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厚板を置く心理

株式市場において「厚板を置く」という表現は、板情報において、大量の注文が特定の価格帯に置かれることを指します。このような行動は、トレーダーや投資家が市場に対して何らかの影響を与えたい、もしくは自分のポジションを守りたいという心理が反映されていることが多いです。具体的例を👇に書いておきます

価格の上昇・下落を抑制したい

厚板を置くことで、価格が急激に動くのを抑えたいという心理があります。例えば、大量の売り注文をある価格帯に置くことで、株価の上昇を防ぐ(もしくは一時的に抑制する)意図があります。


サポートやレジスタンスラインを作りたい

厚板がある価格帯は、市場で心理的なサポートやレジスタンスとして機能することがあります。大量の注文がある価格帯は、その価格を超えるには多くの取引が必要になるため、その価格を超えにくいという印象を市場に与えます。厚板を置くことで、トレーダーは自分が有利になる価格帯を維持しようとしているのです。


相場の動きを誘導したい

一部のトレーダーは、他の参加者に対して意図的に市場の方向性を誤解させるために厚板を置くことがあります。例えば、大量の売り注文を置くことで「この価格帯では売りが多く、価格は下がるかもしれない」という印象を与え、他の参加者を売りに誘導し、その後に注文を引っ込めて逆方向に動くことを狙うケースです。このような戦略は「フェイクオーダー」や「見せ板」と呼ばれることがありますが、意図的に行う場合は市場規制に抵触する可能性があります。


大量の取引を控えめに行いたい

大口の投資家(機関投資家など)が、大量の注文を一度に出してしまうと、市場の価格に大きな影響を与えることがあります。そのため、少しずつ厚板を出し、価格をあまり動かさずに取引を進めたいという心理が働く場合もあります。これにより、できるだけ自分に有利な価格で取引を進められるようにします。


市場の不安定さへの対策

市場が不安定で急な価格変動が予想される場合、厚板を置くことで価格の安定化を図る投資家もいます。この心理の背後には、リスク回避や損失を最小限に抑える意図があります。

板運びをマスターできれば、
目先の動きがわかるようになるので
是非参考にしてみて下さい。


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