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知言の追抄(ちげんのついしょう)

知言の追抄(ちげんのついしょう)(二〇一五年一〇月一六日より筆)
                     ~Knowledge and Asterisk~
                                             天川裕司
Wisdom creating with humanism should be approved from own identity relating to all recognitions. People call it as "Chigen no Tuisyo". This is able to be recognized to people as "Existing Existence Having with Human Energy". Below, all words that people never have seen are recorded.
 

 「阿」
 俺の言葉はキン・コン・カン、意味を失くして感覚(いしき)を蹴散らせ、日本の言葉をよくよく透せる幻路(ゆめじ)のビンゴ、明日(あす)の〝傘〟には誰でも這入れる不思議の理郷(くに)から柘榴が手招く…。一女(おんな)の律儀が男性(おとこ)を失くさせ浅い井戸から元気が阿る「故郷の凹地(くぼち)」が身重を遂げた。浅い〝何処(いずこ)〟を一幻(ゆめ)に据えては自尊(プライド)ばかりが安売りされ活き、日本の国旗が国歌を掲げる淡麗(きれい)な美識(びしき)を景色に誘う…。明日(あす)の文言(ことば)を美術に添え得る独り鳴く夜(よ)の滑稽(おかし)な集体(シグマ)は、美女(おんな)の気色を律儀に終え往く分厚(あつ)い経過の日の下一つで、明日(あす)の孤独を自体(おのれ)に費やす一幻(ゆめ)の道標(しるべ)は未完(みじゅく)を生育(そだ)て、甘い浮き世の合図を仕留めて、淡い孤独は理女(りじょ)を培う厚い女性(おんな)を生育(そだ)てていった。賢い理郷(くに)から故郷を拵え、独り微温夜(ぬるよ)の苺の木の実が林檎に巣立ち、明日(あす)と現行(いま)との虚無の未完(みじゅく)は男児の文句(ことば)で失踪していた。奇妙の文言(ことば)に無想を誘える〝競う暴嵐(あらし)〟は一幻(ゆめ)を追い掛け、真白(しろ)い報知に白夜を報せぬ故郷の独理(ドグマ)を漆黒(くろ)い精神(こころ)に頂戴していた。純白(しろ)い孤独に独創(こごと)を言ううち幻想(ゆめ)の合図は独義(ドグマ)を気遣い、幼女(おんな)の感覚(いしき)に文言(ことば)を失う「晴れた舞台」に阿り始めた。
      ☆
 くま。すみ。山や川などが折れ曲がって、入り込んだ所。おもねる。へつらう。こびる。梵語の音訳字。阿吽。阿片(ケシの実からつくるまやく)。阿弗利加のこと。南阿。阿波国。阿州。
      ☆
 淡麗(きれい)な眼(め)をして児(こども)が飛び交い真白(しろ)い気色が一女(おんな)に問うのは、孤独の明日(あす)から奇妙を培う、自然(あるじ)の一形(かたち)を見定(さだ)め始める真向きに仕留めた孤独の「勇者」で、黄色い檸檬が児(こども)を配(あやつ)り紀州の四季(きせつ)に例(れい)を尋ねる〝旧来独白(むかしがたり)〟の余韻が併(あわ)さる…。漆黒(くろ)い「独自」が身重を連れ添い不揃いばかりの悪事を観るのは、旧来独白(むかしがたり)の晴嵐(あらし)に見送る〝悪しき魔都〟への漆喰から成り、桎梏(かせ)を四肢(てあし)に緩々(ゆるゆる)填め生(ゆ)く「独裁(ドグマ)照らしの上(かみ)の頭上(うえ)」では、暑い天気が梵気(ぼんき)を連れ添う文句(ことば)限りの子音を見ている。児(こども)の体(たい)から跳び出る一幻(ゆめ)には幾つに成っても美女が先立ち、熱い両眼(まなこ)の幻(まぼろし)等には俗世(このよ)に咲かない芸術だけ在り、一生掛かって活き生(ゆ)く坊には、未(いま)も掌(て)にする無念の孤独が浮気をしながら美談を吐いた…。
 
「唖」
 聾唖の者には悪しき手長を、孤独の坊にも好く観る薬を…、現世(このよ)の誰もが気色を変えずに現実ばかりを緊(きつ)く幻見(ゆめみ)て、誰も彼もが「現代人(ひと)に成り行く「儲け・盲者」の姿勢(すがた)を採った。文学気取りがどれほど居たとて日本の景色に彼らは跳べずに、派閥ばかりが旧(むかし)を連れ添う独断ばかりを巧く取り添え、分厚(あつ)い静寂(しじま)に死相を幻見(ゆめみ)る幼稚の〝王者〟を孤独に占めた。日本の小敗地(アジト)に変化が産れぬ自己(おのれ)の理知との相性さえ見て、旧来独語(むかしがたり)の独断・遊戯(どくだんゆうぎ)を宙(そら)へ観るまま詩吟を相(あい)し、紺(あお)い記憶が現代人(ひと)を定める退屈(ひま)の感覚(いしき)は堂々成らずに、教授ばかりがこの地を這い生(ゆ)く規矩の遊離にこの掌(て)を採らせた…。淡き花梨(かりん)の実(み)等を自由に擡げて大児(こども)が独歩(ある)き、自己(おのれ)の純白(しろ)さに薹を尋ねる今宵の文句を白鱚(しらぎす)にも吐(つ)き、幻(ゆめ)の宵路(よいぢ)を身重へ発狂(くる)わす旧仕立(こどもじたて)の無効の大涙(なみだ)を、唖に発(た)ち唖を為す無音の気色は独歩(ある)いて入(い)って、幻(ゆめ)の一瞬(せつな)を一夜(とばり)に画せる旧い巨躯から自己(おのれ)の連想(ドラマ)を推敲している…。理郷(さと)の者から「手紙」を頂き、陰府(よみ)の州(くに)から無己(むこ)を成すのは独(おのれ)の独義(ドグマ)を独裁から観て、明日(あす)の静寂(しじま)へ幻想(ゆめ)の焚かせぬ旧びた郷地(きょうち)へ移動していた。見送り程度に夜半(よわ)を酔わせる空気(しとね)の初春(はる)へは思春が片付き、自己(おのれ)の暗黙(やみ)から樞(ひみつ)を仕上げる一男(おとこ)の呆(ぼ)けには一女(おんな)が寄らずに、一切合財、手許を狂わす幻(ゆめ)の逆生(もどり)は思春(はる)の息吹に晩春(はる)が立ち込め、「同じ淡路を過(す)ぐる」間(あいだ)は、三日月(つき)の足元(ふもと)で大変幻見(ゆめみ)た…。生憶(きおく)のついでに現代人(ひと)を棄て生(ゆ)く宙(そら)の息吹は調度を観て採り、分厚(あつ)い生気に感覚(いしき)を刈り取る幻(ゆめ)の労苦に〝場末〟を描(か)いた…。―
      ☆
 ことばをしゃべれない人。盲唖。聾唖。おどろいて、ことばのでないさま。唖然。
      ☆
 …幻想(ゆめ)が透れる細い作過(さっか)を文言(ことば)の能(かぎり)が便宜を用い、「唖然」に見送る無機の越(えつ)から苦労の美味等ちょんと論じて、気厚い幽離(ゆうり)に人体(からだ)を這わせる安い辛気(しんき)にその実(み)を萎えさせ、幼い一幻(ゆめ)から魔都を葬る涼風(かぜ)の一瞬(せつな)を暫く問うた。自体(おのれのからだ)を暫く与(あず)ける一幻(ゆめ)の魔都から生気を述べた…。
 
「堊」
 …無垢。ムク…。―無垢の化身(かわり)の沈滞盲者…。―、明日(あす)の界(かぎり)の曇天空から無心の残香(かおり)が段々仕上がり、手厚(あつ)い転(まろ)びは美味を扱い不純に徹した…。旧い孤億(こおく)に感覚(いしき)が上がれる記憶の奏者へ傀儡(どうぐ)が運ばれ、一幻(ゆめ)の盲者が加減を匂わす旧い篝(かがり)の四肢(てあし)の行方は、初秋を見送る冬の虚空(そら)へと透って行った。一幻(ゆめ)の孤独を揺さぶる「王者」は他(ひと)の空間(すきま)へぶらりと立ち寄り、手厚(あつ)い旧巣(ふるす)へ凡庸(ふつう)を見送る神秘(ふしぎ)の始めと空気の最中(さなか)を、幻(ゆめ)の火照りが健気に戯れ、旧い心理は進理(しんり)を忘れて無益に呼吸(いき)して、幻(ゆめ)の白亜に白壁(かべ)を設けるしどろもどろの一人の体(てい)へと真逆(まさか)に堕ちた…。
      ☆
 しろつち。白い色の土。しっくい。白堊。いろつち。いろいろの色の土。ぬる。いろつちをぬる。ぬりかざる。かべ。ぬりかざったかべ。
      ☆
 無音の生憶(きおく)に不純が仕上がり明日(あす)と今日との事始(こと)の境が見様(みよう)に手招き朝陽を揺さぶり、孤独の界(かぎり)に未知が脚色付(いろづ)く旧い空気(しとね)に〝船出〟が揺らめく奇想に見限る晴嵐(あらし)が止んだ。幻(ゆめ)の理屈を土が詠み取る夜気の亘(わた)りが音頭を拵え、白壁(かべ)の目下(ふもと)で展望さえ在る人間(ひと)の上手は芝居を観て活き、一人(ひと)と姑息の憂いの束には、俗世(このよ)の目下(ふもと)で全身(からだ)を小躍(おど)らす不意の主宴(うたげ)の逆行(あともどり)が発(た)つ。人間(ひと)の憂慮へ気力(ちから)を追い遣る無想の脚色(いろ)へは人色(ひといろ)さえ付き、白色ばかりが阿吽を報せる不意の語彙には未想(みそう)が成り立ち、上方(うえ)を見ながら目下(した)を見下げる生活(かて)の哀れは現行人(ひと)に懐かれ、大児(こども)ばかりで現行(いま)が成り立つ不変の遊戯はしどろもどろの現代人(ひと)をも刺した…。現代人(ひと)の配慮は浮き世に鎮める詩歌を得ながら白壁(かべ)の純度に故郷を二重(かさ)ねる無重の気色を気配へ成らしめ、挨拶代わりに無機に成り立つ〝成熟〟ばかりが身重く成るのは、事始(こと)の記憶へ試算を立て得る漂白(しろ)い砂利への大業(おおわざ)でもある。―旧々(むかしむかし)の大樹の陰から概(おお)くの気取りが〝真っ赤〟を掌(て)にして、明日(あす)と現行(いま)との望郷から得た「砂利の記憶」を曖昧(やわら)に浮べる盲者の許容(うち)には、白亜と脚色(いろ)とが交互に寝そべる無頼の進歩が極端にも成る…。一幻(ゆめ)を脚色取(いろど)る大通りの果て、手厚(あつ)い孤独の寝間の空(すき)には、転身ばかりに故郷を射止める〝有難見たさ〟が自由に寝転び、旧い愛奴の生憶(きおく)の宙(そら)では、白亜に寄り添う一人(ひと)の従順(すなお)が行李を繕う白土(しろつち)を得た。
 
「婀」
 幻(ゆめ)の黒子(ほくろ)が泣いて泣いて…、緊(きつ)く守れる夢限(むげん)の孤立が男性(おとこ)を撰び、一女(おんな)の気持ちを弄(あそ)んだ挙句に蝶によく似た気色を彩(と)った……。嫋やか。柵(しがらみ)。障害。明日(あす)への仕掛け。曇り後雨…。自信の限れる移り気・情景…。問答して生(ゆ)く紺(あお)い延命(いのち)が〝土手〟を這い活き、静かな羽虫(むし)には生命(いのち)を透せる無言が片付き、説明し得ない古い気持ちが宙(そら)、小宙(そら)の許容(うち)へと真向きに解(と)けた。解(ほど)ける活気が実力(ちから)を講じて暴力(ちから)を預かり、気紛れ程度に堕ちた愛では旧い景色が俗世(このよ)を偽り、谷の流行(ながれ)と空間(すきま)の経過が、仔猫の白色(いろ)から脚色(いろ)を通じて無色(いろ)に返られ、一夏(なつ)の千夜(とばり)が橙色して歯軋りしたまま孤高を仕留めた…。…明日への空虚、現世(このよ)を忘れて男・女(だんじょ)を見忘れ、見果てる幻想(ゆめ)には一体(からだ)が隠せぬ夜半(よわ)の流行(ながれ)を一番から観て、一番星へとその眼(め)を伏せ生(ゆ)く愚かな好意が頁(ページ)を捲る…。「人生(みち)」を訓(おし)える無根の気迫は夏を消し終え、自体(おのれ)の生気を脆(よわ)く吐き生(ゆ)く無鈍(むどん)の雀(じゃく)から転々(ころころ)化(か)われる。
 一室(へや)の内(なか)から夜空を見上げて明日(あす)をほっそり、揮々(ふるふる)振々(ふるふる)…、奮々(ふるふる)震々(ふるふる)…、三日月(つき)を落せる雲間の辺りで人間(ひと)の活気が敢無く繋がり、「ショパンのワルツ」を奇妙に小躍(おど)れる純白(しろ)い白紙へ投身した儘、常時(いつ)も還らぬ無言の一人を、一幻(ゆめ)の女神(おんな)へ疾走させ得た…。
      ☆
 しなやか。女性の容姿がたおやかで、うつくしい様。婀娜(あだ)。
      ☆
 歯車(くるま)。海老。海。振動。神秘(ふしぎ)。虚無。虚構。二輪のバス。運転・道化。ソーダの冷たさ。一女(おんな)の揺蕩(ゆらぎ)。規矩の手品。明日(あす)の贐(はなむけ)。律儀の踏襲。冬の初狩り。鳶(とび)の翼力(よくりょく)。杜撰の表情。女性(おんな)の頑な。男性(おとこ)の堕落。化粧の生粋。昨日の億尾。緊(きつ)い包帯。ぐる、ぐる、ぐる、ぐる。昨日の電熱。幻想(ゆめ)の一連。一体(からだ)の純情。一人(ひと)の滑走。気勢の幸先。自力の傲慢。奇妙の充実。夜中の肝心。厚い白壁。山の波音。茄子の漆黒。四肢(てあし)の倦怠。気味の抑揚。起死の対照。夢游の描写。紫陽花語(あじさいがた)り。花弁の紫陽花。淡麗(きれい)な体裁。一身(からだ)の生死。朝の文鳥―、キスを求めて一肢(からだ)が行きずる女性(おんな)の純情(こころ)は、総て死に絶え、昨日に逆生(もど)れる不夜(ふや)の一灯(あかり)を無難に失(け)した。
 
「椏」
 またまた、人の流れが素朴に流行(なが)れて、失(け)され始める二股(ふたつ)の進化は虚無に遣られて無想を呼び付け、海老反りして行く無解の挙句は行き成り訓(おそ)わる行為を縁(ふち)に見、幻(ゆめ)の牢屋を無理に転がる旧来坂(むかしかがり)の小敗地(アジト)を識(し)った。自己(おのれ)の感覚(いしき)が永久(とわ)に流れて幻想(ゆめ)の無欲に男・女(だんじょ)が佇み、明日(あす)と今日との拙い王佐に蟲が彩(と)られて羽虫(むし)を呼び付け、鼓動の脚色(いろ)から白亜が棚引く去来の無影(むえい)が久しく下りた。
 揮える拳(こぶし)で宙(そら)を突き上げ、現代人(ひと)の最中(さなか)を毛嫌いして生(ゆ)く「身重峠(みおもとうげ)」の下戸の家屋(うち)には、自ずの業から無頼が活き尽(き)る空の空気(しとね)が鮮やかでもあり、立派に立ち往く人間(ひと)の起死から向日の朝日に私欲(よく)が経つ内、機嫌を損ねた仔猫(ねこ)の挽歌が万声(こえ)を挙げつつ苦労を呼んだ。夢魔(むま)の白亜に間延びを観てから奇怪に独走(はし)れる無戒(むかい)の独裁(ドグマ)は、現代人(ひと)の生命(いのち)を皆殺しにして手厚(あつ)い虚無から脱出して活き、幼女(おんな)の貌(かお)から「去来」が跳び出る無適(むてき)の集成(シグマ)が発散から成り、明日(あす)の労苦を俗世(このよ)で減らせる幻想(ゆめ)の火照りを遠方(とおく)に観ていた。
 無音に滴る厚い生憶(きおく)が無音の過程(さなか)に宙返りをして、度胸が座れぬ鎮守の杜には玄人ばかりが横行して居り、都会に纏わる未完(みじゅく)の幻想(ゆめ)から明日(あす)が割かれぬ公転(まろび)を感じて、男性(おとこ)の人群(むれ)から我欲(よく)が跳び出す「女性(おんな)の模造」が久しく絶えた。幻(ゆめ)の気色に臭味を見限る怒涛の気後(おく)れを目下(ふもと)に保(も)った。
      ☆
 また。木のまた。木の枝のわかれめ。
      ☆
 一幻(ゆめ)に見送る夢幻の〝杜〟から死太(ふと)い大樹が真傍(まよこ)に跳び出て苦労知らずの手痛い仕打ちは未覚(みかく)に埋れて全きさえ得ず、自己(おのれ)の理性(はどめ)に強靭(つよ)く見送る無想の狂句は、呆(ぼ)んやり呆(ぼ)んやり矢庭に止(とま)れる、故郷の〝枝〟から郷里を観ていた。旧い仕草を仕来りから観て、一女(おんな)の枝葉は無様(むよう)に企み、山椒魚から河が流行(なが)れる幻(ゆめ)の常識(かたち)は呆(ぼ)んやりしていて、故郷を遠方(とおく)へ霞ます頃には無断の自然(あるじ)が成長している…。人間(ひと)の蛙に狭い宙(そら)など幻(ゆめ)に見劣る文句(ことば)を吟じて、現代人(ひと)の「襖」に灯(あかり)を点すは無業の自然(あるじ)の前途の所為にて、容易(やす)い掛声(こえ)から労苦を齎す幻(ゆめ)に活き得た自然(あるじ)の声には、愛(うつく)しさを観る人の哀れの無業に落ち着く主観(あるじ)を観て居た。
 

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