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90年代周辺頃前のスピ出版物などの思い出 前半

(興味のない方には退屈なお話です)

 90年代前半、わたしは東北の地方都市にある喫茶店にかよっていた。
そこのご主人は本業は絵描きでその傍ら、喫茶店をかまえており(今はもうない)、お店はアトリエも兼ねているらしく奥の部屋で制作をおこなっていることもあった。
アイヌの血をひいているのではという風貌のご主人の絵の腕前は相当なもので、和服を着た女性が並び歩く大きな具象絵画はとても美しかった、そんなことをおぼえている。

 まあそうなのだが、実はご主人はもうひとつ草鞋わらじを履いており、地球が破滅的な未来を迎えることないようずっと活動している、まあなんというか、個人活動家というかチャネラーというか神道家というかヒーラーでありまして、通い詰めた店の本棚にはたくさんの絵画の本のほかに、いろいろと本が並んでいた。
 「タオ自然学」フリッチョフ・カプラ 「禅とオートバイ修理技術」 「バロン」六田昇 谷口雅春 五井昌久 オイカワタチ バシャールの最初期の本 五島勉 カタカムナ文明 クリシュナムルティ ラジニーシ シュタイナー 千乃裕子 コリンウイルソン 出口王仁三郎 FUJI日本(スイスのビリーマイヤー関連)工作舎や平河出版社やみすず書房のいくつかの本 古神道 シンボリズムやヨガやチャクラに関する書籍 など。

 90年代前半以後にエクトンやバシャール、レムリアルネッサンスとかですかね、などなどがブームになったりしていって、そのちょっと前くらいまでのものがなんかお店の書棚にあるといった感じでした。2020年代の現在は百花繚乱ですけどね。
 そして、ご主人自体がかなりのチャネラーだったのですが、そこのお客さんで年配の女性でもっとツーカーな人(笑)というかすごい人がいて、ふたりして神社のいろいろな写真が掲載されている雑誌をみて、写真のなかからでてくる「中のヒト」(祀られているご神体)というか意識体と言うのでしょうかね、現場人間二人と雑誌の中一人の三者で(笑)、傍で聞いている私にはちんぷんかんぷんな会話をたまにしたりしていました。
 わたしも、ごくまれに数えられるほどしか過去にありませんが、とある国家元首の写真からその実相、悪魔意識体のおぞましい風貌が見えたりしたことがあり、まあ、あるのかなと今では思えます。
 当時ご主人曰く「(従って)顔が売れるというのは大変なことなんだよ」と。(意味を察しくだされば)

 ちょっと前に記したお店にあった本のなかの幾つかにふれてみますと、オイカワタチというのは60年代から活動していたスピ運動のはしりのようなグループ関連の本(ほとんど個人的には魅力は感じなかった)、谷口雅春(生長の家)と五井昌久(神社お寺にたってる世界人類が・・という木製のオベリスクを立てた)は実活動に関連時期あり、千乃裕子と高橋桂子(GLA指導者)は関連時期あり、てな感じ。
 迷走したパナウェーブであったのではと思うのだが、千乃の初めての出版物に限っては今思うけれど、(基本宇宙のある派閥の運動なのでそこは違うんじゃないっていう怪しい部分もかなりあるが)わりと思想書的な部分で優れた著作であったと評価しておきたい。
 ちなみに五井昌久さんって合気道の植芝盛平翁と親しく、五井さんの光体写真(身体のあるはずの場所に大きな光体が写っている写真)であるとか、盛平翁はアメノミナカヌシ(まあ大宇宙)そのものであるっていう五井さんによる評は有名かもっ。宇宙そのものであるのですべてわたしに内在するものであり、従って敵は存在することができない、という合気道の道理。
 お店のご主人は、ヒーリング実践や長年の思索の末、晩年はというんですかね、五井さんの考えにとても近くなったというか収斂していってる、と話をしていたっけ。そう落ち着くだけの、あれやこれを見て体験したんでしょうね。
 あんまり書きたくない噂なのだが、五井さん、向こうであんまりよい場所に行っていないという情報を読んだことがあって・・何故かというと、沢山の人を惑わせたからということらしいのだけれど。
 その人がするべき学びに纏わる苦しさを綺麗にしてあげた(まあ菩薩行)結果、学習して学びを得る機会をなくしてしまったりということとか、自由意志と責任性存在である人間というありようの事周辺に関連する理由でなのではと睨んでいるのだけれど。総体的に見て人のタメになるって、本当に難しいものだなと、宗教とかスピやまあ広くみると哲学含め、その匙加減の難しさについて、たまに考えてしまい。

 喫茶店ご主人の驚愕のヒーリング及び霊能力、地上でUFOに乗っけってもらった話界隈はまあ詳しくは後半で。

 

 

  

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