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やっぱり、この時期はパイプオルガン♡

東京カテドラル聖マリア大聖堂

クリスマスの時期になると、教会音楽やバロック音楽を聴きたくなる。先日、久しぶりに、パイプオルガンの音を聴く機会を得た。
この時期は、多くコンサートをやっているけれども、今回は東京カテドラル聖マリア大聖堂で月一回行われている、オルガンメディテーションに初めて参加してみた。(無料、催しの支援とオルガン維持のための献金ができます)

オルガンメディテーションが始まるまで

教会内の少し薄暗い感じが、私にはとても居心地がいい。久しぶりに教会に足を運んだけれど、教会内の雰囲気にまず感情が溢れそうになる。東京教区の司教座聖堂ということで規模も大きく教会内もとても広い。
12月13日金曜日、開演(開始)までには、続々と人が集まり、開始のころにはほぼ満席となっていた。

はじまり

ミサに通っているわけではないので、私も詳しくはないけれど、おそらく司祭の方だと思うが、はじめの言葉が読み上げられる。パイプオルガンは特別な空間である聖堂の一部であること、そして、ミサに集まってくる人々と同じように、日常を離れてパイプオルガンの多彩で荘厳な調べ、静寂に包まれる特別なひと時をお過ごしください…という言葉から、演奏が始まる。

organist
浅野直子

M.デュリュフレ
MauriceDurufle(1902-1986)
瞑想曲 MeditationOp.Posth

C.M.ヴィドール
Charles-MarieWidor(1844-1937)
オルガン交響曲第9番「ゴシック」
Op.70より第2楽章
SymphonieGothique
Op.70-2nd mouvement

始まりの曲は、とても穏やか。旋律が細やかで綺麗…物語がどんどん流れていく感じ…

聖書朗読から間奏、祈り、終わりの言葉、後奏

はじまりの”前奏”が終わると、しばらくの間静寂になる。予め”演奏後、しばらくの間、静寂の時間をお楽しみください”と、紙の案内にあるのに…私は案内をよく読んでおらず、司祭様が朗読を忘れてしまったのかと勝手にハラハラし…無知 笑

間奏
C.M.ヴィドール
Charles-MarieWidor(1844-1937)
オルガン交響曲第9番「ゴシック」
Op.70より第4楽章
SymphoneiGothique
Op.70-4eme mouvement

間奏は終盤にかけてドラマチックな展開。(評論家ではないので感想は稚拙です)ヘンデルが好きだが、荘厳な流れが終盤に…涙が出そうになった。

そして、アヴェ・マリアの祈り 司祭様の言葉のあとに、集まった人全員で祈りの言葉を伝える。最後の”アーメン”の言葉で、私の涙腺は崩壊(なぜか教会ではこうなります…)

その後、司祭様の終わりの言葉の後に”後奏”
N.ブルーンス
NicolausBruhns(1665-1697)
前奏曲ト長調
Prailudium in G

後奏の曲も、間奏と同じくドラマチックな展開があり、そして現場のパイプの生の響きで心揺さぶられる。フランダースの犬の最終回のネロの心境… 
(鼻水をすすることもできず…マスクをしていてよかった 笑)

帰りは、大いに余韻に浸り、”主よ、人の望みの喜びよ”を聴きながら帰宅の途に…。笑

教会の宣伝ようになっているかもですが…私は無宗教。ただ、子どものころから馴染みがある教会は、私にとってはとても居心地の良い場所。
今後も行ける時に、オルガンメディテーションに行ってみたいと思った。そして、参加できるようなら、ミサにも参加してみたいと…

次のオルガンメディテーションは
2025/2/14 バレンタインですね…笑
エロディ・マルシャルさんという、恐らくフランスの方だと思いますが来日して演奏されるようです。

ちなみに…
東京カテドラル聖マリア大聖堂へのアクセスは、地下鉄なら有楽町線江戸川橋駅下車15分となっていますが、護国寺駅を下車して音羽通りから椿山荘に抜ける道で徒歩でも行けます。心臓破りの坂ではありますが…笑

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