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「お笑い好き」はどこにいる?お笑いファンが「お笑い好き」を公言できない3つの理由。

今回は、お笑いが好きな人の実態に迫っていきます。

幼少期からお笑い好きな私が、自分なりに「お笑い好き」について考察してみました。

きっかけは、お笑い通の間で話題になっていたこのツイートでした。

※全体的に、かなりボリュームのある内容になっています(約3,500字)。お時間あるときに見ていただけたら嬉しいです。

■簡単な経歴

簡単に自己紹介をしておくと、僕は関西で生まれ休日は吉本新喜劇を見ながらお昼を食べ、深夜はオンエアバトルを楽しむ環境で育ちました。

東京に来てからは、気になる芸人さんのライブやM-1グランプリの予選を見に行ったりする程のお笑い好きです。

ちなみに、数組の芸人さんの深夜ラジオのヘビーリスナーでもあります。

■「お笑い好き」にも種類がある

「お笑い好き」といっても様々なタイプがいます。

そのため、"お笑いが好き"という共通点があったとしても、どの程度のお笑い好きなのかによって、人と話が合わなかったりします。


例えば、こちらが意気揚々とM-1グランプリのネタについて話し始めると、

あ、オレM-1見てないんだ。

といわれて、何度心折れたことがあるか……。


そこで、「マズローの欲求5段階説」にならって、僕なりに「お笑い好きの5段階説」を定義してみました!

その前に、マズローの欲求5段階説を少しおさらい。上に行くほどより高いレベルの人間の欲求になります。

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▼マズローの欲求5段階説
第5段階:自己実現欲求
第4段階:尊厳欲求
第3段階:社会的欲求
第2段階:安全欲求
第1段階:生理的欲求
(引用:「モチベーションアップの法則」)

■お笑い好きの5段階説

次に、僕が考えた「お笑い好き」の5段階説はこちらです!

上に行くほどマニアックなお笑い好きであることを示しています。

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▼お笑い好きの5段階説
第5段階:劇場やライブに行ったことがある。
第4段階:(芸人さんの)深夜ラジオを聴いている。
第3段階:M-1 / KOC / R-1 を必ず見る。
第2段階:アメトーークを見る。
第1段階:TVは見ないが、Youtubeでネタやバラエティ番組を見る。

M-1:M-1グランプリ
 KOC:キングオブコント
 R-1:R-1ぐらんぷり

■「お笑い好き」を公言できない理由

また、別の問題として、お笑いが好きだとしてもなかなか周りの友人・知人に話さないことがあると思います。

それはなぜなのか、3つ理由を挙げてみました。

①そもそも人口が少ない
②自分に対するハードルが上がる
③評価・コメントが難しい

①そもそも人口が少ない

先程の「お笑い好きの5段階説」でいうと、第2段階の第3段階の間に大きな壁がある印象です。アメトーークとYoutubeで好きなネタしか見ないというタイプです。

僕的には"お笑い好き"と言っておきながら、M-1などのコンテストを見ないのは理解できないのですが、そういう人も割といるのが現実です。女性で割と多い気がします

どんな趣味にも言えることだとは思いますが、マイナーすぎる趣味は受け取る相手によっては好きすぎると引かれる可能性があります

なので、そうした場合のことを考えると公言しない方が得策なわけです。

②自分に対するハードルが上がる

これは本当に痛感するのですが、たとえば、僕が周りに「すべらない話」の話をしたとします。

すると、心無い人から「ちょっとすべらない話聞かせてよ、お笑い好きなんでしょ?」と言われます。

それとこれとは話が別です…。ラーメン好きが美味しいラーメンを作れるとは限りません。

面白いコンテンツを好んで受容しているからといって、面白い話ができるというのは論理が飛躍しすぎています。

ピアノ演奏を聴いているだけで、ピアノが弾けるようになるはずだよね?」と言ってるのと同じことです。

そこを誤解されることが多いので、理解してもらえる人にしかお笑いのことは話せません。とんでもない無茶ぶりをされる危険性があるからです。

③評価・コメントが難しい

コムロさんが以下のようにもツイートしていました。

確かになるほどな、と思いました。これを僕なりに解釈すると、こんな感じになります。

たとえば、ジャニーズの人のTVやライブを見ていたとします。「○○くん、かっこいい~~」と呟いたりしますよね。何も問題ないですね。

それがお笑いのネタに関してだと、「ここが面白かった~」と書くと人によっては上から目線に見られてしまうのです。

さらにネタを分析的に書こうものなら、「素人に何が分かるか!」的な方向から芸人さんからは評判がよくありません(あくまで想像ですが)。

しかし、かといって「○○さん、イケメン!」とかいうと、それも違ったりします。特に若手芸人さんはそういうのが嫌いな人が多い印象…。

それは、芸人さんは外見ではなく、内面の面白さを評価してほしいと思っている人が多いため。

ミキ・亜生さんも「人気が出すぎてやりにくい」とアメトーークなど各所で発言されています。

あと関係ないですが、ネタ中に歓声や悲鳴を出すのは、映画の上映中に携帯が鳴るのと同じです。TVでよく見ますが、あれはかなり冷めますね。

ネタの評価に関しても人それぞれの価値観による部分が大きいと思います。ですから、お笑いコンテストでの審査員の点数について議論されるのは、毎度のことです。

■ライブでしか味わえない興奮

僕はM-1グランプリやキングオブコントの予選をよく観に行きます。
そこでは、お金を払ってお笑いを見に来るコアなファンが多くかつ、芸人さんの人生がかかっているため、緊張感が漂う空間です。

そんな緊張した会場全体でドッと笑いが生まれる瞬間は、なかなか他では体験できない快感だなと思います。決してTVの画面上では伝わらない興奮がそこにはあります。

たとえば、昨年のキングオブコント2017の準決勝で観た「にゃんこスター」の衝撃ったらなかった…。ほんと会場全体が大ウケしてました。

お笑い通の間では、決勝より準決勝や準々決勝が一番面白いと言われていたりします。そのため、チケットは即完で全然取れません。

■お金を払ってお笑いを楽しむ層

第5段階(劇場・ライブに行く層)がそれ以外と異なる特徴は、お笑いにお金を使う文化があるという点です。

日本では、トップクラスの芸人さんが出演するTVやラジオ番組を無料で視聴することができます
このような良質なお笑いコンテンツを楽しむことができるのは素晴らしいことだと思います。

ただその弊害として、お金を払ってまで劇場に見に行くことにかなり敷居が高くなってしまっていると思うのです。

ただ、だからこそ、お金を払ってライブを見に行く熱心なお笑いファンはコミュニティ的なもので繋がりやすいと思ったりします。

■「お笑い好き」コミュニティの可能性

今はコミュニティといえば、オンラインサロンがブームです。

個人がオンラインサロンを立ち上げて、その発起人に憧れを持っている人たちがサロンに参加するという構図が多いように思います。

ただ、それが個人である必要はないと思うのです。

たとえば、お笑いに関する情報を共有したり、語り合うコミュニティ「お笑いオンラインサロン」というアイデアは面白いのかなと思います。

その中で、メンバー限定LINEグループを作って、M-1グランプリの実況をしたり、オススメ芸人を紹介し合うと盛り上がるかなと想像できます。

また、第4~1段階の人(まだライブに行ったことない人)が、ライブや劇場に行くきっかけにも繋がればいいなと思っています。

あと、ゆるっと「◯月×日の〜〜が出るライブ、行ける人いますか?」と投げかけて一緒にライブに行く、みないなノリになると面白いかなぁと!

――と、考えてみるとお笑いコミュニティでできることってたくさんあるのかなーと思ったりしています。

■最後に

色々と書きましたが、僕としては階層で区別することなく、みんなでお笑いについて語り合えるコミュニティが生まれたら最高だなと思ってます。

これからM-1の予選も始まりますし、夏は芸人さんの単独ライブが色んな場所で開催されます。平成最後の夏をお笑いで楽しみましょう~~!!

お笑い好きのコミュニティについても、何かできないかと計画しています。共感してくださる方いればとってもうれしいです!!

もし、このnoteを読んでいいなと思ったり、アイデアに共感した方がいらっしゃいましたら、RTやシェアをして頂けたらうれしいです。

お笑い好きな人がもっと気軽に語り合えるコミュニティを作れたらいいなと思っています。
コメントやスキも、とってもうれしいです!


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永代 明介
また読みにきてもらえたらうれしいです。