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才能の正体 坪田信貴

才能の正体 坪田信貴
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○著者紹介○
坪田塾塾長
心理学を駆使した学習法により、これまでに1300人以上の子どもたちを「子別指導」してきたカリスマ講師。
一方で、起業家としての顔も持ち、多くの企業の研修を担当。現在は吉本興業の社外取締役を務める。ビリギャルの著者。
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○手に取った理由○
ツイッターか何かでおもしろいと聞いたから。また、NEWSPICS BOOK×幻冬社の出版だったのでおもしろそうだと思って購入。
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○こんな人におすすめ○
何か取り組むにあたり、自身が持てない、自分には才能がないと思っている方。
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「才能」とはなんでしょうか。
多くの人は「持って生まれた優れた能力」と思っているかもしれません。正直、僕もそう思ってました。
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坪田さんは、塾講師をする傍ら、塾での指導の記録を全部取り、「才能がある/ない」などの白黒で人を分けるのは間違っていることを証明しました。
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結論として、塾講へ来た当初「才能がない」と言われていた子でも一流大学へ合格しているケースがたくさんあったそうです。
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つまり才能とは、結果でしかなかったということです。そして、才能があると言われる人たちの共通点が、みんな正しいやり方でコツコツと努力をしていることでした。ですから、全ての人が優秀と言われる可能性を持っていることになります。
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もし才能がある人や優秀な人に出会い嫉妬心が生まれてしまったら、その人たちの結果だけに注目するのではなく、過程(どんな努力をしているのか)に目を向けると良いと思います。そういう人に限って圧倒的努力をしている可能性が高いです。
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坪田さん曰く、もし目標にしている人がいるのであれば、行動を完コピするのをおすすめするそうです。その時、メモではなく動画で撮影します。言葉ではどうしても解釈の違い(ズレ)が生まれてしまうので動画が良いそうです。言葉から行動まで徹底的にマネをすると、必然的にオリジナリティがでます。
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個人的には、完コピで基礎ができるんじゃないかなと思ってます。
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それでも、やる気がな〜と思う場合もあります。やる気についても、本書から一部を紹介したいと思います。
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やる気とは、動機付けのことです。お風呂に入りたいと思って入るし、眠いと思って寝るのと同様に、どんな行動にも動機があります。
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やる気は、認知、情動、欲求から成り立っています。
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認知とは、「これなら自分にできそう」「これは人生の役に立ちそう」と思ったら行動に移す生き物のようです。半分くらいできそうなくらいが1番やる気になるとはこのことかもしれません。よく勉強でも、「何がわかって何がわからないかを知ることが大切」と言いますが、それが認知になります。
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情動とは、感情やテンションのことです。たまにある燃え上がる感情、やってやるぞーという状態のことです。
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欲求とは、本当に自分がやりたいと思うかどうかということです。やりたくないことは正直続きませんから、自分のやりたいこととイコールになってることが大切です。
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これら3つが揃った時に、行動に移ることになります。例えば、子供が勉強しないと悩んでるご両親がいましたら、本書を読んで欲しいなと思います。子供にも、勉強に対して動機付けをしてあげないとやらないということです。僕も強制されるとやりたくなくなってしまうタイプでした。
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そして、実際に行動に移ったら、「Why型」から「How型」へ思考を変化させるとよいそうです。
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「Why型」は、なぜを突き詰めてしまう人。なぜを突き詰めると、結果しか見えなくなってしまいますので、結果が出ないとやる気がなくなってしまいます。
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一方「How型」は、結果ではなく経過に着目しますので、結果が出なくても過程を楽しむことができます。天才や才能があると言われる人たちは、多くが「How型」です。
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参考になれば幸いです。
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坪田さんの言葉で僕の心が動く、そんな1冊でした。

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