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サラリーマン時代の話し。

私は元教師でもありながら、元サラリーマンでもあります。
サラリーマン → 教師 → 移動本屋という経歴です。
今回は僕がサラリーマン時代に経験して、「人生ってなんだろう・・・」と思った話しを紹介します。

サボリーマン & ダメリーマン

僕は大学を卒業して自分のやりたいことが見つからず、何に希望を見出していけば良いのか分からなくなっていた。
会社に就職できたのも親のコネでもあり、本当に自分のやりたい仕事でもなかった。
毎日がつまらなく、ただ毎日をこなしているだけで、営業職に就いた僕は、はっきり言ってサボリーマンになっていた。
営業職なので午前中にお客さんのところに営業活動として外に出るが、営業活動は早めに終わらせて本屋・CDショップ・カフェなどで時間を潰し定時の前に帰社する。
サボリーマン & ダメリーマンだった。

公園で暇を潰しているサラリーマン。
携帯電話で話しながら頭を下げているサラリーマン。
電車の中で酒に酔って崩れるように寝てるサラリーマン。
学生時代、そんなサラリーマンを見ていて絶対にこんな人にはなりたくないと思っていた仕事に僕はなった。
そんなサラリーマンになって2年目の出来事です。


いつもの呑み屋で・・・

仕事は朝8時半から始まって17時半に定時を迎える。
でも定時に終わる事はなく大体いつも18時を回っていた。
仕事が終わると上司に声を掛けられて、会社近くにある呑み屋へ皆んなで行くのが定番だった。
そこの呑み屋は家庭料理が並ぶアットホームなお店で、僕が入社する前から上司たちは通っているので、もぅ常連だ。
基本的に仕事・ゴルフ・車・音楽の話しで盛り上がる。

ある日、いつものように仕事終わりに呑み屋へ行って、若手の僕はお酒を作りながら先輩たちの話しを聞いていた。

「お前も何か喋れよ」と言われたので、僕は「皆さんの若い時の夢ってなんだったんですか?」っと質問した。

上司:「俺は学生時代音楽をやっていたから音楽の世界に入りたかったんだ
   よ」
僕 :「だったら音楽の世界に入れば良かったじゃないですか!」
上司:「そんなこと出来るわけないだろ」
僕 :「何でですか?」
上司:「だって音楽で飯食っていけるか分からないし、不安定だろ」
僕 :「挑戦してみたら良かったじゃないですか!」
上司:「俺は学生時代に今の妻と結婚の約束していたし、音楽の世界だなんて  
   義理のお父さんに言えないよ」
僕 :「でも本当に目指したいなら、やるべきだったんじゃないでしょう
   か?」
上司:「俺らの時代はそんなこと、許されなかったんだよ」
僕 :「今、当時に戻れるなら音楽の世界を目指しますか?」
上司:「そりゃもちろん目指すよ」

だいぶ生意気な僕を許して頂いて、上記のような会話がありました。
毎日がつまらなく過ごしていた僕にとって、当時夢を持っていた上司が羨ましかったし、そんなやりたい仕事だったらやったら良いのに・・・っと思ってモヤモヤした。

僕は決意した!

呑み屋での会話をきっかけに、僕はあることを決意した。
それは自分がこれから歳を取って、自分の子供や孫に”実は若い時に〇〇になりたかったんだけど、仕事や家族があるからその夢を諦めたんだよ・・・”って言いたくない!言い訳せずに、やりたい事は全てやる!

決意してから僕は自分の本気でやりたい事は教師だと気付き、就職して3年目に夜間の大学に通い「高校社会科」の免許を取得した。
その後会社も退職し、本気で教職の道を目指した結果、しっかりと教師として教壇にも立てた。

人はやれば出来る事を証明したかった。
後で言い訳したくなかった。
これは教師になっても生徒にアドバイスとして自分の体験談を話して後悔しないようにを伝えてきた。

今僕が教師を辞めて移動本屋をしているのも、自分の人生のダメリーマン時代に上司との呑み屋で会話があったからです。
今では自分のやりたい仕事ができてとても幸せです。
絵本を売りながら子供達の笑顔やママ・パパとの世間話の中にある子育ての悩みを聞いて僕なりのアドバイスをさせてもらい、少しでも力ななれたらと思っています。
これからも自分のやりたい事やドキドキ・ワクワクするものを目指して多くの人と関われたら良いなと思っています。
限界はない!可能性は無限!しかし時間は有限。
頭と体が動くうちは全力でやりたい事やっていきます!

移動本屋「旅する絵本屋さん」の様子
移動本屋「旅する絵本屋さん」の様子


最後に

補足ですがサラリーマンがダメな職だと思っていません。
現に僕の父ちゃんも生涯サラリーマンで定年退職しました。そのお陰で僕は大学まで通わせてもらい、父ちゃんには本当に感謝しております。
また、それを支えた母ちゃんにも感謝しています。

ただ、僕には合わなかったです。
それでは、また。


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