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SIMPLE RULES

<SIMPLE RULES>
ドナルド・サル(MITスローン校上級講師)
キャスリーン・アイゼンハート(スタンフォード大学工学部教授)=著
戸塚隆将=監役

本書「SIMPLE RULES」は、様々な例を引き合いにシンプルなルールを解説しています。それは、プロのポーカープレイヤーだったりバッタの行動原理だったり多種多様です。
今回は、その中から1つを例にとり紹介したいと思います。

紹介する前に、まずシンプルとは何かをスティーブ・ジョブズの言葉から考えてみました。

Appleの創業者 スティーブ・ジョブズの言葉。
私たちは最初に問題に直面すると、単純な方法で簡単に解決できると考えてしまう。それはまだ、ことの複雑さを理解していないからだ。しかし、解決策は単純すぎると理解できないものだ。
そこで初めて細部に分入ってみる。するとそこには複雑に絡み合った要因が見えてくる。それを見て、それぞれ手の込んだ解決策を考え出そうとするのだ。しかし、たいていの人はそこで考えるのをやめてしまう。とりあえず、そのような策でもその場しのぎはできるからだ。
しかし、本当に優れた人は、そこに留まらず、問題の背後にある本質へと進んでいく。やがて美しくて簡潔明瞭で、しかも見事に機能する解決策を掘り当てていくのだ。

つまり、単純とシンプルは違うということを意味しています。
そして、シンプルなルールは最初からできるものではなく、考え試行錯誤した結果生まれるものであると。

現在成功している企業も、最初は失敗の連続でした。
例えば、民泊サービスを運営するAirbnb。
創業者であるジョーとブライアンは、家賃の支払いにも困るような貧乏な生活をしていました。共同生活をしていた2人は、サンフランシスコ市内で開催される国際デザイン見本市に合わせてリビングルームを参加者に貸し出しました。これがAirbnbのスタートでした。
しかし、その後全く宿泊客がいない時期が続きました。
そんな中、スタートアッププログラムに参加した2人はYコンビネータの創立者ポール・グレアムに出会い、2つのアドバイスをもらいました。
1.100万人に好かれるより100人に本気で愛される存在になりなさい
2.ニューヨークに行きなさい

ここから2人は自らの足でホストを探し回り、さまざまな人との出会いを通してシンプルルールを作りました。
1.大規模なイベントをターゲットにするのではなく、世界中に目を向ける
2.ホストを大切にする
3.Airbnbの信念に共感してくれるホストを獲得する
その後のAirbnbの成功はみなさんご存知のとおりです。
上記のルールによって、ターゲット(お客様)とホスト(仲間)を明確にしました。シンプルなルールを決めることで、やることが簡潔になったんですね。

3つのステップを通して、僕もシンプルルールを作ってみたいと思います。
1:課題、目的をはっきりさせる
2:ボトルネック(障害)を見つける
3:ルールを強化する

1:課題、目的をはっきりさせる。
→僕は友達が少ないので、友達を増やすことを目的にします。

2:ボトルネック(障害)を見つける。
→新しい人と話す機会が極端に少ない。話しかける時も結局躊躇してしまう。

3:ルールを強化する。
→ここでルール作り。
 普段の生活の中で可能な限り出会いを増やしたいので
1.目があったら話しかける(挨拶だけでもOK)
2.会話中は相手の目を見て話す
3.相手との共通点を3つ探す

ルールを決めた翌日、ジムで話しかけた男性と友達になりました。今まで話しかけることを躊躇していたのですが、ルールにしてしまったので話しかけるしかありません。やってみて感じたのが、話しかけるのが苦手と思っていたのは思い込みだったということです。思いの外話せたので、自分で自分の可能性を狭めていたことがわかりました。

そして、Yコンビネータの創立者ポール・グレアムの言葉にあるように、万人受けを狙うのではなく、ファンを増やすことが大切です。ファンを増やそうとすると必ずアンチが出てきますが、好かれる=嫌われる(ちなみに、好きの反対は興味ない)なので覚えておくと良いと思います。嫌われた分だけ、必ずファンになってくれる人がいるし、全員に好かれようとすると個性がなくなりつまらない人間になります。なので、嫌われることを恐れずどんどん話しかけていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
何か始める時のヒントになれば幸いです。




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