【情報リテラシー論13】 画像認識と生成技術の革新
1 はじめに
今回の講義では、「画像認識と生成技術の革新」について学びました。講義の中で一番興味深かったのはAIイラストに関してです。最近では、AIイラストを見る機会も多くなり、使用する人が増えたように感じます。私はあまりAIイラストについて詳しくはないのですが、なんとなく良い印象は持っていません。そこで、今回はAIイラストのメリット、デメリットについて調べていこうと思います。
2 AIイラストのメリット
1 時間とコストの削減
AIイラストは、短時間で高品質な画像を生成できるため、制作にかかるコストや時間を大幅に削減することが可能です。例えば、従来は何時間もかけて描かなければならなかった背景やキャラクターデザインを、AIが数分で生成できます。この点は、特に広告制作やゲーム開発、アニメーション制作といった商業的な分野で大きな利点となっています。また、人手不足の解消にもつながります。
2 初心者でも使える
AIイラストの普及により、絵を描くスキルや専門的な知識を持たない初心者でも、イラスト制作に取り組むことができるようになりました。文字の入力によってイラストを生成するので、誰でも簡単に生成できます。
3 新しいアイデアのインスピレーション
AIイラストは、人間では思いつかないような独創的なデザインを提案することができます。AIが生成した画像を基に新しいデザインを発展させることで、より斬新な作品が生まれる可能性があります。これに関しては、良いアイデアだなと感じました。今度から使ってみたいなと思います。
4 アクセシビリティの向上
AIイラストは、多くの人が無料または低コストで利用できるツールを提供しているため、アクセシビリティが高い点もメリットの一つです。この技術は、経済的な制約のある人々でも創作活動に参加できる環境を整え、表現の多様性を広げる役割を果たしています。
確かに表現お多様性だと捉えると良い進化だなと思えます。
3 AIイラストのデメリット
1 著作権と倫理的な問題
AIイラストの生成には、既存の画像やデータが学習素材として使用されています。しかし、これらの素材が著作者の許可なく使用されている場合、著作権侵害のリスクがあります。また、AIが生成した作品が既存の作品に酷似している場合、そのオリジナリティや法的な問題が問われることがあります。
2 クリエイターへの影響
AIイラストが普及することで、従来のイラストレーターやデザイナーの役割が縮小される懸念があります。企業がAIを利用して安価にデザインを制作することが一般化すれば、人間のクリエイターの需要が減少し、特に若手クリエイターが経験を積む機会が減る可能性があります。これは、創作の多様性や文化の深みを失うリスクがあります。また、以前ネットニュースで見たのですが、「AI絵師」という存在が注目されています。AIがイラストを生成するため、作り手はAIに指示を出すだけで、そのような作業をしている人を「絵師」と呼ぶべきなのかという点について、議論が起きているようです。
3 技術的な限界
AIイラストは、学習データの範囲内で生成されるため、完全に新しいオリジナル作品を生み出すことには限界があります。また、人物や手などの複雑なディテールにおいて、生成が不正確である場合も少なくありません。このため、商業的な用途で利用する場合には、AI生成物を人間が修正する工程が必要となり、結果的に手間が増える場合もあります。
4 不透明性と倫理観の欠如
AIの生成プロセスは、一般的なユーザーにとっては、どのようなデータを基に、どのようなアルゴリズムで生成されているのかが分かりづらく、この不透明性がユーザーに不安を与える要因となっています。また、AIが生成した作品に対して、どこまで人間が責任を持つべきかという倫理的な議論も存在します。
4 結論
AIイラストは、時間やコストの削減、初心者の使いやすさ、創作のインスピレーション提供など、多くのメリットを持っています。インスピレーションに関しては今回調べてみて、一番良いメリットだと感じました。制作に詰まった時に役立ちそうだと思います。一方で、著作権侵害のリスクやクリエイターへの影響などの課題も無視できません。生成AIによって著作権が侵害されることがあるかという具体的な法律はまだ存在しないものの、AI技術を利用する際には倫理的な配慮と法的な遵守を意識することが重要になってくると思います。
参考文献
講義を担当してくださったのは、横田秀珠先生です。 https://yokotashurin.com