milanosalone2024:まもなく開催!サローネの新しい展示レイアウト
第62回のミラノサローネは4月16日から21日までロー・フィエラミラノで開催されます。今年の目標は、美と上質さを世界的に示すだけでなく、新しい革新的なアプローチを採用して進化を促進することです。神経科学の知見を活用し、人間中心のデザイン哲学を尊重しながら、エウロクチーナと国際バスルーム見本市のレイアウトとルートを最適化しました。これにより、来場者の体験が向上し、豊かで多岐にわたる文化的な提案が展示されます。また、人工知能を活用したコミュニケーションキャンペーンが登場し、ミラノ工科大学のデザイン学部とのコラボレーションにより、地域の社会経済的な現象が探究されます。さらに、サローネサテリテ25周年を記念して、トリエンナーレでは伝統的な展覧会を超えた展示が開催されます。
【神経科学を取り入れた隔年開催見本市の新しい 展示レイアウト】
今年の見本市では、見本市の展示レイアウトが徹底的に見直されました。イタリアの建築・エンジニアリング界を牽引するロンバルディーニ22がその改革を手掛け、神経科学の知見を活用して来場者の体験を向上させることを目指しました。
その結果、エウロクチーナとFTK - (テクノロジー・フォー・ザ・キッチン)が2-4ホールに、サローネ国際バスルーム見本市が6-10ホールに配置されました。
新しいレイアウトでは、展示ブースが外周の壁に寄せられ、リング状の展示レイアウトが採用されました。これにより、来場者はより直感的で移動しやすい経路を辿ることができ、展示の意味を保ちつつ美術館疲れを軽減する工夫もされました。また、すべてのブースを巡るために必要な距離も短縮され、来場者の体験がより快適になりました。
ミラノサローネ マリア・ポッロ代表のコメント:
「ミラノサローネの特徴のひとつは、現代社会の喫緊の課題に対応するために進化していくことです。私たちは2020年に、パンデミックが最も厳しかった時期を経た直後の初めて世界的なイベントとなった 『スーパーサローネ』 を考案して実現し、昨年の6月にはサステナビリティに取り組んで従来の形式に戻り、2023年も引き続きこれを実現します。
3年間、何事もなかったかのように、従来の4月開催に復活した訳ではありません。サローネの新たな役割とは何か、という根本的な問いかけから始まり、近年浮上した提案やビジョンを形にしていきました。その進化をどこからどのように始めるか。私たちは、このイベントを作る人、利用する人、出展者、来場者のニーズを2,300以上のインタビューとテーマ別ワーキンググループで収集した結果、導線を考慮した 『ワンフロア展示』 案が浮上、ホール内のデザインを『都市型』としました。近年大きく変化している照明の世界に特化したビエンナーレ『エウロルーチェ 』を皮切りに、各社のスペースを光、建築、アート、サイエンスの関係性という学際的な文化コンテンツに統合し、ルートを再構築しました。この改革は、サローネ全体に影響を与えるものであり、見本市のモデルチェンジに貢献することを目的としています」
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