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越し人よ

風に舞ひたるすげ笠の 何かは道に落ちざらん わが名はいかで惜しむべき 惜しむは君が名のみとよ  芥川龍之介

昔は龍之介に対してその才能とルックスで浮き名を流し、献身的な妻がいるのにダラダラと切れない女もいてなんだかなあと思っていたけれども

今となっては、こんなに自分の気持ちを代弁する詩はないと思える。

この詩にうたわれた想い人は龍之介より14歳年上の片山廣子である。

僕の場合はあの人とはくるっと干支が一回り分。

そんな所も似ている。

気持ちを抑えて龍之介の様に文章に昇華させて終わらせるのも、ひとつの救いになるだろう。

そう決めて時々ここに書いて行こうと思う。

長い初恋を終わらせよう。

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