製品紹介:iQ3 (バタフライ・ネットワーク)

 唐突に製品紹介です。次回の記事で読みます論文で使用しているPoint-of-care用の携帯超音波装置で、調べていたら長くなってきたので、別記事にしました。
 
 Butterfly Network はNY市場に上場している2020年設立のベンチャーのようで、検索したらYahooファイナンスでヒットしたので、概要を転載します。

 バタフライ・ネットワーク(Butterfly Network Inc)はデジタルヘルス会社である。
【事業内容】ポータブルな半導体ベースの超音波技術、直感的なソフトウェア、サービス、教育サービスの組み合わせによる医療の変革に焦点を当てている。市場には2つのポータブル超音波デバイスがある。第2世代のバタフライiQ+と第3世代のバタフライiQ3。Butterfly iQ+/iQ3は、いずれもUltrasound-on-Chip技術を搭載して、デジタル半導体技術を使用して1つのハンドヘルドプローブで全身イメージングを行うことができる。クラウドベースのソフトウェアソリューションをヘルスケアシステム、遠隔教育、アプリ内教育チュートリアル、Butterfly AcademyソフトウェアとButterfly Certifiedコースを通じた正式な教育プログラム、及び大規模な導入のためのプロフェッショナルサービスに提供する。Butterflyアプリケーションでは、Bモード、カラードップラー、Mモード、パワードップラー、パルス波ドップラー、バイプレーンイメージングなど、最大6つのイメージングモードを利用できる。
バタフライ・ネットワーク【BFLY】:企業情報(従業員数・代表者名など) - Yahoo!ファイナンス

 プローブタイプの携帯超音波装置で、体表から心臓まで対応しており、プローブ幅が少しあって、マトリックスアレイなのでしょうか、2方向表示もできるようです。肋間操作は苦手かもしれません。第2世代のiQ+が$2,699、第3世代のiQ3が$3,899で、性能を考えると国内で現在販売されている同タイプの製品よりも割安です。穿刺時にはout-of-plane表示もできるそうです。iQ3は2024 Prix Galien USA Awardsのthe Best Medical Technologyを受賞しているとのことです。掌に収まる程度の大きさで、戦場でも対応できる耐久性、などと出ていました。軍隊での採用も目指しているんでしょうか。

紹介動画はこちら。
Butterfly iQ3: the clear answer in point-of-care ultrasound | Butterfly Network - YouTube

 凄くないですか?これ。欲しいな…。

 バタフライ・ネットワーク自体もサイトを見ると各領域で次々論文を発表しているようですし、業績はまだ赤字ですが、赤字幅は徐々に減ってきているようです。投資家からも注目されているようでした。この会社と装置、要注目です。

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