見出し画像

公衆電話

タイトル:公衆電話

それは2人で
人里離れた山奥へ来た時のことだった。

ノボル「あ!しまった!電池なくなっちまった」
携帯電話の電池が切れてしまい、
ノボル君は友達に
電話をかけられなくなってしまった。

裕子「私の携帯使う?」
しょうがないから貸そうとした時、
裕子「あれ?電波届いてないや?」

おかしい。
さっきまでギリギリだけど電波が届いていたのに。

ノボル「はぁ〜、まあしょうがないよ♪でも急いで帰らなきゃなぁ」
よっぽど大事な用事だったらしい。

として歩いていると…

ノボル「ん、お?!マジか!」
道端に公衆電話が立っていた。

ノボル「ちょっと待ってて、電話してくっから」

何と言う天の助け。
ノボル君は急ぎ足で公衆電話の方へ。

(NA:ノボル)

本当によかった。
公衆電話なんてもう死語のように
無い世界だと思っていたけど
ここにあってくれた。

ノボル「えーと、電話番号、電話番号はと」
とりあえず手持ちのメモ帳にあったから助かった。
そして電話をかけてみたのだが…

ノボル「……っかしいなぁ、何か用事中かな?」
この時間帯に電話をかける
と言っておいたのだが
友達は一向に出ない。

でも様子がなんとなくおかしくなってきた。
周りがさらに薄暗くなり、
なんとなく奇妙な雰囲気が漂ってくる。

彼女の裕子は向こうで待っていた。
でも急に薄暗くなったのに裕子は全く動じない?
空を見上げたり、地面を見つめたりして
いつもの様子で向こうで待ってる。

していた時、急に電話の向こうから…
謎の声「しょにししょにししょにししょにし…」
ノボル「うわっ…!」
思わず受話器を手放そうになったが
いきなり聞こえてきたその声が
あまりにインパクトも強かったので、
何を言ってるのか、なんとなく聞き耳立てた。

ノボル「『しょに』?…なんだこれ…」

していると、さらに周りが薄暗くなり
「えっ…?」
公衆電話全体が黒い布で覆われたかの様に、
外の景色が全く見えなくなってしまった。

ノボル「ちょ、ちょっとこれ…!なんなんだよ一体!!」
出ようとしたけどドアが開かない!

ノボル「お、おい!!ゆ、裕子ぉ!」
思わず彼女の名前を叫んだ。
受話器はもう手放していたが
ぶら下がったその受話器から…

謎の声「いしの…いしの…いしの…いしの…」(小さく聞こえてくる)

と言う声がなんとなくかすかに聞こえた。

ノボル「…!ちょ、なんで開かないんだよこれ!」

そんな声をよく耳に聞きながら、
とにかく俺はそこから出ようと必死。
でも、過呼吸が祟ったのか。
それとも何か別の力でも働いたのか。
俺の意識はそこで飛んでしまったらしい。

(受話器から聞こえる声)
謎の声「ううううううううううううううう」

(NA:裕子)
(時間を戻して、ノボルが公衆電話ボックスに駆け寄ろうとした時点)

裕子「ちょ、ちょっとどこ行くのよ!そっちは崖っ…!」

動画はこちら(^^♪
【ホラー】【喫茶店で上映されてる映画の感覚☕】【ドラマ小説】【本怖シリーズ♬~心理ストーリー】公衆電話 Public telephone #心理ホラー #人間ドラマ

いいなと思ったら応援しよう!