BL界の一大ジャンル「893」其の七 高岡ミズミ先生 「VIPシリーズ」
長らくタイトルをどう読むのか分からなかったけど、ブイアイピーと読むらしい。由来はイマイチ不明。
サードシーズン「VIP 永遠」で一応完結を迎えたらしいこのシリーズ。その後も電子限定として継続してるけど、ここで一段落したので読むのをやめてもよかったんだけど(←オイ!)惰性で追ってます。(^^ゞ
下の他にも電子限定本や番外編集など、いろいろあって、作者さんでさえ読む順番を解説してないので(←オイ!)、熱心なファンの方がXで一覧にしてました。(作者さんが、貼ってましたが今は無いかも?)でも本編だけなら合本版を買うのが1番手っ取り早いです。あー、でも表紙絵がないんですよね。
高校生の柚木和孝(ゆぎかずたか)少年が家出して雨の中踊ってるところをヤクザの幹部の久遠彰充(くどうあきみつ)が拾って手籠めにしたけど久遠の正体がヤクザと知って和孝は逃亡。宮原に拾われ大学進学もして、宮原がオーナーを務める会員制高級クラブ「BLUE MOON」の支配人になる。7年の時を経て、和孝はそこで久遠と再会する。
ファーストシーズンでは、和孝は学生の聡を拾って疑似家族になったり(BL界は拾いまくり)、香港マフィアに拉致られて薬漬けにされたり、それでも大人しい愛人でいられない和孝が久遠に反発しまくるし、久遠が何を考えてるか分からないせいで、落ち着かないんですが、甘々な関係になってくると、このピリピリした時期も面白かったなぁと思います。家庭の事情でちゃんと反抗期を済ませられなかったから、和孝は久遠相手に反抗期をエンジォイしてたんだね。久遠さん、おとーさんの代わりだったんだ。もうエッチなお父さんだな。だめじゃないか。
久遠のいけ好かない親分の三島との攻防戦あたりが1番面白かったかな。ヤクザものだもの、そこが面白くなかったら困るよね。
ところで、ようやく意識を取り戻した有坂さんですが、その後の動向が描写されてないんですが?高岡先生、お願いしますよ。使い捨てキャラにしないで〜。
長期作品に欠かせない記憶喪失になった久遠ですが(補佐役の上総がいなきゃ組が潰れてたかも)、完全に記憶を取り戻さないままエンドマーク出ました。愛の告白しました。始めの頃のキャラから考えると「アンタ誰?」状態でした。
この作品は、両親の死の真相を探るために半分なり行きでヤクザになってしまった久遠が、堅気で居続ける和孝(久遠の援助でオーナーシェフになった)をある意味、自分の常識的良心の欠片として囲っていたい男の天下取り物語でした。てっぺんとっちゃったから、もうやることないよね。サードシーズンに入って海外マフィアと本格的にドンドンパチパチするかと思ったらそうならなかった。新たなカップルが増えただけ。終盤になってニアカプ含めて3組できました(同人誌含む)。親父大好き有能堅物沢木が、カップリング対象として狙われることはないだろうけど(沢木くん、好きよ。)作者のお気に入りらしい真柴(私も好きよ。)もヤられちゃったから、ありえなくないかも?
「永遠」を「#BLアワード2025ノミネート祈願」しようと思ったら、誰もちるちるに感想書いてない。だめじゃん。BLソムリエ、並びにガチファンの方々、よろしくお願いしますよ。懸賞形式で報酬があるようだけど、あそこに感想書いたことないし、今は力尽きたし。
コミカライズしました。正直、今更と思った。
m(_ _)m私は単話版で読んだから単行本版は、買わなかったけど、シーモア勢はレビューが良いから、こちらを。久遠は得体が知れない感がよく出ているけど、和孝が美形に見えない。
BLCDになってます。
おしまい