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「エンターテイメントの力で人の心を豊かにする」ミッションを掲げた大学生さち

みなさんこんにちは!KAMIKITA HOUSE住人のきどみです。

多くの人に読んでいただいている、KAMIKITA HOUSE住人インタビューシリーズ。22回目のゲストは、4月に退去予定のさちです。将来の夢のこと、KAMIKITA HOUSEでの思い出について伺いました。

さち
地方国立大学4年生で、現在就職活動中。新潟県新潟市出身。POOLO3期生。株式会社旅武者でインターンとして働いている。趣味はライブ参戦と餃子作り。

POOLOの魅力は「人」である

ーー現在、旅人のオンラインコミュニティPOOLO(ポーロ)3期生として活動していますね。そもそも、POOLOに入ったきっかけは何でしょうか?

POOLOのビジョン「自分が満たされたうえで他人を満たすことができる人を増やしたい」に共感したためです。今、株式会社旅武者という会社でインターンをしているのですが、旅武者でも同じビジョンを掲げています。

そしてもうひとつ、居場所となるコミュニティがほしいと感じたのもPOOLO に入ろうと思ったきっかけです。

今自分は大学を休学しているので、同い年の友人はみんな社会人になってしまいました。学生の自分と、社会人の友人だと今後同じ悩みを共有できなくなると思うんですよね。

POOLOは、さまざまな年齢や立場の人が所属しているので、多様な人々からお話が聞けるのは楽しそうだと思いました。また、もし自分が旅武者という大切なコミュニティを卒業することになったとき、POOLOという別のコミュニティがあれば、心の支えになると思ったのです。

POOLO3期生の一部メンバーで遊んでいる様子

ーー実際に入ってみてどうですか?

みんなに「入って!」とおすすめしたいくらい、入ってよかったなと思っています!

その大きな理由が、人との出会いです。POOLOには、海外の大学を卒業した人や新卒で海外の企業に就職した人など、さまざまなバックグラウンドを持つ人が集まっているので、話していると価値観が広がります。

また、休学をしていることで悩んでいる自分に「さちちゃん、まだ22歳でしょ?ドイツは30歳から働き始める人もいるんだから、全然大丈夫だよ!」「やりたいこと、自由にやっちゃいなよ!」と明るく励ましてくれるような、視野が広くて、寛容な人たちに囲まれているので、とても居心地がいいです。

ーーコミュニティを通して、いろいろな人と出会えたのですね。

POOLOに入ったからには、自分の価値観を広げたいと思っているので、積極的に1on1ミーティング(1対1での対話)をPOOLO生に申し込んでいます。3月から始めて、(4月時点で)既に10人と1on1を行いました。

1on1では、お互いのキャリアや、今後の目標などを話し合います。今ちょうど就職活動の時期に入っているので、自分が相手に質問することが多いですね(笑)。生き生きと働いている人でも、大学生の頃は自分と同じように進路で悩んでいたと聞くと、安心します。こんな風に働けるように頑張ろう、とモチベーションが上がりますね。

POOLOのチームメンバーでミーティング中

ーー1on1や就職活動を通して、自分と向き合うことが増えたと思います。自分はどんな性格だと思いますか?

周りの人に言われるのは、「好奇心旺盛」「人が好き」「行動力がある」の3つです。

ーー1on1を積極的に行っているくらいなので、「人が好き」なのは間違いないと思います(笑)。

実際に2つの会社でインターンをしていて感じることは多いです。先ほど紹介した旅武者の他に、ベンチャーの広告代理店でもインターンをしていました。

旅武者は、チームが編成され、メンバー同士で力を合わせて目標に向かって試行錯誤を繰り返します。その一方、広告代理店のインターンでは、1人で10社のクライアントを持って、広告を回します。

どちらも結果を出せると嬉しいのですが、チームで協力して結果を出せた旅武者の方が、何倍も嬉しいし、達成感があるのです。

ーーチームで仕事する際はどんなことを心がけていますか?

みんなが楽しく仕事をできるようにしよう、という気持ちが常にあります。インターンに限らず、どこのコミュニティでもムードメーカー的存在になっている気がしますね(笑)。

旅武者のメンバー

生涯のミッション「エンターテイメントの力で人の心を豊かにする」

ーー現在就職活動中とのことですが、将来の目標や、やりたいことは考えていますか?

生涯のミッションは「エンターテイメントの力で人の心を豊かにする」です。

ーーミッションを掲げるようになったきっかけは何でしょうか?

自分自身がエンターテイメントに心を救われたことが大きいです。

実は大学1年生の時に、母が急死しました。その頃、仮面浪人しようか真剣に考えていた時期だったのですが、そんな悩みがしょうもなく感じるくらい、母の死は自分に精神的なショックを与えて。何をするにも無力で、しばらく食欲も湧きませんでした。

そんな時に出会ったのが、ジャニーズなんです!YouTubeで彼らがくだらないことをしている動画を見て、お腹を抱えて笑いました(笑)。

それから、エンターテイメントを楽しんでいる時間は、現実世界の悩みを抹消する力があるな、と感じるようになりました。

世の中には、人を幸せにするために働きたい人はたくさんいると思います。例えば、病気を治すために医者になったり、キャリアを支援するために人材会社に入ったり。ですが、実際に人が病気や就職難から幸せになるためには、長期的な時間が必要ですよね。

エンターテイメントは、一時的ではありますが、一瞬で人を幸せにする力を持っています。自分は、病んだ心の「応急処置」としてエンターテイメントを提供したいな、と思うのです。

ーー実際に、どのようなエンターテイメントを提供したいと考えていますか?

音楽フェスなど、人々が笑顔になれるイベントを開催したい、と思っています。

ロールモデルは、新潟にUターンして会社を立ち上げた渋谷修太さんです。渋谷さんは、新潟の若者の人口流出を減らすため、新潟県を起業しやすい県にしようと動いたり、新潟発のエンターテイメントを生み出そうとしたりしています。

実際に自分も東京に来て、イベントや美術館、映画などさまざまなエンターテイメントに触れて、世界や選択肢が広がりました。同時に、いかに新潟県にエンターテイメント要素が少なかったのかを実感しました。

渋谷さんのように、将来的には新潟県にエンターテイメントを増やせるような人間になるのが目標です。

友人と音楽フェスに参加

ーーエンターテイメントの力は大きいですよね。

POOLO生から、世界のエンターテイメントの話を聴くことがあります。自分が知らない世界のエンターテイメントもたくさんあるので、これから世界のイベントにたくさん参加して、自分の目で見て、吸収していきたいです。

カミキタハウス入居者に「ここにいていいんだよ」と伝えたい

ーーカミキタハウスに来て1年が経ちましたね。振り返ってみて、いかがですか?

カミキタハウスに来てなかったら、東京での生活が辛すぎて心が病んでいたかもしれません(笑)。

疲れて帰ってきた時に、「おかえり」と声を掛けてもらえると疲れが吹き飛びます。みんなと会えるイベントが度々開催されていたのも良かったです。人が好きな性格なので、しっかり人と話せる場所があるのは、大きいな、と思いますね。

また、カミキタハウスのコンセプト「やりたいが加速する」の通り、自分のやりたいことに挑戦できた環境でした。それは、「やっちゃいなよ」と応援してくれる人や、実際にやりたいことをやっている人が多いからだと思います。「私も頑張ろう」と思わせてくれる人たちがたくさん住んでいました。

ーー最後に、カミキタハウスの入居を検討している人に一言お願いします。

カミキタハウスには、フリーランスや起業している人、活動的な学生が住んでいます。入居した当初は、「凡人の私がここにいていいのか」と思うことが多かったです。

当時の自分と同じように悩んでいる人がいるのであれば、「自分なりに頑張れば、いいんだよ」と伝えたいですね。

入居者同士で鼓舞し合いながら、楽しく暮らしてほしいな、と思います!

【取材後記】
「私ってどんなところが強みだと思う?」4月頭、就職活動が本格的に始まったタイミングでさちに質問された。真っ先に答えたのは「人が好きなところだと思う」。カミキタハウスで色んな人の話を興味深く聞いている姿や、自分が過去に話した内容を覚えている姿を見て感じた。そしてもうひとつ、「感受性が豊かなところ」もさちの魅力だと思っている。誰かの何気ない一言でお腹を抱えて笑っていることがよくある。反対に、友達と喧嘩して泣きながら帰ってきた日もあった。会うたびに、「最近こんなことがあった」と良かった話も悪かった話も聞かせてくれる。コロコロ表情を変えながら話すので、いつも聞いていて楽しい。

インタビューで「エンターテイメントの力で人の心を豊かにする」のがミッションと言っていた。目を見て、堂々と宣言してくれたさちは頼もしかった。感受性が豊かで、人の感情を汲み取るのが上手なさちが作るエンターテイメントは、きっと多くの人を魅了するものになると思う。就職活動を経て社会人になる過程で、社会のさまざまな面を目にすると思うが、そのミッションは掲げ続けていてほしいと密かに願う。

同時期に入居して、約1年間一緒に過ごしてきたさちは、自分にとって妹のような存在だ。これから大きな選択をしていくであろうさちの横で、直接話を聞けないのは非常に残念である。だが、さちがどんな選択をしたとしても東京の姉として応援したい。

取材:きどみ、コージー
執筆、編集:きどみ
写真:本人提供

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