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目的のために時間を使う
「時間」
1)起
目的に沿った時間の使い方を
今回は時間の使い方や増やし方について述べていきます。ただ、時間やお金といったモノは、あくまで資源や手段であって、それ自体が目的とはなりません。自分が人生で何をしたいのかという目的のほうが大事であり、その目的のために時間を使うのだということを忘れないでください。
今日一日、何に時間を使いましたか?
そのうち、やらなくてもいい事をした時間はどれくらいありましたか。たぶん、はっきり何時間と答えられる方は少ないのではないでしょうか。
お金の家計簿に比べて、時間の家計簿はあまり広く取り入れられていません。時間が目に見えないこともあって、無駄遣いが見過ごされやすいです。無駄を楽しむのも人生ですが、無駄の割合は抑えたほうがいいでしょう。
2)承
無駄を減らす
1日24時間という時間は増やせませんので、無駄な時間の使い方を減らす必要があります。いくつか例を挙げてみます。
思い出す時間は無駄なので、メモ、マニュアル化、TODO、テンプレ化、進行状況一覧見える化をする。
何をするか迷う時間は無駄なので、不意に空いた時間のための用意をしておく。電子書籍、勉強アプリ、調べ物リストなど。
探す時間は無駄なので、整理整頓しておく。PCフォルダは10秒以内に目的のファイルにたどり着けるように。
掃除の時間は無駄なので、ホコリが出ないよう布製品を減らす。掃除しやすいように物を減らす、吊るす。
ゴミの日にゴミを集める時間が無駄なので、廊下に共用ゴミ箱を置く。
ついで まとめる
私は一石二鳥が好きです。将棋では、一石二鳥、三鳥の手を指せないと中々勝てません。一つの行動で複数の狙いがあるような工夫が求められます。というと難しそうですが、次のような簡単なことからで構いません。
いったん階段に物を置いておいて、二階に行く用があるときについでに持っていく。
料理をするときに、野菜から肉の順番で、まとめて切る。(そのためには切った具材を置いておくスペースがいる)
ついで、まとめる、という言葉を心がけると、一石二鳥になりやすいです。
大人の時間割を作ったり、もう少し細かく時間を段落分けしたりするのも良いですね。手当たり次第やるのは、脳を切り替える負荷がかかりますから、集中も続きません。
3)転
休むことは欠かさない
ところで、無駄を削ってせわしなく動くことが優れた時間の使い方というわけではありません。ゆったりソファに座ってボーっとすることも必要です。なぜなら、休まないとパフォーマンスが落ちるからです。
学生時代に寝不足で、授業内容が頭に入らないなんて経験は誰しもあるのではないでしょうか。そんなときは学習効率が0.5倍(もっと低いかも?)のように乗算になってしまいます。
結局、バランス
「若者にはお金がない、大人には時間がない、老人には健康がない」なんてフレーズがあります。つまりは、お金・時間・健康は、それぞれの時期にバランス良くあることが望ましいということです。
お金や時間がありすぎても無駄遣いをしてしまうし、健康なほど身体にとって悪いことをしてしまうように。
4)結
目的に沿った時間の使い方を前提としたうえで、無駄を減らすこと、ついで・まとめるといったコツや、人生のステージ毎に時間資源をバランス良く持ちたいといったことを述べてきました。何でも極端なのは良くないことですね。
次回は、「お金」についてお話したいと思います。
週末に何をしようか、くらいがちょうどいいのかも