Windows 版 Google ドライブクライアントについて.悪戦苦闘で3回目
以前,こんな記事を書きました.
ただ,この Google ドライブクライアントについてこんな記事を見つけました.
そもそも現在,個人用の Google One の Google ドライブ用クライアントは「バックアップと同期」です.これのインストーラーは下記ページからダウンロードできます.
一方,企業ユーザー向け(私はおひとりさまグループワーク用で使っていますが)の Google Workspace の Google ドライブ用クライアントは「パソコン版 Google ドライブ」です.これは下記ページからダウンロードします.
ここで「バックアップと同期」は PC のストレージ上に同期フォルダとバックアップ用フォルダを設定します.なので,そのストレージの容量を消費します.しかし,「パソコン版 Google ドライブ」はテンポラリファイルをローカルのストレージに置きますが,基本的にクラウド上のストレージ領域にアクセスします.
また,「バックアップと同期」は複数のアカウントを同時に設定できるのですが,「パソコン版 Google ドライブ」は同時には一つのアカウントでしかログインできません.
それでは整理して,個人用の「バックアップと同期」とチーム用の「パソコン版 Google ドライブ」は同時に設定できるのかやってみます.それぞれのクライアントソフトのインストール方法については,私の上記の過去記事を参考にしてください.私の方では,インストール済みのクライアントソフトを一旦アンインストールしてから再インストールしてみます.
個人用の「バックアップと同期」に Google One のアカウントを設定
個人用の「バックアップと同期」には Google One のアカウントを設定しました.念の為再起動をかけました.こちらの Google ドライブの位置は
C:\Users\(user name)\Google ドライブ
です.このクライアントソフトの場合,上記の同期フォルダの他に,バックアップ用フォルダを設定できます.
先に「バックアップと同期」は複数のアカウントを同時に設定できると書きましたが, Google Workspace のアカウントも設定できます.ただしその場合ローカルのストレージを消費します.
「バックアップと同期」の「設定」画面ですが,以下のスナップショットとなります.設定項目があるということは,色々変更できるということです.
「パソコン版 Google ドライブ」に Google Workspace のアカウントを設定
続いて,「パソコン版 Google ドライブ」には Google Workspace のアカウントを設定しました.念の為再起動します.「パソコン版 Google ドライブ」の設定画面のスナップショットは以下です.
あまり設定項目がありません.Google ドライブ用の仮想ドライブとして, G ドライブがデフォルトで割り振られています.これは変更可能です.
「ローカルにキャッシュされたファイルのディレクトリ」,すなわち一時ファイルの置き場所として
C:\Users\(user name)\AppData\Local\Google\DriveFS
が設定されています.「ディレクトリ」はフォルダのことだと思ってください.オンラインのときは良いのですけど,オフラインのときはどうなるのでしょうね.あらかじめ読んでおく必要があるのでしょうか.それとも Google のことだから企業用だしオンラインで当然だと考えているかもしれません.
「アカウントを切り替える」というのがありますが,これをクリックするとログアウトして新たにログイン画面が出ます.これには Google One のアカウントも設定できます.
Google Workspace の場合は一人あたり 2TB の容量を割り振られますが,これはそれだけクラウド上にワークエリア,作業領域を割り振られたと考えて良いでしょうね.オンライン,ストリーミングでクラウドにアクセスするのでローカルのストレージ容量は小さくても構わないということになります.しかしそうなると,ファイルをここに置くのは良いのですが,ローカルに NAS を用意するなどして,必ずバックアップを取るようにすべきです.管理者の仕事は必ず発生します.
終わりに
Google ドライブのクライアントソフトの振る舞いがよくわからなくて色々七転八倒しましたが,それぞれのクライアントの違いが「設定」画面から見て取れると思います.先の記事 「ドライブ ファイル ストリーム」はパソコン版「Google ドライブ」に ~今年後半に一般リリース | やじうまの杜 にあるように,今後この2つのクライアントソフトは統合されて単一の同期クライアントとなるようなので,利用者,管理者はきちんと評価を行う必要があるでしょう.この記事が運用上の参考になれば幸いです.
書いててようやくなんかスッキリした.