学校を遅刻してアトラス彗星を見に行く
学校を遅刻して、アトラス彗星を見に行った。どうしても見たくて、だから遅刻は必然の犠牲、という気でいたが、どうやら周りはそうは思わないらしい。
遅刻の連絡は、生徒ではなく保護者が行うことになっている。おかみに「アトラス彗星を見に行くので遅刻します、と学校に伝えてもらえますか？」と言ったら拒否された。ははは。そういうものか。しょうがなく頭が痛いので、と仮病を使って遅刻することにした。心が痛む。
西の空、18時ごろに見えるらしいという情報はあったが、もういても経ってもいられなくて、16時半には下宿を出た。展望台に行って、アルバイトで稼いだ天体望遠鏡をセットした。首には双眼鏡をつけて準備は万全。さあこい、アトラス。
日が沈みかける頃、西は夕陽、東はスーパームーンの大特番。しかしアトラス彗星は文字通り影も形もなく、、スーパームーンが明るすぎた。生まれて初めてスーパームーンよ消えてくれと願ったその時、、、
みえた。。。。神様仏様お月様、本当にどうもありがとう。
ということで急いで学校に行った。想像して欲しい。絶好調で気持ちがたかぶっている今、体調がすぐれないふりをするのは本当に至難の業だった。勉強より難しい。同級生や先生にズル休みを疑われたのはいうまでもない。
夜のゴールデンタイム中は学校だから、定時制の高校生は（正規の方法で）夕陽もアトラス彗星も、スーパームーンも見られない。寂しいなあ。現役定時制高校生、在学2年目にして重大な事実を発見してしまった1日であった。
