ばば様の一人語り(奈良公園の鹿さん)
タクシーに乗ったら運転手さんがぼやくぼやく
どこ行きますか聞いたらお客さんが
ナラパーク行ってていいますねん
せやけどここいら一体ならパークでっせ。
どこいけ言いますねん。
そっか、ここいら全体ならパークでしか公園なのか〜。
何しろ前に来た時からなんと60年以上は
経っているという再訪です。
何も覚えちゃおりません。
娘も中学以来、孫にとっては初。
鹿に目が行ってしっか〜。しっか〜。と言いながら
買った鹿せんべいを取られそうになる孫です。
横断歩道をお辞儀をしながら渡る鹿を見ましたが
まさにお辞儀鹿誕生の図です。
かなりの数の鹿がお辞儀を覚えています。
人の方としてもお辞儀をいてくれると可愛いから
ついその子におやつを与えてしまう。
ツノを切られた跡が木のカブのように見える男の子
まだ白い斑点がうっすらと見える若い子
ツノの跡のない綺麗なお顔の女の子
毛艶のいい子・乱れている子。
観光客に飛び付かんばかりの子もいれば
日向で寝ている子もいます。
鹿さんたちは都ができた頃から自然にいるし
勝手に生きているらしい。
角を切るのだけは管理人さんが頑張るけど。
寝ぐらも自分たちで勝手に決めて寝ているらしい。
凶暴な動物や人がいないからできることだな。
あんなに純真な目で人を見ているのは信じている証拠だ。
観光客さんで虐めるような人は来ないでください。
穏やかな生活を壊さないでください。
しっかしまあ。奈良公園のどこにでもいます。
いないなと思うと少し遠くで群れで寝ています。
灯籠の影からのそっと顔を出す子もいます。
鹿と遊ぶだけでも楽しいかと思う奈良公園でした。
もちろんお寺は素敵な仏様が多いです。