車
タイトル:車
その日、私は友達の裕子と一緒に買い物に来てた。
車は裕子が運転してくれて、
私は助手席に乗りながら楽ちん。
そしてデパートで私がトイレに行ったとき、
裕子を少し待たせる形になった。
トイレから出てきた私は
ずっと待ってくれてた裕子の後ろ姿を見ながら
ちょっといたずら心が湧いてしまった。
「わっ!」
裕子「きゃっ!びっくりしたあ〜もぉ〜♪」
脅かしてやった。
「ごめんごめん♪」
それから駐車場へ行き、
また裕子の車に乗って今度はランチへ。
裕子「おいしいトコあるんだ♪そこ行かない?」
「あ、もしかして前に言ってたパスタの店?」
裕子「そうそう♪」
それからじゅんじゅん走って
そのパスタの店に行くはずだった。
走ってる内、
「…ねぇ裕子、これ道ちがくない?」
そのパスタ店がある所は私も知っていた。
でも途中までその道を走ってたんだけど
途中から道を違え、店から大きく離れていく?
気づくと、私の家の方へ向かってた。
裕子「え?そぉ?この道で合ってると思うけど?」
「え、何言ってんの違うよ?」
カーナビを見たけど、
ちょっと訳が分からなくなった。
確かにカーナビはその道を指している。
でもそのカーナビの中でも
道をぐるんと大きく回る感じで指示してて、
一瞬カーナビの使い方まで分からなくなりかけた私。
でも明らかに道が違う。
「ちょっとどこ向かってんの?これ私の家の方向だよ??」
裕子「だから合ってるってこの道で」
何を言っても聞かない。
そのとき携帯にメールの着信が入る。
「え…?」
相手は裕子。
(メール内容)
ちょっとあんたどこ行ったのよ?
トイレ行くとか言って居なくなっちゃってさ汗
とりあえずあんたの家の前にまた来てるから、
連絡すぐにして!
やがて裕子が運転してるその車は
私の家の前を通った。その通りかけた時、
裕子の赤い車が私の家の前に停まってた。
とっさに私は今運転してる裕子を見た。
ちょっと笑ってるような顔に見えたその裕子は、
もう私のことなど無視して、
ずっと車を走らせて行ったんだ。
それから私の連絡は途絶えた。
動画はこちら(^^♪
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