英語配列の Happy Hacking Keyboard (HHKB) を使うということ
まだ非常勤講師やってる大学の来年度のシラバスを書き終わっていないけれど,ちょっと逃避して文章書いてみる.
使用している Happy Hacking Keyboard
長らく HHKB Lite2 の英語配列モデルを使用していました.これはカーソルキーもありますし,安いです.販売終了ということで,ストックも何枚かあります.現在では Server や使用頻度の低い PC に接続しています.
https://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/lite2/
昨年(2020年)の2月に,HHKB Professional2 Type-S の英語配列モデルを買いました.これは2月には大学の後期授業も終了していたので,自分へのご褒美でした.ちょうど Amazon のセールで安かったのもあります.言わずもがなですが,これにはカーソルキーがありません.Ubuntu PC に接続しています.カーソル用のキーボード・ショートカットにしばらくは馴染めずにいました.
https://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/type-s/
同じく昨年(2020年)の4月に,HHKB Professional HYBRID Type-S の英語配列モデルを買いました.Windows 10 PC に接続しています.コロナ禍で授業がオンラインになり,大量の教材を作成しなければならなくなり,それまで Windows PC には Lite2 を接続していましたがキータッチの重さに耐えられなくなったのでした.横にある Professional2 Type-S のキータッチの軽さが Lite2 のキータッチの重さを更に強調させた感があります.ありがとう特別定額給付金.ちなみに USB 接続しています.Bluetooth 接続だとスリープからの復帰のタイムラグに耐えられなかった.
https://happyhackingkb.com/jp/products/hybrid_types/
ちなみに,HHKB Lite2 を使う前は,ぷらっとホームの FKB8579 を使っていたよ.
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/991225/etc_fkb8579.html
一般に英語配列キーボードを使うメリットってなに?
私は ThinkPad x260 と ThinkPad T14(AMD) も持っていますが,両方共,英語配列キーボードです.正確には,PC の場合は ascii 配列で,HHKB は Sun Type3 keyboard 準拠の UNIX 配列ですからキー配列に違いはありますが,ひっくるめて英語配列キーボードを使うメリットはなにかというと,ソフトウェアのキーボード・ショートカットは英語配列キーボードが前提になっている,ということです.
私は主に大学1年生の物理学の講義を持っています.大学初年級向けの初等的な古典物理学というと,力学,電磁気学,熱力学です.それで教材作成に使うソフトウェアというと,MS Word, PowerPoint, Adobe Illustrator, Photoshop, Acrobat Pro DC というところでしょうか.Word や PowerPoint では数式とその展開を書くわけですが,数式フィールドを入力するキーボード・ショートカットが [Alt] + [=] なのです.いちいち [挿入] - [数式] とかメニュー選択するのが面倒なので.これ,英語配列キーボードなら上記の通りで良いのですが,日本語配列キーボードだと, [Alt] + [Shift] + [-] になるんですよ.
他にも英語配列キーボードなら2つのキーの組み合わせのところ,日本語配列キーボードだと3つのキーの組み合わせになるものも有るかもしれません.
Adobe Photoshop の場合なら,英語配列キーボードだと [編集] - [キーボードショートカット(K)...] から [セット(S):] を [US ショートカット] にしておきますよね.
英語配列キーボードを使うデメリットってなに?
日本語配列キーボードとは記号の位置が違うし,周囲には日本語配列キーボードしかありません.他者の PC を使う時,難儀します.
HHKB のようなコンパクトキーボードはテンキー無いよね?
タッチタイプ(ブラインドタッチ)練習するときに,メインのキー配列の数字の位置も覚えたよね.
HHKB の Sun Type3 keyboard 準拠の配列のメリットって?
1990年代に就職した時,職場の LCD レイアウト設計用の CAD は Sun Microsystems の EWS 上で動いていて,その UNIX 配列キーボードだったからねえ.それで vi (テキストエディタの1種)の運指に慣れちゃってたから, [Esc] が数字の [1] の左隣にないと,辛いのです.今でもローカルでは Ubuntu (Linux) だったり,リモートだとさくらインターネットのレンタルサーバーは FreeBSD だし,そういった unix 系 OS は間違いなく vi / Vim が入っているから,馴染んだ配列のほうが良い.
HHKB って,カーソル専用キー無いよね
慣れる.仕事で大量に文章書いてたら.
HHKB 使っていて何か不具合ないの?
カーソルって, [Fn] と他のキーの組み合わせなのだけど,Windows 10 の環境で ATOK 使っていると,長く PC 立ち上げているとその組み合わせでカーソルとして機能しなくなる.おま環かもしれないけど.そうなったとき,当初は PC 立ち上げ直すとか,サインインし直すとかしてた.Windows 10 PC に接続するキーボードを HHKB Professional HYBRID Type-S から HHKB Professional2 Type-S に換えても起こる.結局,ATOK から一旦 MS-IME に切り替えて,また ATOK に戻すと,何事もなく カーソルとして機能する.
終わりに
少なくとも私の場合には,英語配列の Happy Hacking Keyboard はとても使い良いです.ただ,HHKB は非常に癖が強いので,慣れるまでに時間はかかると思いますが,一旦慣れると,他のキーボードを選べなくなりますね.