ばば様の一人語り(素人が演奏会に行く6)
tomoharu1月ツアー3回目は八王子
今回は都内での演奏会はありません。
電車の中から真っ白い富士山の天辺を見ながら
これは幸先がいいな〜。
茂原は緊張していた。
麻生は自信満々
八王子は余裕綽々
これが私が感じたtomoharuの演奏
袖いじりのルーティーンもなく2回までが不思議なほど
さっと手を鍵盤においてそこだけは一瞬手が止まる。
始まればもう今日は自信ありそな音だな。
トリルもますます磨きがかかりコロコロころりではなく
まるで虫の音がリリリリリリとでも聞こえるようにもはや高速。
ヴァイオリンは音が続くがピアノは音が途切れるので
そこをなんとかしたいと彼も言い。
夏のマスターコースの勉強の時も
ほらここ・ここの音を途切らせないようにと言われていた。
まさに連続の音。
これは調律師がいかに上手く調律して
ピアニストが全力を尽くしたかということであろう。
シューベルトはもう本人が弾いているのでは?と思わせる。
役者は演じるのではなくその人になるのだと言うが
ピアニストは楽譜をなぞるのではなく作曲家になるのか。
アンコールはますますトリルの綺麗なノクターン
次は・・ウッヒョ〜、出たでた。
エチュード10−1・・で・・出た・今日も聴ける。
今日は最初から落ち着いて聴けるわよ。
なんということだ・・あの第1部・第2部に続き
第3部にこんな曲を持ってくるとは。
指がつるから終盤には弾きたくないと言われる曲を
目が眩む・・いや耳が眩むかと思ったな。
で・・もう終わりかと思うのにそれでも満足じゃと思うのに・・
なんとトロイメライまで。
今日のトロイメライはなんとなく優しいな。
優しさに溢れてるトロイメライの最後の1音。
いつもは最後の1音でじ〜んとして涙ぐむこともあるのに
本日は高揚してそれどころではない。
それ聞いたらもう感情が目まぐるしく変化して
椅子に座ってしばらくゆっくりしていたい気分。
ピアニスト自身はさっさと引っ込んでしまわれたけど・・・