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【エッセイ】行き先は?

よくエレベーターに乗って、どのボタンを先に押すのかという話になる。
私は、「何階」という行き先をまず押す。そして、「閉める」のボタンを押す。

これはせっかちでない人の押し方だとよく言われる。
しかし、本当にそうだろうか。

私は、すぐに行き先を見つけたい、そして、そこにすぐに走っていきたいタイプだ。
ある意味せっかちだ。ドアを閉めるという行為よりも、これから行く行き先の方がとても気になる。行き先のことで頭がいっぱいになる。

何度エレベーターに乗っても、「行き先」を先に押してしまう。
それは、逆にいうと、「行き先」が決まらないと走り出せないのかもしれないが。

人生はどこからか行き先がやってくる!

ふと思うのだが、人生はどこからか行き先がやってくる時がある。
急に「これをやりたい」と思う時がある。

それまで、いろいろなことを悩んで何をしたらいいのかわからないのに急にやりたいことがやってくる。

仕事が忙しく子育てに追われていた頃に、同じ九州の波佐見焼の陶器市「桜陶祭」に行きたいと思っていた。
当時はなかなか休みが取れず、年に1回の春の「桜陶祭」のタイミングに合わなくて、残念に思うことが多かった。

そして、やがて転職したことで休みがとれるようになり、陶器市へも毎年通えるようになった。

そして、そこから器が好きだという自分の中での思いが一気に強くなっていった。

不思議だ。まさかそこまで好きになるとは自分でも予想していなかったからだ。

時に、自分の中で急に点と点が繋がることがある。

その展開は私の人生の中でも目まぐるしいものだったと思う。
詳しくはまた次に書きたい。

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