秋のミニフィールドワーク:牛の都合に寄り添う酪農の未来
こんにちは!
ONE HEALTH アカデミー KIRIKOです!!
ワンヘルスとは?
ワンヘルス(One Health)とは、「人の健康」「動物の健康」「環境の健全性」 が相互に関連し合い、一体となっているという考え方です。つまり、私たち人間の健康は、動物や環境の健康とも深く結びついているということです。
近年、地球規模で問題となっている感染症や気候変動は、このワンヘルスの概念を裏付けるものとして注目されています。たとえば、森林破壊や野生動物との接触が増えることで、新たな感染症が生まれる可能性が高まります。
ONE HEALTH ACADEMYは、このワンヘルスの考え方をより多くの人々に知ってもらうことを目的とし活動しています。
概要
北海道・旭川の斉藤牧場で開催したフィールドワーク。私たちは、牛たちがしあわせに暮らす森へお邪魔させていただき、秋の自然がもたらす「美味しい」を堪能してきました。紅葉に彩られた山々の中で、循環型酪農について学びながら、山の恵みを味わう体験を秋の最後に開催できました。
斉藤牧場の紹介:
斉藤牧場は、日本で最初に山地酪農を取り入れた牧場で、自然の力を生かして牛たちを育てています。ここでは牛が広大な森でのびのびと暮らし、放牧される牛たちは自然の草を食べながら、自然のリズムで成長します。この牧場が誇るのは、牛だけでなく、そこで育まれる豊かな自然環境。循環型酪農の取り組みは、環境負荷を抑え、持続可能な農業を実現しています。
森の中で見つける秋の「おいしい」
イベントの前半では、牧場の広がる森を散策しながら、秋の食材を探しました。山葡萄やこくわといった秋の味覚を見つけて、その場で味わう楽しさを参加者と共有しました。「山の美味しい」をそのまま口にする体験は、自然との繋がりを強く感じさせてくれる瞬間です。
斉藤牧場での循環型酪農を学ぶ
未来さんの祖父にあたる斉藤晶さんは日本に山地酪農を導入し、自然と共生する酪農を目指し、牛たちを広大な山の中で育てるという革新的な方法を実践されていきました。彼のビジョンは、単に牛を育てるだけではなく、持続可能な農業を通じて地域の自然環境を守ることでもありました。
その志を受け継い技ながら牛のように穏やかな未来さんは、循環型酪農の取り組みをからの現代にアップデートした形で実践されていました。自然の中でのびのびと育つ牛たちの姿と、豊かな自然環境の中で実現される持続可能な酪農の仕組みは、今もなお牧場の象徴です。
美しい紅葉と牛たちの暮らす風景
少し開けたところに出ると牛舎の近くで牛たちと出会えました!
雲間から差し込む柔らかな陽光が、紅葉の山々を背景に、放牧された牛たちを優しく照らしていました。その光景はあまりにも神々しく、まさに自然と共に生きる酪農の素晴らしさを見せてくれた瞬間でもありました。この美しい景色の中で、自然の恵みをいただき、牛たちと共に過ごす時間は、参加した方そして私たちにも心に刻まれる時間となりました。
カフェ「空空」での温かい交流
フィールドワークの最後には、牧場内にあるカフェ「空空カラカラ」で、自然の恵みをテーマにしたディスカッションを行いました。参加者と、日本の酪農についての現状共有したり、循環型酪農や未来の農業について語り合いました。
外の気温は5度を切っていて少し体が冷えていたのですが、カフェにいたお母さんがサッと暖炉で温めていたレンガを足元に置いてくださりました。あたたかい甘栗をくださいました。
お母さんの優しい笑顔と心遣いに、皆の心も身体もあたたまりイベントの締めくくることができました。
まとめ
斉藤牧場でのフィールドワークは、自然がもたらす秋の「美味しい」と、自然に逆らわずその力を存分に生かした持続可能な酪農の大切さを実感する1日でした。牛たちが暮らす森で、山の恵みを堪能しながら、自然と共に歩む農業の未来について考える機会となりました。紅葉の中で味わう秋の美味しい体験と、心温まる人々との交流は、この特別な1日の象徴です。今後もONE HEALTE ACADEMY事業ではこのような素晴らしい自然の体験を共有していきたいと感じています。