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太陽光がハワイの〇〇高騰を救う!最大規模のメガソーラー計画がキーに!

梅雨も始まり、最近はジメジメした天気が続いていますね・・・
夏休みやお盆のご予定を、そろそろ計画される時期ではないでしょうか?

日本人の海外旅行としてメジャーなハワイ。
実は米国内でも特に、太陽光の再エネ比率が高い州なことを知っていましたか?

そんなハワイ州が2023年4月、
ハワイ島で最大規模の「メガソーラー+蓄電池」プロジェクトが発足しました。

この「ワイコロア・ソーラー+蓄電池(Waikoloa Solar Plus Storage)」プロジェクトは
連系出力30MWのメガソーラーと、容量120MWhのリチウムイオン蓄電池から構成されており、
約1万4000世帯分の電力を供給を可能にしたのです。


ハワイ島で最大規模のメガソーラープラス蓄電池が稼働を開始(出典:AES)

その背景には、ハワイ州の非常に高い石油依存があります。
2022年のデータによると、ハワイ州の電力の60%が石油火力によって賄われています。

これは全米平均の0.6%と比べるとなんと100倍もあるんです・・・!
このことも踏まえ、ハワイ州は米国内で先陣を切って「再エネ100%」を掲げました。

現在のハワイ州の再エネ比率は32%。
これまでの努力で再エネ比率は確実に上がってきましたが、まだまだ課題が山積みです。


ちなみに日本全体の再エネ比率は2022年時点で21.7%。
アメリカ全体での再エネ比率が22%ですから、平均値を上回っていることになります。

メガソーラーの課題を解決する蓄電池

日照条件によって出力が変動し、日中しか発電ができない太陽光発電ですが、
急速な太陽光発電の導入と発電効率により、昼間の発電量が電力需要を上回ってしまう問題が浮かび上がりました。

この問題を解決するための要となるのが、蓄電池です!
昼間に発電した電力を貯めておき、需要が高まる夕方から夜に供給する。
これなら、電力の需要と供給のミスマッチも解決できますよね。

蓄電池のメリット

  • 昼間の余剰電力を蓄える

  • 夜間の需要ピークに対応

  • 再エネ比率の向上

参考:家庭用蓄電池はやめたほうがいいと言われる理由は?メリット・デメリットとともに解説

ハワイでは、今後も「メガソーラー+蓄電池」プロジェクトが続々と進行中です。


例えば「ワイコロア・ソーラープラス蓄電池」以外にも、上記のように現在9件の「メガソーラー+蓄電池」プロジェクトが進行中。
さらに、太陽光と併設しない「単設」のエネルギー貯蔵プロジェクトもあります。
これらが全て完成すれば、ハワイ州の太陽光発電量は50%以上増加すると言われているのです。

アメリカ1で電気代高騰の解決策に

AESコーポレーションが開発した「ワイコロア・ソーラープラス蓄電池」は、
ハワイアン・エレクトリックと25年にわたる長期電力購入契約(PPA)を結んでいます。

この契約により、ハワイアン・エレクトリックは8.9米セント/kWhという州内で最も安い価格で電力を購入します。

これによって、ハワイ島の電力需要家は毎月5ドルの電気料金削減が見込まれています。

というのも、ハワイ州は米国で最も電気料金単価が高い地域。
そのため、再生可能エネルギーの導入拡大は、気候変動対策やエネルギーセキュリティの向上だけでなく、石油依存による価格高騰リスクの軽減や電気料金の削減にもつながります。

これからのハワイは、再生可能エネルギーの導入を加速させることで、持続可能なエネルギー社会への転換を目指しています。
再エネ100%に向け、今後も拡大していく太陽光発電業界。

日本だけでなく、海外の情勢にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

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