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捨て本 堀江貴文

この本は、ホリエモンなりの捨てる論について語った1冊である。

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無くした時は悲しんだのに、後々になってなぜ大切にしていたかがわからない物はないだろうか。1度大切だと思うと、あなたの心や行動を縛り付ける。それらを失ったところで特に何もない。本当に大切なものへアクセスするのに障害となっているのだ。

1度自分の部屋を見渡して欲しい。きっと大切な物がたくさん置いてあるだろう。そして形のない親への恩、仲間内での義理、上司からのプレッシャー、将来への不安などだ。

あなたの持ち物は、良くも悪くもたいたい捨てられない、捨ててはいけない物ばかりだが、本当にそうだろうか。物への愛はほとんどは思い込みである。物の量は思考の密度を奪う。だからこそ、大胆に捨てて軽やかに走り出す爽快感を選んで欲しいのだ。

こらからは、価値(値段)の高い物をどれだけ持つかよりも、どんな価値観を持つべきなのかが真剣に問われる時代になっていく。物に縛られ続けるか、物を飛び越して好きなように動いて暮らすのかを選ぶのはあなたである。

所有でいうと、プライドも人生で最初に捨てて良いものである。苦しい時は、往々にしてプライドを捨てない状態を選んでしまっている場合が多い。プライドは所有欲と同じくらい捨ててしまおう。

★『流れには逆らわず目の前のことに集中する』
僕には人生の指針などないのだけど、大事にしている考え方はいくつかある。ひとつは、「自然に身をまかせる」ことだ。滝が目の前に迫った時に落ちたくないと思っても意味がない。滝に落ちても必ず浮上するチャンスはある。滝の向こうにある別の大きな流れに飛び込めば良い。これは周りに流されるということではなく、自分の中の流れである。流れに身を任せながら、目の前のことにただひたすらに熱中すれば、あるべき場所へたどり着くのだ。

★『捨ててはいけないもの』
捨ててはいけないものがあるとすれば自分自身だ。自分自身に嘘をつき、肌感覚で「嫌だ」と思うことを許してしまったら激しく後悔する。様々な苦境に直面して、目先の利益や打算により自分自身を捨ててしまう誘惑にかられることがあるかもしれない。しかし、捨ててしまったら取り戻せない。守り抜いてきた、築いてきた、本当に大切なものを失ってしまう。何があっても自分自身だけは捨てないようにしよう。

★『体験は共有する』
シェアリングエコノミーとは、使われていないモノをみんなで順番に使い回し、経済活動を進めていこうという設計思想である。文明は独占ではなく共有へ移行している。中国では信用スコアを制度化して、2020年までに与信と同じステータスに引き上げようと計画しているほどだ。

我々は所有よりも共有を選ばざるを得なくなっている。何かを持っていても意味がない。「何をしていたか?」が経済評価に置き換えられていく。時代はどんどん変化していくのだ。

★『思い出を捨てられない人は暇なだけ』
今という時間に集中して熱中できるものに取り組んでいたら、過去を思い出すことなんかまずない。やりたいことに全力を尽くせてないから思い出などに思考が奪われる。

人間にとって1番大切なのは時間である。それ以外にない。モノでも貯金でも人脈でもない。この瞬間すごい速さで過ぎている時間こそ、何物にも代えがたい宝物だ。

時間は誰にとっても公平で、有限の資源である。時間とはすかわち命。取り戻せも買えもしない。僕が最後まで絶対に捨てないものは時間である。時間を大事にして生きよう。

【コメント】
サクッと止めて、生き方を今一度見つめ直して見ようと思える内容でした。興味のある方は読んでみてください。
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