想定せぬ暗闇
タイトル:想定せぬ暗闇
俺はある日、突然、暗闇の路地に紛れ込んだ。
「どうしよう、帰ってする事もあるのに!」
駄目だった。
何をどうしても、この路地から出られない。
いや、きっと出口があるはずだ。
あれやこれや、いろんな計算をして、
現実描写が俺の行く手を遮る!
でも、これも又、思い込みかも知れない…
そう考えてもしばらくはそのまま。
やはり路地の闇の中を歩き回り、
日常生活の事を思い出しつつ
やはり俺はここに居る。
朝食時を過ぎ、昼食時が近づいてきた。
でも何か食べるような、そんな状況じゃない。
と言いながら、ちゃんと昼ご飯を食べた。
でも次は又おやつの時間。
俺はおやつを食べない。だから今度は夕食時だ。
向こうのほうに、彼女が見える。
彼女が見えてきた…見えてきた…見えてくる…
彼女は何となく蜃気楼の様になり
雲間から差し込む光の様に成り果てて…
高校の時に何度か味わったあの
ロマンスミラー…いやグレーの気持ちに浸らせる。
良い気分だ。素直に、素直に…。
煙草を吸いたいと一瞬思ったけど、
その衝動は何となくすぐに過ぎ去った。
元から酒を飲まない俺は、
ウォーキングがてら、歩きながら
これもデトックスになるなんて呟き、
とりあえずの健康を気にして又パソコンに向かい、
「場面が変わったのか?」
なんて思いながら、
でもやっぱり取り敢えず路地の闇を歩いて居る。
(会社)
上司「天川君、天川君!」
「あ、はい!」
上司「この原稿の編集を頼むよ。何なら君が新しく作り替えて良いから」
「あはい、分りました。すぐに」
いつものデスクに向かい、
取り敢えずあの闇は置いといた。
動画はこちら(^^♪
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