デッサン上達の鍵は日々のジェスチャー画実践にあり

デッサンの技術を向上させるための確実な方法は、もちろん実際に描くことです。しかし、多くの人が「途中までは良い感じで描けるのに、仕上げようとするとつまづく」と感じることがありませんか?その原因は、仕上がりに過度に意識を向けすぎているからです。今回は、デッサン上達のための効果的なアプローチとして「ジェスチャー画」に焦点を当ててみましょう。

毎日描く習慣を身につける

まず、デッサンの上達には継続的な練習が欠かせません。あなたは毎日何かを描いていますか?忙しい日常の中でも、少しの時間を割いて描く習慣を身につけることが重要です。毎日描くことで、手の動きや観察力が自然と鍛えられ、技術が向上していきます。

ジェスチャー画のすすめ

今回のブログを読んでいるあなたに、良いきっかけとして「ジェスチャー画」を実践してみましょう。ジェスチャー画とは、モデルの動きや姿勢を素早く捉え、線で表現する技法です。以下の簡単なステップで始めてみてください。

必要なもの

  • モデル:座っている人(いなければ動画でもOK)

  • 時間:5分以内

  • 画材:2Bより濃い鉛筆、またはペン、安価な紙

実践方法

  1. モデルを観察する:座っているモデルの動きや姿勢に注目します。

  2. 線で描く

    • 重力を一本の線で表現する。

    • 体の傾きを線の角度で示す。

    • 人体を一つの塊として囲む。

頭で考えずに、とにかく線を引いてみましょう。最初は「できない」と感じるかもしれませんが、失敗を恐れずにデタラメな線でも構いません。形にこだわらず、動きや重力、筋肉の弛緩に焦点を当てることで、自然な線が引けるようになります。

「形」より「動き」に集中する

デッサンの仕上がりを気にしすぎると、形がおかしくなってしまうことがあります。しかし、短時間で描くジェスチャー画では、形よりも「動き」に集中することが大切です。体の動きやバランスを捉えることで、よりダイナミックで生き生きとした絵が描けるようになります。

手を動かし続けることの重要性

「できない」「わからない」と感じて手が止まることもありますが、逆に考えてみましょう。手が止まっているのは理解が追いついていないからです。そこで、手を動かし続けることで、新たな発見やヒントが見つかるかもしれません。動かさなければわからないことも多いのです。

まとめ

デッサンの上達には、毎日の実践とプロセスへの集中が不可欠です。特にジェスチャー画は、形に囚われず動きやバランスを捉える練習として非常に有効です。デタラメでも良いから手を動かし続けることで、自然と技術が向上し、仕上がりも安定してくるでしょう。今日からぜひ、ジェスチャー画を取り入れてみてください。あなたのデッサンスキルが確実に向上するはずです。

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