで体感ですが、2枚、4枚、6枚の各場合で、勝率は順番に50%,90%,95%程度とみています。
こうなると、4枚調達(つまり上乗せの権利は2回だけ使う)として1回挑戦すれば、負けてももう一度4枚調達して挑戦できるため、上記の勝率が正しければ両方負ける確率は1%程度ということになります。これなら個人的に許容できる範囲です。余談ですが、2回目の挑戦はメタルキングの盾を完成させる関係で、もう少し勝率がマシにもなります。
また、4枚持っている場合、残りが2~0枚は(補充のタイムロスを無視するのであれば)同じ価値のため、3枚目、4枚目の世界樹の葉の使用を躊躇なく判断できます。6枚持っている場合の3枚目、4枚目の使用が、権利の喪失を意味するのと比較してみると、違いが浮き彫りになると思います。
こうして、ラプソーン(1回目)前に4枚調達し、全部使い切る前提で挑み、次のラプソーン(杖祈り)でまた4枚をもって挑む、という基本形に行きついています。
なおラプソーンより前の3つのボスについては、世界樹の葉の上乗せをせず最大2枚で戦うことになりますが、さしたる問題は生じません。そもそもの勝率は9割以上はあると思われ、また、仮に負けても2枚を補充して挑めば同じ勝率を確保できるため、ラプソーン(1回目)とは比較にならないと考えています。
「世界樹の雫」の調達
まず、「世界樹の葉」は3枚以上を所持しない限りは貴重品ではなく、「魔法の聖水」は三角谷で売られているため、そもそも「世界樹の雫」そのものは貴重品ではありません。ただし、他の事情により(錬金の距離が必要という以外でも)貴重品になることがあります。
世界樹の葉については、「上乗せの権利」を使い、3枚以上持った時点で錬金すると、貴重品の消耗になってしまいます。つまり、「上乗せの権利」を使って以降は、「世界樹の雫」の錬金はタイミングが難しくなります。
また、ドルマゲス前は「魔法の聖水」がかなりの貴重品で、簡単に手に入るのはおそらく5個のため、この個数が雫の個数のリミットになります。
「世界樹の雫」を確実に使う前提で戦術を組み立てているのはドルマゲス戦のみであり、ここでは3個を調達しています。万一負けても、2個は再度錬金ができます。
ただ、ドルマゲスは行動にムラがあり、世界樹の雫などなくても勝てることもあるため、負けた場合に再度、錬金するかは微妙なところだと思っています。世界樹の葉が2枚あれば雫もベホマラチーズもなくても、勝率は体感5割弱はあると思います。ただ戦闘時間は長引きます。
まとめると、世界樹の雫は、ドルマゲスに関する限りは貴重な消耗品であるものの、それが突破には大きな影響は与えないとみています。
貴重な消耗品の温存 vs 勝率
とくに再戦があまりタイムロスにならないボスについては「消耗品を使わずに、さっさと負ける」ことも、妥当な選択となります。これに該当するのはドルマゲス戦、ラプソーン(杖祈り)戦の2つになるため、それぞれ検討します。
まず、ドルマゲス戦についてですが「消耗品を使わずに、さっさと負ける」ような展開になることは少ないです。負けた場合には「世界樹の雫」は再戦のための貴重品なので、序盤によほどの操作ミスをしたり、おたけびが先行でヒットしたりといった場合は、使わずに負ける選択もあるかもしれません。なお「世界樹の葉」は上乗せをしていないため、そもそもこの戦いでは貴重品ではありません。
ラプソーン(杖祈り)戦については、「世界樹の葉」が貴重品となっているので、とくに序盤に死者が出たような場合、全滅覚悟でザオラルで代用し、葉を温存、という判断はありえます。
以上まとめると「貴重な消耗品は、勝てそうなときにだけつぎ込もう」という、至極当たり前の話です。その判断が難しいのですが、この2戦だけは意識すると決めておくと、とっさの場合に選択できる可能性が上がります。
4.アイテムの扱い
ちいさなメダル
神鳥のたましい入手までに、回収可能な95枚のうち7枚を除いた88枚を回収します。これに三角谷の2枚を加えて90枚です。
回収しない7枚のメダルは、次の通りです。
闇の遺跡(しかけを動かしてとるやつ)、竜骨の迷宮、ぱふぱふ屋、海賊の洞窟の2枚(B1,B3のやや遠いもの)、レティシアのフィールド、闇の世界のフィールド
種、木の実
命の木の実 すべて回収して、錬金で1個、ククールに2個、残りをゼシカに使います
不思議な木の実 ほぼすべて回収して、錬金で1個、船入手まではヤンガス、それ以降は主人公に使います
力の種 ほぼすべて回収して、船入手までは主人公、それ以降はヤンガスに使います
素早さの種 すべて回収して、錬金で2個、残りはククールに使います
守りの種 近場のものを回収して、すべて主人公に使います
賢さの種 近場のものを回収して、船入手まではゼシカ、それ以降は主人公に使います
買い物
戦略上の時系列順です。
トラペッタ1回目 やくそう6個
トラペッタ2回目 やくそう7個程度、ブーメラン
リーザス1回目 うろこの鎧、薬草9個程度、余裕があればキメラの翼
リーザス2回目 石の斧
ポルトリンク うろこの盾、薬草18個程度
ふなつきば うろこの盾、とんがりぼうし
ドニ 薬草18個程度
アスカンタ1回目 皮のドレス、青銅の鎧、青銅の盾
パルミド1回目 鉄の盾、鉄兜、アモールの水4個
アスカンタ2回目 どくけし草9個程度、まんげつ草9個程度
パルミド2回目 クロスボウ
サザンビーク1回目 シルバーメイル2個、魔法の法衣、銀の髪飾り、ライトシールド
聖地ゴルド1回目 まどろみの剣
ベルガラック アモールの水6個以上、薬草、どくけし草、まんげつ草を適当に追加
サザンビーク2回目 バトルアックス
サザンビーク3回目 インテリめがね、世界樹の葉2枚
聖地ゴルド2回目 聖銀のレイピア
サザンビーク4回目 世界樹の葉2枚
サザンビーク5回目 世界樹の葉2枚、金の指輪、チェーンクロス、あつでのよろい、まほうのたて
サザンビーク6回目 (世界樹の葉2枚まで、ドルマゲスまでの消費がなければスキップ)
リブルアーチ1回目 爆弾岩のカケラ9個、まほうのよろい
サザンビーク7回目 世界樹の葉2枚まで
リブルアーチ2回目 爆弾岩のカケラ9個
オークニス1回目 キングアックス
リブルアーチ3回目 スキルの種
サザンビーク8回目(世界樹の葉2枚まで、キャプテンクロウまでの消費がなければスキップ)
オークニス2回目 ドラゴンメイル、ドラゴンシールド、アイアンヘッドギア
闇のレティシア 炎の盾、ミスリルヘルム
サザンビーク9回目(世界樹の葉2枚まで、妖魔ゲモンまでの消費なければスキップ)
三角谷 水の羽衣、吹雪の剣、ギガントアーマー、魔法の聖水3個以上、爆弾岩のカケラ5個以上
サザンビーク10回目(世界樹の葉2枚まで、魔犬レオパルドまでの消費なければスキップ)
サザンビーク11回目(世界樹の葉2枚まで、暗黒魔城都市脱出で、残り2枚以上所持ならスキップ)
サザンビーク12回目以降(世界樹の葉が所持2枚を切ったら、適宜補充)
5.簡単な攻略チャート
通常RTAの知見のある方を対象に、全体的な流れをイメージできるよう簡単に書きます。レベリング、スキル、錬金、買い物など、すでに別に書いたものは省きます。
区間A 船入手まで
トラペッタではだいたい回収。教会の中と、西側の階段を下りた民家、宿の裏口は回収せず
リーザスを出た後、北の100Gを回収してから塔へ。銅の剣は、売らずに、じんめんガエル関連の戦闘で活用に備える。ポルトリンクまでの道中は、ほぼすべて敵を倒さないと、ヤンガスLv9に達しないため。
このあたりの戦闘では、ヤンガスの攻撃手段が3つある。素手攻撃、正拳づき、石の斧。それぞれ使い分けるが判断が難しい
海岸の力の種は、経験値が足りそうならばスルー。みんなのアイドルは確定でスルー
旧修道院跡地に向かう前に、ポルトリンク近くのいのちのきのみを回収し、ハイブーメランの完成させ、経験値を少し習得し、ゼシカのHPを上げる。ルーラがあるので移動コストが低い
なげきの亡霊は、かぶとわりがないため、ルカニが必要。なお、この段階ではヤンガスLv10に達し、挌闘による攻撃力+20が入っているため石のオノはすでに不要となっている。
ククール加入後、トラペッタの回収、ドランゴ撃破、北のいのちのきのみを回収してククールに投与。トラップボックスの痛恨に耐えるため。
船着き場で夜にして、回収をし、歩いてアスカンタに向かうと、着くころに夜が明ける。途中でヤンガスLv12に達し、しんくうはを覚えるが、何も考えずに使うと途中でMPが切れるので注意
アスカンタで買い物し、宿で夜にしてイベント。城内のメダル2個の回収は後に回す。錬金の都合上、後に回したほうが移動の価値が高いため
湖畔の宿屋で宿泊して昼にする。ここの道中は、夜だとナイトフォックス、くさった死体が厄介なため。経験値効率のため、なるべく森を通って移動する。モリーのところをルーラ登録してパルミドへ。
パルミド1回目は、買い物と、西側の回収を済ませて、宿に泊まって昼にして脱出。剣士像の洞窟へ向かう。遠回りして、皮のムチを回収。ルーラ登録していったん出る。経験値に余裕がなければ、鉄のカマも回収する。
ふなつきばの宿屋で夜にして、川沿いの教会から、命の木の実を回収。再び川沿いの教会から、願いの丘へ。橋をくぐる前に、トヘロスとしのびあしを使い、丘の地上に出るまでの厄介なエンカウント(メタルスライムなど)を抑制する。
アスカンタのイベントを済ませたら、パルミドへ飛んでイベントを進め、剣士像の洞窟を普通にクリア。経験値が足り次第、しのびあしを使う。その足でゲルダのところに行き、パルミドに戻りフラグを消化する。
ポルトリンクから荒野の山小屋に行き、2泊して夜にしつつ大錬金窯を入手。道中の敵は基本的に倒しつつ、トロデーンに到着。魔法の鍵の部屋の回収だけ済ませて一度リレミトで脱出し、剣士像の洞窟へルーラ。
パルミド西の、金の指輪を回収して、祈りの指輪を錬金開始。
荒野の山小屋で宿泊して夜にしてから、川沿いの教会に飛び、アスカンタ地方のはやてのリングを回収してヤンガスに装備。このあたりで主人公がLv17に達し、ライデインを習得する。
トロデーンを攻略。脱出後に、東の万能薬を回収して、アスカンタへ行き、宿に泊まって進行。ここで城の2枚のメダルを回収。
モグラの道中は、倒しづらい敵も多いため、しのびあしで進行。
区間B ドルマゲス撃破まで
サザンビークにまず向かって、防具と錬金素材を調達する。ここの道中は、最後尾に攻撃を集中させるグールに備えて、ククールを最後尾におく。丁寧に対処しないとすぐに全滅する。しのびあしで進行
ドニからゴルドへ向かい、回収と買い物を済ませる。ここもしのびあしで進行するが、到着時点で効果が切れるように調整。この後は敵を倒して進みたいため。
船着き場から、サザンビークの南を大回りして、いかづちの杖を回収しつつ、ベルガラックへ。海竜は経験値も少なくタイムロスが大きいため、ここの海域は徹底的に避ける方針をとる。
ベルガラックでひととおり済ませたら、宿で夜にして、東の祈りの指輪を回収。この道中が大きく経験値を稼げる。こうもりの羽も狙える。
その後は、川沿いの教会へルーラ、北のメダルと、西側のすばやさの種を回収。出てくる弱い敵はそのまま倒す。こうもりの羽がすでに手に入っている場合は、経験値に余裕があればトヘロスしてよい。
朝になっているので、荒野の山小屋で宿泊し再び夜にしてから、ベルガラックへルーラ。海辺の教会に立ち寄り、北西の島へ向かってひととおり済ませたら、川沿いの教会へルーラ。はがねの剣を回収して朝にする。
サザンビークへルーラし、バトルアックスを購入、鉄の斧を回収して、東の門から城内へ。イベントを済ませてから王家の山へ向かい、手前の小屋で宿泊。
王家の山は普通にクリアする。まどろみの剣は、アルゴリザード戦ではククール装備で眠りに期待し、アルゴングレート戦では主人公装備で攻撃力を生かす。
サザンビークに戻り、ここから世界樹の雫が錬金できるようになる。また、メダルもたまっている。イベントを済ませて、船着き場からメダル王女の島へいき、天罰の杖まで入手。トロデーンへルーラし、630Gを回収しつつ船に乗り込んで、海賊の洞窟をルーラ登録し、最後のカギ不要の回収は済ませる。
ゴルドへ飛んで、聖銀のレイピアを購入。ギリギリ夕方なので、宿屋で夜にする。
サザンビークへルーラして、大陸中央部の回収をし、そのまま砂漠の宿屋へ向かう。メガザルロックの出る区間では、しのびあしを使う。はがねの盾の宝箱付近で2度目を重ねがけし、砂漠では切れているようにする。
この道中で、インテリハットが完成し、ゼシカに装備。インテリめがねとあわせて賢さが+25上乗せされており、とくにイオのダメージがイオラ的な数値をたたき出すようになる。また、その結果、ゼシカをガンガンいこうぜに設定しても、メラミやヒャダルコでなくイオを使ってくれるケースが多くなり、コマンド入力も短縮できる。
砂漠の宿屋につき、最後に無駄歩きして一回戦闘を起こして稼ぐとちょうど朝になるので、ルーラ登録しつつ宿泊して夜にする。外に出て、砂漠の2つのアイテムを回収。ここは経験値の獲得効率が相当高い。ただし回復をさぼるとすぐに全滅する。
再度、砂漠の宿屋ルーラし、今度は西の祈りの指輪を回収。微妙に朝になっていないので、マイエラへルーラして西のメダルを回収してから、サザンビークで世界樹の葉を補充。宿に泊まって夜にして、ベルガラックへルーラ。
ベルガラックから、陸路でフィールドのすばやさの種の回収。ここの夜も経験値効率が良く、かつ、こうもりの羽が期待できる区間なので、あえて陸路を選んでいる。
モリーのところへルーラ。船に乗り込み西へ。上陸してスキルの種を回収。再度船にのり、西の岬に上陸して、命の木の実を回収。ここは対処が困難な敵ばかり出るので、しのびあしを使う。
ルーラでトラペッタへ行き、メダルとチーズを回収。ここでもトヘロスが切れるように、道を横切る手前くらいで2度目のトヘロスを重ね掛けする。
ここでまだ、こうもりの羽がなかったら、旧修道院跡地でラリホー脅し。まどろみの剣も活用。
荒野の山小屋で夜にして、サザンビークへルーラ。ふしぎな泉へ向かう。道中ですばやさの種も回収。到着時点では夜が明けている。
サザンビークへルーラし、たくさん買い物。
ルーラでモリーところへ行き、地図にない島へ向かって、錬金距離、経験値を稼ぎつつ、プラチナソードを入手。ドルマゲス戦の主人公の武器であり、後半は換金され爆弾岩のカケラの資金となる。戦力の隙間を埋める優秀な武器となっている。
海辺の教会へルーラして、海竜のイベントを行う。すぐに終えられたら、西回りでサヴェッラへ向かう。小鳥から木の実を回収、宝箱を回収し、サヴェッラに入って回収して、不思議な泉へルーラ。回復。
ついに闇の遺跡に突入。ひとつめのレバーを動かしたらいったん脱出し、疾風のレイピアを取り出す。あとは普通に進行。
区間C 神鳥のたましい入手まで
リブルアーチに向かい、回収と買い物をして、ライドンの塔をクリア。
サザンビークで世界樹の葉を補充。
ここでメダルが60枚に達し、ほしふる腕輪を交換。
リーザス像の塔のイベントを済ませ、リブルアーチのイベントをひととおり済ませる。
ベルガラックへルーラして、ギャリング邸の回収をする
ライドンの塔へルーラして、北へ向かう。オークニス地方では、南の2つの宝箱を回収してから、オークニスに向かう。
オークニスは、普通に進めてルーラで脱出。薬草園の洞窟をクリア。戻ったオークニスでは宿で夜にして、キングアックスを購入。メディの家へルーラし、イベントを済ませる。
ここから、最後のカギ関連の回収をする。ゲルダの家、パルミド、リブルアーチ、メダル王女の城。また、リブルアーチではスキルの種を購入。
海賊の洞窟へルーラし、クリア。
トロデーンへルーラして、回収。
聖地ゴルドへルーラして、レティシアへ。回収したら、メダル王女の城へ行きオリハルコンを入手。
サザンビークへルーラし、補充が必要なら世界樹の葉の補充。錬金窯を使ってから、賢者の石を錬金開始。城のムーンアックスなどを回収し、オークニスへルーラ。防具を整えつつ錬金距離を稼ぐ
レティシアへルーラして、レティスの影おい。ここは斜め移動をすると簡単にレティスを追い抜けるので、わざとギザギザに移動し距離を増やす。敵の出現も増えるがそれはあまりマイナスにはならない。経験値がまだほしいことが多く、闇の世界よりは倒しやすい編成が多いため。
闇のレティシアについたら、まず錬金素材を回収。その後にフラグや他の回収、買い物。こうして歩いて出て、フィールドの素早さの種を回収すると、レティス直前に輝くチーズができ、また、はやてのリングの素材も直前調達となる。
レティスを倒し、そのまま進んでゲモンを倒して、もとの世界に戻る。
区間D さいごまで
サザンビークで葉の補充をして、三角谷。ひととおり済ませたら、パルミド東の世界樹の雫を回収。
ルーラでメダル王女の城へ行き、メタルキングヘルムを入手。
ルーラで闇の遺跡へ行き、破滅の盾の回収。そのまま風鳴りの丘へ行き、覇王のオノを回収。暗黒大樹の葉を使って、レオパルドを追い、そのまま倒してイベント。終わったら、聖地ゴルドへルーラし、そのままマルチェロを倒しイベント。済んだらすぐに、暗黒魔城都市に突入。
2つ目のレバーまで動かしてルーラ。なおここで、世界樹の葉を消費していた場合は、タルの葉はまだとらず、再突入の際に取りに行く。
葉の補充が必要なら、サザンビークへルーラ。
トラペッタへルーラして、チーズを回収。そのままサザンビーク南の海岸で葉を回収したのち、暗黒魔城都市に再突入
残りは普通の進行。オーブ回収と、世界樹の葉の補充を平行して行う。オークニス南、エジェウスの石碑の葉を回収。
6.実プレイを終えて
大きなミス
ドルマゲス戦で、超辛チーズの使用を忘れ1ターン遅れ
ドルマゲス直後の錬金でミス。距離が不足して無駄歩きが発生
レティス戦で、光のドレス、守りのルビーを装備し忘れ
これらは、予定していた戦略がうまく披露できずに終わったという意味で残念でした。また、ミスに気付いた直後に動揺して他のミスも出ています。レティス戦で波動の後のマホカンタを忘れククールが倒されたり。
あとはプレイ以前の問題ですが、配信ページの「通過予定時刻」を1時間書き間違えていました。ドルマゲス、レティスは、見に来たら終わっていたという方もいたかも。申し訳ありません。
小さなことの羅列
プレイ後に印象に残っていることを書きます
トラペッタを出た直後、誤って森を通り、いっかくうさぎ4匹が出る。回り込まれ、死者が出るスレスレ。タイムロス。
ザバンが強かった。今回のプレイで最強のボスだった気がする。
リーザス像の塔で全滅寸前。ベビーサタン、かぶとこぞう、ベビーサタン
ポルトリンクの海岸の力の種を回収。これは経験値が不足しそうな場合のみ取る判断にしていたが、出てきた敵はとても倒せず。でも結局経験値は足りた。
ドラキーマがいきなり「こうもりの羽」をドロップし有難い
アスカンタまでの敵が微妙。経験値があまり稼げず時間もかかる
アスカンタで、ぎりぎり朝にならず。ドニの中を通ったのが失敗か。
さらに動揺して、夜にせず城に入り、戻って宿に泊まる。タイムロス
道中でうさぎのしっぽをドロップ入手。これにより、パルミド到着直後の回収予定をカット。あわせて回収予定だったレンネットのこなを、アスカンタで購入に変更。錬金までの間、主人公に装備させなかったのはミス。
荒野の山小屋でミスして宿泊3回。最初に夜にしてしまったため。本来は2回で済む。
ゼシカ杖の装備が全体的に不要だった。MP+20はなくても足りることが多かった。素早さ+10を発動させるべき。
トロデーンの岩塩は、ドロップがあったので回収せず
サザンビークの、大臣家の回収(魔法の聖水)タイミングを誤って先に行う。そのせいで、疾風のレイピア完成が遅れ、遺跡で無駄歩きの上、ミイラ9匹のエンカウントを発生させロス
ドルマゲス変身後は、行動が弱い上に、こちらの回避も多く、楽勝。ベホマラチーズ1個、雫2個、葉0枚消費で撃破。
薬草園の洞窟のエンカウントが悪く、経験値がやや不足。特に終盤。その分、この後の敵を多く倒すことになった。
キャプテンクロウの打撃でククールが倒され、初めて世界樹の葉を使用
レティシア以降の、敵の倒し方が適当。この区間はほぼ未調査のため
妖魔ゲモン戦、終盤に、炎+痛恨に備えて、ヤンガスの鎧を「やみのころも」から「毛皮のポンチョ」に変えたら、痛恨+暗黒鳥の打撃でぴったり倒される。裏目を引いたが、そもそもこの装備変更は間違っていそう。
三角谷の前に、メダル交換をしに行くミス。まだ88枚
神鳥の着地、×連打設定のままだと、うまくできず。いつもはできるが、12時間プレイした状態だと操作感がくるっている。
暗黒大樹の葉の使い忘れ
レオパルドで死者が出ない。ここで死者が出ると葉の補充が面倒なので有難い。しかし、このあとサザンビークに行き、いちど朝にする手順が飛んだ関係で、ラストのオーブ集め開始が夜となり、順序をアドリブで考える羽目になっている。
ラプソーン(1回目)は、中盤に痛恨で死者が出て攻められない展開になるも、葉の使用3枚で撃破。ここで残り1枚になっている。ディバインスペルが1回効き、有効に機能したようなのがうれしい。ここのスキルふりは、最後に調整した部分だったので。
脱出の戦い方は適当。
15時間切りが見えていたので、世界樹の葉のサザンビーグ補充をカットし、2枚回収の3枚で挑もうかと思ったが、今回やっているプレイはそういう目的ではなかったと思い出し、サザンビークに戻る。結果、メディばあさんの家周辺に2回行くことになり単なるタイムロス。かつ、この迷いによるタイムロスが目標を逃した最後の一因になっている。完全に結果論ですが、ゲームより一段上のメタレベルで一瞬、誤ったのは大いに反省。
ラプソーン(杖祈り)は、序盤にヤンガスが1回死んだ以外は問題なし
ラプソーン(ラスト)は、単純に弱かった。たたきつけ+何かのパターンに入らずに終了。1個残っていたはりきりチーズも有効に使えた。
結局、最後まで全滅はなし。ただ、これは偶然。
プレイングの質は高くなく、となりのツボやタンスを調べるレベル。
7.準備の流れと、かかった時間
1/30に、まずレティス戦の戦術検討、ついで、この記事2.に記したスキルと錬金という軸の抽出、および、区間分割までの考察を行い、これが本格的に着手した日です。この時点で、光のドレスと刃の鎧には行きついており、ここが面白そうなので実際にやるしかないなと、テンションが上がりました。
それから、主人公スキルを槍、剣でそれぞれ調査プレイを1周、合計2周しました。
そして3/6に一度通しでプレイしています。なお、このプレイではまだ、中盤以降の錬金はだいぶ異なっており、疾風のレイピアも錬金していません。
この通しプレイで感覚をつかみ、さらに2周調査プレイをして、今回の挑戦に至っています。結局、調査プレイ4周、通しで2周、合計6周プレイしたことになります。時間にすると100時間以上。
なお、調査と考察といった、ゲームをしていないいわゆる机上の準備時間も、これと同程度かかっていると思います。というより、ゲームをしていない準備のほうがメインで、時間がとれるときはゲームでなく机上の検討に充て、すきま時間でそれをプレイで検証していく流れで準備しています。
あと準備ではありませんが、この記事を書くのにも結局10時間程度を要したため、トータルで200~250時間程度は使った計算になります。
8.おわりに
今回のプレイの動機
2021年に、すぎやまこういち氏が逝去されました。氏の業績を改めて伝える特集が組まれたりする中、個人的にはこちらの本を購入して読みました。
印象に残ったひとつは、氏はドラクエの作曲に際し、オーケストラで演奏されることを念頭におきつつも、その時々のハードの内蔵音源で表現できる最良を目指して取り組まれていたという事実です。
そこで、内蔵音源、かつ、オリジナル版、かつ、据え置き機のドラクエをなにかひとつ再プレイしてみようと思い立ち、堀井雄二氏もイチオシの名曲「おおぞらをとぶ」を含む、ドラクエ8を普通にプレイしようと決めます。
そして2022年の正月からプレイすると、音楽もゲームもとても素晴らしいものでした。下は、そのときのツイートです。
特に、RTAを離れ通常プレイをしてみたことが新鮮で、「通常プレイのほうがゲームが面白い」と思いました。完全に個人的な感覚ではありますが。
そして、さらに個人的な話ですが、そういえば昔「メタル禁止」でRTA戦略を考えたいと思っていたことを思い出します。ただし、いま、その制約を課しただけで、先ほど「通常プレイ」で感じた面白さが際立つような戦略に、はたしてなるのだろうか、という疑問がわいてきます。
そこで、改めて「このゲームの魅力を存分に伝えるプレイングと戦略が、最適となりうる」ような制約を考えることにしました。
要するに、ほしい「解」が得られる「問題」を作ろう、という話です。
魅力と呼ぶものの定義も個人的なものなので、完全に自己満足の世界に突入していますが、まあ、やりこみは本来そういうものだった気がします。
なぜ、この4種類の制限にしたのか
さて、魅力ってなんだ?と思い、改めてサブタイトルを見てみました。
「空と海と大地と呪われし姫君」
なるほど。そういう趣旨のゲームか。
ただ、RTAをすると、これとは程遠い印象になります。
「廃墟と呪われし城でくちぶえを吹き、無人の大地を行くヤンガス」あたりでしょうか。
これを打破するには、
「ストーリー進行」と「戦力の調達」は、分離したほうが効率が良い
というゲームバランスを、根底から変える必要がありそうです。
そこで、順番に制約を考えていきます。
メタルからの経験値取得を禁止する → メタル以外に、経験値効率が良い地域があった場合は同じ話になる。ただしその場合も、口笛を吹くはず
くちぶえを禁止にする → レベルを上げるには移動するしかなくなる。移動するので錬金システムも生きる。だが、レベル上げが面倒になるので、上げずにスカウトモンスター頼りになるのでは?そうすると、戦力の調達の手段が、レベル上げからスカウトになるだけで、分離は解消されない。また、スカウトモンスターまわりはシステムの構成がやや大味で他から浮いた印象を個人的に受けており、これが主力となることは避けたい。
チーム呼びを禁止にする → これだと相当苦しくなるので、ボスの前にセーブして、負けたらリセットが最善になる可能性が高い。だが、そうしたゲーム外のメタな階層を戦略として考えたくはない。ドラクエは全滅してもゲームオーバーにならないのだから、その仕様を使ってゲーム内で収めたい、というのが個人的な好み。
リセットを禁止にする → これでやってみよう
こうして4種の制限に至りました。
さいごに
さて、プレイを終え、私の思う「ドラクエ8の魅力」なるものが存分に伝わるのかは定かではありませんが、少なくとも私個人がのめりこめたことは、確かです。上に書きましたが、200~250時間を3か月で費やしたわけですので、1週間に約20時間ですから相当です。久々に、夢中になってドラクエした期間になりました。
そして、自分の中で「やっとドラクエ8が解けた」という感覚を持っています。ですので、何かきっかけがない限り、しばらくはプレイすることはないと思います。今回の動画とこの記事で、「ドラクエ8」に少しでも貢献できたなら幸いです。
また、今回の挑戦を通じて、youtubeの長時間配信、プレイ動画を公開した前提で何を書くのか考える、その場所としてnoteを利用してみる、という3つの新しいことができたのも個人的には収穫です。
ともあれ、はじめての長時間配信が、個人的に慣れ親しんだドラクエ5ではなく、ドラクエ8になるとはまさか思ってもいませんでした。ちなみにドラクエ5でも同様の制約、つまり「メタル、くちぶえ、リセット、バグ系」を禁止しての戦略は考えており、こちらも機会があればお目にかけることがあるかもしれません。
最後に、素晴らしいゲームを作ってくださった関係者の皆様に感謝申し上げるとともに、すぎやま先生の冥福を心よりお祈りいたします。
そして、ここまで読んでくださった皆様、今回も長々とお付き合い頂きありがとうございます。またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。
右弐 2022.5.2
関連情報
参考にした主な情報
1.出版されている書籍
・ドラゴンクエスト8 公式ガイドブック 上/下巻
掲載されているすべての情報を参考にしています
・ドラゴンクエストVIIIのあるきかた
敵の出現率について参考にしました
2.攻略情報
・PS2版ドラクエ8 極限攻略データベース
https://kyokugen.info/dq8/ps2/
ボスの行動ローテーションを参考にしました
・後悔無用のRPG攻略 錬金に必要な歩数 - ドラゴンクエスト8(PS2) https://perfectionism.web.fc2.com/dragon_quest_8/item_26.html
錬金に必要な距離を参考にしました
3.メタル撃破禁止系のプレイレポート:拝読しました
・DQ8メタル愛護RTAを走って【16:06:55】21.02.14 (芦川T さん) https://ashikawa-rta-info.blog.jp/archives/11615249.html
・メタル愛護RTAチャート解説その1(フハニル さん) https://fuha1999.livedoor.blog/archives/10652725.html
・ドラクエ8 メタル狩り禁止RTA 3人並走 (17時間12分)(けいる さん) https://www.keiru.net/dq8-rta-no-metal-2020-12-13/
4.その他のレポート等
・DQ8RTAの歴史 - RTAGamers (御茶麒麟 氏) https://rtagamers.com/rpg/post-5342/
最近の動向を把握するための参考にしました
・冬葵(ふゆあおい)氏のレポート(10時間03分12秒、2011年11月13日) http://kuneo.web.fc2.com/rta/dq8rta/10_03_12_huyuaoi.html
RTAの基本的な流れを把握する上で参考にしました
・エトワール 氏のチャート(10時間22分38秒)
http://blog-imgs-42.fc2.com/e/t/o/etoile0221/dq8rta_chart4.html
フラグに関する記述と、細かい戦術およびその意図を参考にしました
・駒場祭RTA企画特集号(東京大学ゲーム研究会 2005年12月29日発行)
低レベルで中盤を突破するRTA戦略の資料として、
えぐち氏のレポートを参考にしました
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(公式ガイドライン http://www.dragonquest.jp/guideline/dq8/ps2/)
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