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キャットシッター

タイトル:キャットシッター

イントロ〜
あなたには信頼している友達がいますか?
または愛猫や愛犬がいたりしますか?
愛猫や愛犬が居る上で、生活が忙しい人は、
特に自分が家にいない間、その猫ちゃんや
ワンちゃん達のお世話をしてくれる人が
必要になったりしますよね?
今回は非常に簡単ながら、複雑なお話。

メインシナリオ〜

私は大泉明子(おおいずみ あきこ)。
今年で50歳になる芸能人だが、
昔から女優としてやってきて、今でもいくつか仕事があったりする。

芸能界の仕事は本当に忙しい。
普通のサラリーマンやキャリアウーマンの仕事に比べ、
訳の分からない忙しさがある。

今の私にとって何が1番忙しいかと言えば、
それは地方を巡業しなきゃならないと言うこと。
いわゆる地方ロケで、家を空ける頻度が多くなるのだ。

そんな私の家には今、猫が4匹もいて、
全部私の愛猫ちゃん達。
これまでずっと独身でやってきて、
今でも付き合ってる特定の彼氏などおらず、
子供も当然いないため、頼れるのは友達。

家を空けるときに、愛猫(この子)達の
お世話をしてくれる人がどうしても必要なのだ。

裕美「うん、オッケー♪私が見ててあげるよ」

友達の内から1番信頼できる人を選び、
その人に愛猫ちゃん達のお世話を頼む事にした。
彼女には私の家の鍵も渡し、
必要な時に家に入ってもらうようにしていた。

ト書き〈地方ロケ中〉

裕美「大丈夫、みんな元気にしてるよ♪」

地方ロケ中、彼女は愛猫ちゃんたちの写真を撮って
私に必ず送ってきてくれる。
この子たちが今どうしているか、元気にやってるか、
ちゃんと食べてるか、遊んでるか、
その辺りの事をちゃんと教えてくれるのだ。

「フフ、よかった♪みんな元気にしてるみたいね」

そんなある日、彼女の携帯が壊れてしまったようで、
わざわざ写真に撮って愛猫ちゃんたちの様子を
ロケ先の私に送ってきてくれるようになった。

「悪いなぁ、ここまでしてもらって。でも安心だ。嬉しいね」

裕美は小学校からずっと一緒の親友。
私が引っ越してきたこの界隈に彼女も引っ越してきて、
それからお互いの家を行き来するようになり、
愛猫ちゃん達のお世話もしてもらうようになっていた。
彼女だからここまでしてくれる。
他の人には頼めない事でも、彼女には頼めてしまう。

彼女にも付き合ってる人はいたようだけど、
ずっと独身で、子供もおらず、
私や愛猫ちゃん達と一緒に生活するのが
孤独が癒されるのもあったようで、
何かと楽しかったみたい。

彼女には内緒だけど、こんな状況もちょうど良かったみたいで、
私は何より猫ちゃん達の事をまず第一に考えていた。

ト書き〈数日後〉

ロケの最終日。
今日も彼女はちゃんと写真を送ってきてくれる。
写真だから静止画像で、ちょっと寂しいところもあるけれど、
彼女の携帯が今日治ると言うことでそれまでは仕方がない。

でも家に帰ってみると、もぬけの殻。
がら〜んとしていた。
愛猫ちゃん達は1匹もおらず、裕美の姿も勿論ない。

猫ちゃん達は特殊なルートで、
高く買ってくれる所に売られていたらしく、
金目のものは消え、私の家は以前より
さらに虚しく、ほとんど何にも無くなっていた。

エンディング〜

猫を愛する上でキャットシッターを頼んだ主人公。
信頼できると思っていたその親友が、
信頼できない人に変わっていた。
愛を守る上では、人の信頼を見抜かなきゃ成らない事もある。
つまり愛を守るためのその準備の方が、
時として大変な事もあるようですね。

動画はこちら(^^♪
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