ばば様の一人語り(初詣)
お参りしたのは近所の八幡様である。
昔は畑の中に立っていたであろう神社の建物は
今は大きな木の間に立っている。
夏に葉が茂って見えなくなっている後方のビル群は
くっきりと見える。
風情が消えてしまうが仕方ない、これが今の世の中だ。
古色蒼然としているのは木製だからだろう。
先程まで巫女さんの舞があったらしいが
我々が到着した頃には琴と笛の生演奏であった。
頭上のスピーカーから録音が聞こえることはあるが
生演奏は初めてである。なかなかにお上手で心地よい。
並んでようやく神前に立つと手元に一人用の鈴が置いてある。
これを振って神様を呼び出すらしい。これは良いね。
お賽銭をあげて拝んですぐに下がる。
先程より初詣客が増えているのである。
神さまにあれこれはお願いしない。
どうもでございます・まあよしなに・くらい。
上天気、あったかい日の初詣
どうぞ、地震も大雨もありませんように。
これだけはお祈りしたいものです。