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勇者の冒険

タイトル:勇者の冒険

僕はドラゴンクエストが大好きだ。
ドラクエ1から8まで、勇者になって冒険に出て、
だんだん強くなるモンスターをどんどん倒していって、
何とか全部クリアしてきたんだ。

でも、冒険してる間が本当に楽しい。
クリアしたら、何か寂しい気がする。
もう勇者や仲間たちと会えないの?
って気になり、いやいや会える!
って自分でまたハッパをかけて生活して、
今度は世間に負けないように生きていく。

「魔法使いも良いなぁ、ラリホーとかベギラマとか使えたら楽しいかな」
「僧侶も良いなぁ。ホイミとかザオリクとか使えたら、人のために役立つし、会いたい人にも必ず会える!」
「それにルーラ!あれ使えたら、どこにでも行けそうな気がして楽しい」

他にもたくさんゲームをやってきた。
ゼルダの伝説・リンクの冒険、
ワルキューレの冒険、太陽の神殿、
ヘラクレスの栄光、もっともっとある。

それぞれの勇者って格好良い。
子供なら誰でも憧れるんだろう。
でもちょっと前に近所の兄ちゃんが、
「君だって人生の勇者さ」
って褒めてくれて、
その気になって喜んだことがあった。

そう言えば人生に挑戦して行く人たち、
みんな勇者なのかもしれない。
現実の強敵って挫折とか落ち込んだりすること?
学校のテストとか運動会とかも入るのかな?
いろんなものが敵になって現れるのかな?

気づくと、
知らない部屋の天井を眺めてじっとしていた僕。
していると、現実では知らないけど
一緒に冒険していた僕のよく知る人が
ドアを開けて入ってきた。

初めほんとにわからなかったけど
僕がその気になった時、その人は姿を変えるように
僕にはっきりわかった。

「裕太、行くぞ!迎えに来たから」
「勇者…」
「ああ!君もよく知ってる筈だろ?勇者はこんなところに寝たりしていない。さっ、起きて行こう。僕がサポートしてあげるから」

パアッと光が差すように僕はベッドから降りて、
何か支度をしてから装備を整え、
体が本当に楽になって
光の中に歩いて行った。
多分あのフィールドが待ってくれてるんだと思う!

その光を過ぎようとした時、戦士、魔法使い、僧侶、
遊び人?武闘家、吟遊詩人?賢者、
のような人たちが一緒に居てくれたのを覚えてる。
これは全部、僕が子供の頃に培ってきた
あの直感が知ったこと。

母さん「裕太!裕太!!あ、あなた!!」
父さん「先生呼んでくる!そこに居て!」
近所の兄ちゃん「裕太君…!」

母さん「ゆ…裕太…」
父さん「ほら裕太!お前がやりたかったゲーム!これ!な、なんだ…ほら!『ドラゴンクエスト』やぞ!」

全部のことが終わったとき、近所の兄ちゃんが
誰にも聞かれないほどの言葉でつぶやいたのを
僕は知っている。

近所の兄ちゃん「…きっと、勇者になって冒険に行ったんだよ、裕太君…」

動画はこちら(^^♪
【夢シリーズ】【喫茶店で上映されてる映画の感覚☕】【ドラマ小説】【ショート系~心理ストーリー】勇者の冒険 Hero's Adventure #人間ドラマ #感動エピソード (youtube.com)

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