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映画館の最後の日:2024年11月30日
今日は車を走らせてMOVIX三郷という映画館に行った。
先週、新宿武蔵野館という映画館で「ロボット・ドリームズ」という映画を観たのだが、その時の鑑賞体験が良すぎて映画熱が沸いてきたのだった。
たまたまフィルマークスを見ていたら、見逃していた「RRR」を上映している映画館が1つだけあるという。
それがMOVIX三郷だった。
「そこそこ前の映画をなぜ今?」と思って調べたら、MOVIX三郷は今日で閉館らしい。
閉館前のお祭りとして、ミュージカル映画をいくつかライブ音響で上映するということだった。
RRRを映画館で観れるチャンスはもうないかもしれないと思ったので、MOVIX三郷に思い入れは全くなかったが行ってみることにした。
結果、本当に行ってよかった。
RRRは評判通り素晴らしい映画だった。最高にインド映画だった。終演時に軽く拍手が沸き起こった。
それに加えて、最終日の映画館という空気感は特別なものだった。
劇場スタッフの雰囲気が何だかすごいのだ。手前の語彙から近しい言葉を使うと、コンサートや演劇作品の千秋楽のような感じ。
普段通りの業務をしているのだろうけど「今日で最後なんだ」という気持ちが伝わってくる。
今後の人生で映画館の最終日に立ち会うことはないかもしれない。いい経験をした。
MOVIX三郷は、ザ・地方の映画館という感じの作りだった。ロビーががらんと広くて、床は短毛の赤っぽいカーペット。素敵だ。
私の地元にも似たような映画館がある。地方かつ平成生まれの私にとっては、子どもの頃にこういう映画館にたまに連れて行ってもらった時の記憶は今も強い。
地方の子どもにとってのわかりやすい娯楽って数えるほどしかないから、映画館というのはその特別なもののひとつだった。
MOVIX三郷も誰かにとってのそういう存在だったんだろうな。お疲れ様でした。
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