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音楽プレーヤーのイコライザーの設定ってどうしたらいいの?(VTuber/ガジェット好きが調べたことまとめ)

こんにちは。初めまして、VTuberとガジェットの小路というものです。
たまにXでVtuberや自作PCについて思ったことを気ままに呟いています。


導入部


いきなりですが皆さんはイコライザーを触ったことはありますでしょうか。
私がイコライザーを始めた触ったのは中学生頃で、音が変わるのはわかるけどどう触ればいいのか分からない、セオリーも知らないという状態でした。
自己流で紆余曲折しつつnn年経った今ググってみても、
音割れしないところまで上げるのが正しいと大真面目に解説しているサイトもあって、初めて触る方達には易しくない状況です。
なぜかオーディオプレーヤーの取説とかにも書いてないですしね。

今日は一ガジェット好きの観点から、特にスマホアプリや携帯音楽プレーヤーでの設定を念頭に、イコライザーの正しい、
(というよりは)こうすれば大体いいよねと私が思いました調整の方法を、書いてみたいと思います。
この記事を最後まで読んでいただくと、篭りの少ないバランスのいいイコライザーを設定できるようになります。


ちなみに私の背景知識のほとんどはHololive所属のVTuber天音かなたさんの
MIX制作動画からインプットさせていただいております。
(天音かなたさん本当にありがとうございます。)


本記事の対象となる人
・イコライザーをいじってみたい人
・他の人のイコライザー調整の考え方を読んでみたい人
・イコライザーが何か知らない人

対象とならない人
・音響の専門家やエンスージアスト


そもそもイコライザーって何?


イコライザー (Equalizer) とは、音響機器やソフトウェアで使用される機能の一つで、特定の周波数帯域を調整するためのツールです。
イコライザーは音楽や映画鑑賞の際に、音の質を自分好みに調整するための重要な機能で、低音域〜中音域〜高音域の音の「バランス」を取るために、特定の音域を強調したり、逆に抑えたりする役割を果たします。


イコライザーには種類がある

  1. グラフィックイコライザー (Graphic Equalizer)
    各周波数帯域ごとに固定されたバンドがあり、各バンドをスライダーで上下に調整して音を変えます。視覚的に設定を把握しやすいことが特徴です。

  2. パラメトリックイコライザー (Parametric Equalizer)
    より細かい調整が可能で、特定の周波数帯域の幅やその中心周波数を自由に設定できます。MIXなどプロフェッショナルな音響設定に用いられることが多いです。

本記事ではプレーヤーに一般的に搭載されるグラフィックイコライザーを取り扱います。
なおプレーヤーにはメーカープリセットのイコライザーが設定されていることが多いですが、本記事では扱いません。


イコライザー設定画面の意味と倍音について

UI(ユーザーインターフェイス)を見ると左から大抵、
・60Hz - 125Hz - 250Hz - 500Hz - 1KHz - 2KHz - 4KHz  - 8KHz - 16KHz
あたりが並んでいると思います。
機器によってないものがあったり別の値になっていたりすることもあります。
なんとなく倍々になっていることに気づかれるかもしれませんが、ここで重要なことは3つです。

  • 左から右に低音〜高音の順に並んでいる

  • 周波数が倍になると1オクターブ高くなり、1オクターブ上を倍音という

  • イコライザーを変えるとその周波数の公倍数の周波数も聞こえ方が変わる


『イコライザーを変えるとその周波数の公倍数の周波数も聞こえ方が変わる』
ここが特に重要です。もう少し簡単に言いましょう。
ある周波数を調整したらその全ての倍音=それより右側にある周波数は全て聞こえ方が変わります。

もっと簡単に言いましょう。
あるバンドを調整した時点でそれより右側のバンド全て聞こえ方が変わります。
つまり、イコライザーの調整は左から右の順番で行うことが必要です。


狙ったところだけを調整できたらいいのに、なんだか倍音って厄介な存在ですね。
ただ倍音は便利なこともあって、例えば8KHzを+1するとうるさいけど±0だと足りないという時に、
その倍音である16KHzを上げることで微妙な調整が効くようになります。
この微調整は下げる方向であっても同様に有効です。


イコライザーを実際に調整してみる

必要なもの
・普段使うプレーヤー、ヘッドホン*、メモを取れる道具
*スピーカー、イヤホンと読み替えてもOKです

イコライザーの調整は下げる方向だけでやるのが正しいとする意見もあります。
そして想像するに少なくとも音楽制作の現場ではそれが正しいのだと思います。

私の考えでも、イコライザーは他の周波数帯と干渉して音が篭っているバンドを下げる使い方をメインとしています。
そして、どこを下げればいいかを見つけやすくするために一度上げてみるのです。


手順 *聴き馴染んだ曲の特に好きな部分で確認するとやりやすいです

  1. イコライザー設定画面に入ったら、まずフラット(全てのバンドが0の状態)にし低音〜高音の聞こえ方を確認する

  2. 一番左のバンドを8くらいまで上げて音が篭らないか確認する

  3. 篭っていなければ0にする

  4. 篭っていたら目立たなくなるまで-(マイナス)に下げる

  5. この手順を一番右まで一つずつ全部やる

この手順を行ったことで、イコライザーの各バンドには0もしくはマイナスの値が入っているはずです。
参考には特にしなくて良いのですが、例えば私の場合は0,-4,-2,0,-1,0となりました。


仕上げの調整をする

さてイコライザーは下げるのがメインと書きましたが、私の場合上げてはいけないとは思っていません。
(マスターデータを歪ませたくない)プロシーンと違って私たちはあくまで手軽に好きな曲を自分好みに楽しみたいので、上げてもいいわけです。

手順

  1. 先の手順で調整した値を低音側から順にメモを取る

  2. イコライザーをフラットに戻す

  3. メモを低音側から1バンドずつ確認して以下の操作をする

    1. ±0と記載→1だけ上げる

      1. 上げる前の方が好みだった場合は0に戻す

    2. -と記載→メモした値を入れる

  4. 一番右側まで手順3を繰り返す

+1で物足りない場合もう少し上げてもいいですが、まだ右側に触っていないバンドが沢山ある(=倍音が沢山ある)状況の、
低音の調整で上げすぎると篭りの原因になってしまうので、低音を盛りたい気持ちはグッと我慢します。
手順を最後まで行うと意外とそこまで低音の不足は感じないです。
逆に高音域は大きく上げても問題ありません。(人の可聴域内を想定するので)影響を受ける倍音が少ないからです。


結び

いかがでしたでしょうか。
この2つの手順によって、篭りが少なく明瞭でバランスのいいイコライザーが得られたでしょうか。

本記事では音楽視聴を想定しましたが、例えば人の声には関係の少ない0~500Hzあたりを思いっきり下げることで
配信者の声や会議の録音、ポッドキャストを聴きやすくするなど応用ができますよ。
この記事が皆さんのオーディオガジェットライフの満足に少しでも役立ちましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。





筆者の確認環境
プレーヤー:SONY WALKMAN NW-A45
ヘッドホン:beyerdinamic T51p
楽曲:天音かなた「Unknown DIVA」ハイレゾアルバム
記事の手順で設定したイコライザー:+1,-4,-2,0,-1,+5
(60Hz,400Hz,1KHz,2.5KHz,6.3KHz,16KHz)

参考URL
Kanata Ch. 天音かなた【企画】1時間でちょこ先生の歌を補正MIXチャレンジ!!!【天音かなた/ホロライブ】
https://www.youtube.com/live/W76Pz3Sn2Ds?si=kqn3kkuTh6RjthIV

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