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シェアルーム

タイトル:シェアルーム

佳奈子「キャハハハw」
(隣の部屋)
「…くっそ!うるさいなぁほんと…」

私と佳奈子はシェアルームしている。
でも初めこそ佳奈子は遠慮気味だったけど、
最近めちゃくちゃうるさくなった。
遠慮もしないし、常識さえ守らないし、
どうにかして夜にうるさい
あの習慣だけは辞めさせようと、
私は毎晩注意していたのだ。

「ねぇ佳奈子、ちょっと良い?」
佳奈子「キャハハハ…え?あごめんちょっと待っててね〜」

ビデオ電話。ずっとうるさかった佳奈子は席を立ち
私の方へやってくる。

佳奈子「なになに?」
「…なになにじゃないわよ。今何時だと思ってんの?」
佳奈子「え?…あーもう2時半か」
「夜中になんでビデオ電話でベラベラベラベラ喋ってんのよ。最近ちょっとひどすぎない?」
佳奈子「ごめんごめんw」

とりあえず何度か謝ってきて
「すぐ終わるから♪」
なんて言っていたのだが、
それからまだ5時間しゃべっていた。
お陰でこっちはほとんど眠れない。

数日が経ち、数週間が過ぎてゆく。

「う〜〜もうほんと好い加減にしてよね!」
「キャハハハww」
布団の中に包まる私の耳元に、
ずっとあの佳奈子の声がこだます。
また文句を言いに行った。

「佳奈子ぉ!もうやめてよ!!何度言えばわかるのよあんた!」
佳奈子「えっ?…あごめんごめんちょっと待っててね〜♪」

そこで久しぶりに本気で喧嘩した。

佳奈子「あのさ、ここ私の部屋なんだし別にイイじゃない。初めにそう取り決めたでしょ?お互いの部屋だったら何してても良いって」

「そうだけど!常識ってモンがあるんじゃない!?」

佳奈子「ハハw常識なんて人それぞれで違うじゃない」

「えぇ…?」

佳奈子「私の声がうるさいってんならさ、防音用の壁でも買ってきて自分の部屋に貼り付けとけばいいじゃないの」

「そんな予算あるわけが…」

佳奈子「それは知ったこっちゃないわよ。お互い働いてんだし?自分の生活を守るためならそれぐらいするのが普通じゃないの?」

佳奈子「私は自分の生活それなりに楽しんでんだから、あんたに邪魔される覚えは無いわよw」

何を言っても無駄だった。
シェアルームしたのが間違いだ。
でももうあとの祭り。
私は本気で部屋を出ることを考えた。
2人で借りていた部屋だから、
まぁそれなりに引っ越すとでも考えれば良いのかも。

(また席に戻る)

佳奈子「あ、ごっめんね〜♪戻りましたぁ〜」
佳奈子「…ん、どしたの?おーい、帰ってきたよぉ〜♪」

相手からの返事は無かったようだ。当たり前。

動画はこちら(^^♪
【ホラー】【喫茶店で上映されてる映画の感覚☕】【ドラマ小説】【ショートホラー系~心理ストーリー】シェアルーム Shared Room #心理サスペンス #人間ドラマ #本怖 (youtube.com)

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