Contrast-Enhanced Sonography of the Liver: How to Avoid Artifacts 第2回(Microbubble Destruction Artifacts)

 長沼先生のReviewの第2回です。造影超音波検査特有のアーチファクトについてです。全文翻訳してしまいました。

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Microbubble Destruction Artifacts
マイクロバブルの破壊は、たとえ最適な設定であっても、毎日のCEUS検査中、すべてのフェー ズで発生する。最も代表的な例は肝表面に見られる微小気泡破壊アーチファクトである(図11)。このように、連続的なCEUS検査の場合、たとえ最適な設定であっても、不適切に増大した微小気泡の破壊が起こることを理解することが重要である。気泡破壊のアーチファクトは、特にウォッシュアウトの程度を評価する際に、診断上微妙な問題を引き起こす。一般に、マイクロバブル破壊の程度は血流速度によって部位によって異なる。血管腫ではこの問題に最も頻繁に遭遇する。血管腫内洞では血流速度が低いため破壊されたマイクロバブルはすぐに置換されないが[53]、周囲の肝実質では破壊されたマイクロバブルはすぐに置換される(図12)。この現象は、悪性病変を模倣するという診断上重要な問題を引き起こす。CEUS LI-RADS 5)の分類によると、後期におけるwash-outの存在は90%以上の症例で悪性腫瘍の診断を示唆する[2,11-16]。最も簡単な予防法は造影剤の 「再注入 」であり[54]、これによって動脈相から後期相に至るまで、中間の走査中断を挟んで、標的病変をすべての相でもう一度観察することができる。
5) CEUS LI-RADSはCT/MRI LI-RADSと同様に、動脈相の高輝度化、ウォッシュアウト、その他の付加的特徴に基づき、病変がHCCである確率に基づいて分類され、分類はLR-1(絶対良性)からLR-5(絶対HCC)の間である。分類が高いほど、病変が肝細胞癌である確率が高い [1,2,11-16,29] 。

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 実際の対策は、プローブを当て続けないこと、途中で適宜、操作断面を変更すること、MI値を普段より更に低めに設定すること、などかなと思います。
 次回も別のアーチファクトを紹介します。

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