見えない犯人
タイトル：見えない犯人
ある家に強盗が侵入した。
そこには女性が1人で住んでおり、
まぁまぁな金持ちだった。
おそらく強盗はその金目当てに侵入。
当時はそう見られていた。
女性は強盗に滅多刺しにされた上、
床に血みどろになって倒れていた。
けれどその強盗も女性との格闘の末だったのか、
頭を鈍器のようなもので殴られ
その場で亡くなっていた。
その鈍器は、
部屋の中にあった銅製の置物と判明。
その置物には彼女の指紋がついていた。
まぁ彼女の部屋の物だから当たり前だが、
鑑識によると滑ったような指紋が見られ、
それは力強くその置物を持った時、
あるいはその置物を持って
激しく殴りつけた時についたものだろう、
と結論づけられた。
つまり女性の正当防衛と共に、
そこで格闘があったことを
置物が立証した形になる。
しかし犯人にとっての最大の誤算は、
この死んだかに見えた女性が息を吹き返した事。
（捜査：病院）
警察1「では、あなたと彼は不倫関係にあったと？」
コートニー「…ええ…」
警察2「彼の奥さんはそのことに？」
コートニー「…気づいてません」
警察1「そうですか、ありがとう。よくお話しして下さいました」
警察2「もう退散しますのでどうかお大事に」
（その後）
警察1「名前はフロッグ。彼女とはずっとこんな関係を続けてたようだな」
警察2「ええ。住まいはS地区のビバリーコートです」
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