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人は背中で語る
先日、とある組織の世代交代が行われ、新代表の就任お祝いイベントに参加した。新しく代表になったのは、その組織の歴史の中で最年少の方。不安やプレッシャーがあるだろうと予想していたが、実際に目にしたのは、そんな迷いを一切感じさせない堂々たる姿だった。
彼の背中を見て、はっきりと感じたことがある。
それは「このチームを何があっても引っ張っていくんだ」という強い責任感と覚悟。それが言葉ではなく、存在そのものから伝わってきた。
「男は背中で語れ」という言葉があるが、あれは本当だなと。なぜなら、彼の背中がまさにそれを物語っていたからだ。会場にいた誰もが、彼の決意を感じ取ったのではないかと思う。それくらい、心を決めた人の姿は輝いて見えた。
リーダーの覚悟が周りに影響を与え、チーム全体の士気を高める。そんな瞬間を、間近で目にした。
熱意が組織を強くする
さらに心を打たれたのは、彼を支えるメンバーたちの姿だった。会場中に「この人を支えよう」「みんなで一丸となってやっていこう」という空気が満ちていた。
組織が強くなるのは、ただ能力の高い人が集まるからではなく、「この人と一緒にやりたい」「このビジョンを実現したい」という熱意があるからこそ。
たとえば、仕事を探すとき、「給料がいいから」「家から近いから」といった条件だけで選ぶ人も多いが、そういう人は仕事をこなすことはできても、それ以上の熱量を持ちにくい。逆に、「この人についていきたい」「自分もこうなりたい」という気持ちを持てる環境なら、仕事の質も、やりがいも変わってくる。
今の時代、「熱意を持てる仕事がない」と感じる人が多い。その理由のひとつは、「人やビジョンに対する憧れ」や「尊敬の念」を持てる環境に身を置く機会が少ないからかもしれない。
では、どうすれば熱意を持てるのか?
熱意のある組織に属することが理想だが、環境がすぐに変わるわけではない。だからこそ、まずは 「自分の中に熱を持つこと」 が大切。
① 自分が心から共感できるビジョンを持つ
「何のために働くのか?」「自分が人生で大切にしたいものは何か?」
そうした問いに向き合うことが、熱意の種になる。
② 尊敬できる人と関わる
人は、周りの影響を受けて生きている。
だからこそ、「この人すごいな」「こういう生き方をしたいな」と思える人と関わることが、自分のモチベーションにつながる。
③ 環境を整え、熱くなれる場所に身を置く
今いる環境が、自分の熱意を奪うような場所なら、少しずつでもいいから、熱くなれる方向へシフトしていく。仕事に限らず、趣味や学びの場でも、熱意を持てる環境を作ることができる。
まとめ:熱くなれる人生を選ぶ
強い組織には、強い熱量がある。そして、その熱量は「条件」ではなく「人」や「ビジョン」から生まれるもの。
だからこそ、自分自身も熱くなれる動機を持ち、それを大切にすることが、より充実した人生につながるんだなと思った。
そして、身の回りの環境を整え、素敵な人に囲まれること。それが、日々の充実感を大きく変える。
私は熱くなれる人生を、自分の意志で選び、作っていく。