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愛する人
タイトル:愛する人
俺には前に妻があった。
でも今はもう離婚して、そばには居ない。
2人でずっと将来を夢見て行けると思って居たのに…
まぁ人生にはいろんなことがあり、
思う様には行かないものだ。
「なぜあんなことを…」
妻は俺に隠れて浮気していた。
それがわかったのは結婚して3年目。
確かに初めは妻のことを責めて居たが、
俺もその時は会社の付き合いと称し
いろんな女と飲みに行くこともあり、
妻のことを一方的に
責められない自分が居たのも確か。
でもそれで2人の間に遠い距離が出来、
もう関係を修復できなくなって居たんだ。
今どこでどうして居るのか俺にはわからない。
きっと妻のほうも…と思って居たのだが
女は女であれで結構しっかりしており、
次の人生を見つけ、良い人を見つけ、
案外、のほほんと暮らしてるんだろう。
でも俺は今でも妻のことを愛して居る。
いちど好きになった人を
嫌いになる事は無いと信じて居る。
人間とはおそらくそう言うものだ。
ちょうどそんな時、
俺のもとに恐怖が訪れたんだ。
「う…うわあ!!」
心の底から驚き…いや恐怖した。
なんと俺が寝て居たベッドの横に、
妻が目を見開いて寝て居た。
「し…死んでる……み、美代子…!美代子ぉ!!」
「もしかして、今誰かと付き合ってて、そいつが悪党で、妻が邪魔になったからこんなことを…」
いろんな妄想が
一瞬で心の中を巡り歩く。
でも同時に現実感が働き、
「このままでは俺が殺人犯に疑われる…」
その恐怖がどうにも先に立ってしまい
妻の遺体を運び、
どこか遠くの人目のつかない場所へ
持って行ってしまったんだ。
でもあとで
ものすごい後悔の念が押し寄せてくる。
「だ、駄目だ、あんなこと…」
美代子が可哀想すぎる!
そう思った俺は
さっき遺体を放置してきた場所へ舞い戻り、
美代子をまた家に連れて帰り、
警察に事の一部始終を報告しようとした。
でも…
「あ、あれ…?」
さっき遺体を放置したはずの場所に
美代子が居ない。
「なんで…どうして…!さっき確かにここに置いたはずなのに…」
どこを探しても美代子の遺体は見つからない。
仕方なく家に帰り、
疲れ果てた体をまたベッドに。
そしてまた目が覚めると…
「う…うわあ!!」
心の底から驚き…いや恐怖した。
なんと俺が寝て居たベッドの横に、
妻が目を見開いて寝て居た。
「み…美代子…!なんで…どうして…?!」
こんな事が三日三晩続いた。
(昼間)
美代子が今どこでどうして居るのか、
それが無性に気になった俺は早速家を出て、
美代子の行方を追おうとした。
でもそこで、俺の足を留めた女の人が。
女「あのー…」
「あ、こんにちは。…なんですか?」
同じアパートに住んでる住人だ。
女「最近夜に、誰かを担がれてこの辺、歩いてませんでした…?」
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