ばば様の一人語り(素人が演奏会に行く2)

日もあけず5日は新百合ヶ丘へ
すすっと歩いてチコっと口角を上げたような
そうでないような微妙な笑み(?)
座ったら上を見上げてふっと息を吐いて髪の毛が飛んだ。
お、初めて見たぞ、気合入ってるな。

冒頭の曲の弾き始めは本日もゆっくりと手が膝に行き、
右手をたらりと垂らしそれから上げて鍵盤に指が。
それからもしばらく考えたかのように時間が経ち
指が動き出す。
おお〜、昨日のあの少し”んん”?から滑らかに動きますな〜。
アンダンテスピアナートは少しの滞りもなく濁りもなく進み。。
ほほ〜〜、綺麗なものだ美しい・と聞いていると
華麗なる大ポロネーズが始まります。

さあ、バラード4曲が始まる。
バラードは彼も若い時から弾いていて
それも良きだがこれは違う。
研究した・練習した・自身が大人になった
そう言う音楽である。

実はこれを続けて弾くにあたって思いがあり、
一つの作品として取り扱いたいと言うお話があった。
ところが1番が終わったところで拍手があり、
大勢の人が叩かないのであららと手を止められた方が
かなりあったのだ。
ピアニストはニコリとして胸に手を当て大丈夫ですよ
と言うふうに2番を弾き始め。
これが初日・・その後はそう言うことはなく
1番から4番まで続けて演奏する大作である。
そうすると一つの物語りになるのだ。

バラードの中でも1番と4番はCDもあるし
みんなの耳にはお馴染みだが25歳の音は
ちょっと違うぞ、音楽が違うわよ。
耳をかっぽじってよくお聞きなさい。
いずれの曲もショパンらしい多少装飾過多気味の
おたまじゃくしの乱舞で終わった。
時には体が椅子から浮き上がり、
ペダルは大忙し左足もリズムを刻む。
4番が終わった時にはこちらもフォ〜〜。
ピアニストは大拍手の中をすすすっと歩く。
シューベルト・アンコールに続く


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