【乃木坂46】歌詞の表裏考察
○はじめに
乃木坂の楽曲には表と裏の2つの意味があります。ほとんどの方は突然何を言ってるんだと思うかもしれませんが、これは歌詞考察をしていく中で、推測から確信に変わりました。乃木坂の楽曲は1曲1曲のメッセージだけでなく、複数の曲の裏の意味が組み合わさり、グループ全体の物語を紡ぐパズルのピースのような役割を果たしています。表の(世間に向けた)意味と裏の(乃木坂としての)物語を成立させるために、パッと見は変な歌詞になっている部分もあり、「もっとまともな作詞をしろ」「歌詞がキモい」「乃木坂の曲は歌詞が良ければ」という発言もよく目にします。ですが、これを同時に成立させていると気づいた瞬間、秋元康は天才だと震えました。この裏の物語を是非多くの乃木オタに知ってもらいたいと思い、この記事を書くことにしました。
歌詞考察はへだたらないふたりのうえのさんの考察を参考にしています。僕は端的な文章しか書けないので、もっと歌詞考察を深く知りたい、この曲はどんな意味があるのか?と気になった方は是非うえのさんの記事を読んでいただければと思います。note、YouTube、Xと幅広く活動されてます。
○秋元康の天才性「歩道橋」編
僕が秋元康は天才だと思う根拠として、ここで考察の例を挙げます。最新シングルから歩道橋です。
歩道橋の「今なら引き返せるのに振り向きたくなる」という歌詞、この日本語がおかしいと思いませんか?「今なら引き返せる「のに」振り向きたくなる」なんです。まだ引き返せるのであれば「今なら引き返せる「から」振り向きたくなる」です。引き返せるのであれば、引き返すか悩んで振り向いてもいいのに、なぜか対立する事柄をつなぐ接続助詞を使っています。もしも「のに」を使うならばこうでしょう。「もう引き返せないのに振り向きたくなる」これならしっくりきます。
ここで正しくない日本語である「のに」という言葉を選んだ理由が、裏の物語の考察に直接繋がります。この理由、実は歌詞に出てくる僕は1番Aメロの時点で、渡り切る覚悟をしていたからです。「まだ決められないよ」と言い訳をしていますが、その後の「躊躇していた」が過去形なんです。つまり、この曲は渡るか渡らないか考えている曲ではなく、渡り切る覚悟をしたけども、渡っている途中で一瞬だけ躊躇してしまった歌なんです。この答え合わせになっているのがラスサビです。「歩道橋の途中で足が止まった 本当に渡っていいのかなって…」とあります。本当に一瞬の躊躇。昔を思い出したり、これからのことを考えて一度引き返そうとした。それでもやっぱりこのまま渡りたい。そんな決意が「のに」という単語に詰まっています。
とある音楽番組で歩道橋が応援ソングとして紹介されていました。世間に向けた表の意味では、葛藤の末、決意をする覚悟を歌った曲になっていますが、乃木坂の裏の物語では一瞬の躊躇を歌った曲になっています。今回は裏の物語については触れてませんが、秋元康はこの表裏の意味を同時に成立させています。
例として歩道橋考察からごく一部のみを紹介しました。この部分だけでも秋元康は天才だと思いませんか?ここまで読んで秋元康が天才だと賛同してもらえた方であれば、他の曲の歌詞考察もきっと楽しんでいただけると思います。
○歌詞考察事前知識
歌詞考察をする上で、複数の曲で共通の意味として使われている重要な単語をまとめます。まだ完全には考察しきれていない為、不明な単語もあります。自分用のメモにしているので分かり次第更新します。
太陽・・・1期生、乃木坂らしさ
花・・・2期生(ゆっくりと咲く花より)
風・・・3期生(三番目の風より)
光・・・4期生(4番目の光より)
(僕だけの光と4番目の光は別)
星・・・卒業生、夢
月・・・太陽(乃木坂、1期)に照らされ(影響を受け)て輝く存在、3期生(加入〜チートデイを指す時がある)
日没・・・メンバーの卒業
夜明け・・・世代交代、新しい乃木坂になること
ここ、女子校、高校・・・乃木坂
色・・・魅力、パーソナルカラー
白・・・可能性(生まれたままでMV冒頭より)
信号・・・タイムリミット、選抜発表
横断歩道・・・境界線、選抜とアンダーの境界
椅子・・・スタート地点、原点(ネガティブな意味での過去の自分として登場)
ベッド・・・夢を見る場所
子ども、幼い頃・・・夢を見ている状態
大人・・・夢が叶った状態
歯車・・・デビュー前のメンバー
木、森・・・風や日の光を遮るネガティブなものとして登場
空・・・未来の象徴
雲・・・
出てくる場面や雲の様子によって変わる
大地・・・
雨・・・
水・・・
井戸・・・
蛇口・・・
宇宙・・・
重力・・・
影・・・
羽・・・
鳥・・・
渡り鳥・・・(2期生に?)もしもの世界を見せてくれる存在?
自転車・・・
電車・・・
車・・・
バス・・・乃木坂?
○さいごに
上手くまとめる方法が思いつかないので、ここまで読んで続きが気になった方はうえのさんの記事を読んでください。丸投げします。
おすすめの記事をいくつか載せておきます。
1つ目が裏考察の核となる部分です。(めちゃくちゃ長いです)
2つ目は裏の物語は複数の曲がパズルのピースになっている紹介です。
3つ目は1つ目を理解しているとライブでの感動が増えますよという話です。