凡事徹底

ここ数年父親と野球見ながら頻繁に愚痴ってたことがあるんだけど、
「プロ野球（の選手）は一塁にちゃんと走らないのいるんだよなー」っていうのがある。きっと野球ファンならみんな言ったことあるんじゃないかな。どちらかというと大学とか高校の野球をよく見るから余計に思っちゃう。

気持ちは分かるよ。内野手フライとかさ、そりゃポロポロ落とすわけないからさ、手を抜きたいのは分かる。内野ゴロ、外野フライもね。

でも逆にさ、選手が”プレーする時間”って（基本的に）ピッチャーが投げてから野手が取るまでの間だけなんだからさ、その間だけでも懸命にやれないの？とは思う。結構な給料もらってんだしさ。ケガしてるとか、その一歩手前みたいな選手は、まぁしょうがないかなとは思うけど。でもスポーツ選手なんだし「まともに走れない・走らない」ってどうかなってどうしても思っちゃうんだよね。これが正直なとこ。

で、今日オリックスの中島監督辞任の記事を目にした。
ちょっとした衝撃だった。

続けて、辞任に至った具体的な理由も説明。２軍監督を務めていた２０年途中、辞任した西村監督の代行として指揮を執り始めたが、「今まで通りにやってても、人って慣れるじゃないですか。慣れという部分が今年は強く出てしまった。初めに言っていたのは全力疾走であり、攻守交代であり、そこはしっかりやってくれと。最下位からのスタートだったので、その最下位のチームがそれができないのはおかしい。勝ったチームはやらんでいいのか。どれだけ言っても改善されなかった」と、３連覇後、今年のチームに見えた変化を挙げた。

10月7日（月）デイリースポーツ

”こなれちゃった”んでしょうね。「俺（俺達）はスターだから」といったような怠慢。シーズン序盤なら「いつか順位は上がるだろう」って楽観的にも考えちゃうだろうし。間違いに気づく時っていうのは手遅れってことなんだけど。

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「パワハラ」って言葉が頻繁に使われるようになって、「こういうことはいけないんだ」ってことはかなり浸透したように感じるけど、今度は”上”が言っても”下”が聞かない時ってどうすればいいんだろうねっていう問題が比較的上下関係の厳しい野球界でさえ出てきちゃってる感じもした。

凡事徹底を真剣に考えて真摯に向き合っていた指導者に思える監督がこうした言葉を残して現場を去るっていうのは、重い。個人的には初めてな気がする。”どれだけ言っても改善されなかった”なんて、そんな難しい要求をしたわけじゃない（と思う）監督が言うなんてね。これで自分たちの間違いに気づいて来年バファローズが優勝でもしたら選手は立派だけど。

そう言えばある芸人が書類送検されたっていうニュースもあったね。いろいろ手に入れたように見えたんだけど、まだ足りなかったのかな。（人にもよるけど）人って結構恵まれた環境でも時間がある程度経てば慣れちゃうみたいだ。ちょっと話が逸れたかも。

自分は彼ら（プロ野球選手や芸人さん）ほど恵まれているとは思わないけど、見方を変えれば恵まれてるのかな。大勢から注目を浴びて大金を手にすれば「アガリ」ってわけじゃないもんね。

多少ひねくれながらもなるべく丁寧に生活しようと思います。