お茶の時間

3時のおやつと言えば日本人ならお煎餅・団子・
ところてん・甘酒とかいろいろだろうが
これは昔人の話であろう。
つまり小学生の孫から見たら化石と言える
私の世代である。
最も戦後すぐ生まれの私のおやつは
ふかしいも、冬ならお餅、スルメイカなどであった。

変わったところではお店をやっていたので
年末には干し数の子が仕入れてあり、
それを齧ったこともある。
カッチコチに硬くて時間がかかるので
減らなくて良い。
べらぼうに数の子が高くなった時期に
昔あんなことやってたねと姉妹で笑ったものである。
ちょっとお腹の足しにはならないが
筍の季節には皮に梅干しを包んで三角形にして
汁をちゅうちゅう吸うというのもあった。
酸っぱかったな〜。
塩分はきっと20%はあったのではないか。
今の私は18%で梅干しをつけるけど。

60年ほど経った今でも思い出すのが
隣のおばちゃんがくれたおやつ。
さつまいもを切って干してそれを蒸して潰して
饅頭の皮とする、中には餡子が入り
表にはきなこがまぶしてあった。
こんなものだけどと言いながら持ってきてくれた。
そのおばちゃんのおはぎは餡子は中心である、
表にはきな粉。
おはぎは大好きで死んだ後にはお供えしてね、
いや死んだら食べられないから今にしてと
娘には言ってある。
もちろん表があんこのも好きだが
時々表がきな粉のおはぎを食べたくなる。
今、娘が買ってきてくれるおはぎはおしゃれ。
色も形も練り切りのように綺麗である。
それがまた綺麗な箱に入れられてまるでお嬢様のよう。
昔のおはぎは村の娘さん?

近所のお店のおはぎは大きい。
粒あんで甘すぎず、何がいいかと言うと
米部分に塩が入っているので甘すぎず、
飽きずに食べられる。
以前よりかなり小さくはなったが
よその店に比べるとやはり大きい。
1個食べればお腹いっぱいとなる。
今のところ、このお店のおはぎが一番好きだ。


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